7月、大阪にて開催「篠宮龍三 写真展 - HERITAGE -」。フリーダイバーの目に映るザトウクジラ

2022年7月2日(土)~ 2022年7月15日(金)、ソニーストア 大阪のαプラザ(大阪)にて「篠宮龍三 写真展 - HERITAGE -」が行われる。人生で初めて開催するという本展で展示されるのは、篠宮氏のホームである沖縄本島のほか、奄美や八重山で撮影したザトウクジラ。かつてフリーダイバーとして世界選手権準優勝、水深115mのアジア記録更新など、一息で世界の海を潜ってきた篠宮氏の目に映るものとは。

人生初となる写真展。水中写真家・中村卓哉氏の協力も

本展で展示されるのは、国内で撮影されたザトウクジラのみ。しかもそれらの写真は、あえてモノクロにしたという。そこには、10年、20年に劣化しも色褪せることなく、深みが出て、いつまでも美しい写真であるようにという想いが込められている。また、写真の中には、B0サイズ(1030mm×1456mm)で重さ20kgという大迫力の写真も展示される。

初めての写真展開催の裏には、篠宮氏が師と仰ぐ水中写真家・中村卓哉氏の協力もあったのだという。写真のプリント方法から展示の仕方まで、手探りの部分も多い中、その術やノウハウを経験豊富な中村氏から数多く学んだ。また、中村氏も篠宮氏を水中モデルにした写真を撮影するなど、2人の関係は深い。

10年間の撮影の中で出会えたザトウクジラ

フリーダイビングのトレーニングをしているとクジラたちの切なく、くるおしいような歌(ソング)が聞こえる。いつかその声の主を一目見て、撮影してみたいと思うようになったそうだ。

「冬になると沖縄近海にはアラスカやロシアから繁殖や子育てのため沢山のザトウクジラが集まってくる。のんびりして微笑ましい親子クジラ、水中で20分以上も大音量で歌うシンガー、レスティングと呼ばれる休息モードに入り微動だにしないクジラ。親離れしたばかりの踊るように遊ぶやんちゃな1歳児のクジラも。一頭のメスを巡り疾走するオスたちには荒ぶる野生を感じる。毎年のように島に帰ってくる名物クジラもいる。アプローチや撮影に試行錯誤を続けて10年。幸運にもさまざまなシーンに遭遇してきた。ザトウクジラたちの不思議な魅力に満ちた生態。そして体長15mを超える巨体でありながらも繊細で美しい姿が皆さんに伝わればと思う。」

展示期間中、予約制のギャラリートークショーも開催。

篠宮龍三 ギャラリートークショー

初の作品展となる「篠宮龍三 写真展 - HERITAGE -」の開催を記念し、ギャラリートークショーを開催。作品に込められた秘話や、テクニックなどを交えクジラに関する貴重なエピソードを語る予定だ。ソニーのαで撮影された珠玉の作品とともにお楽しみください。

トークショーのテーマ:
A:世界遺産の奄美沖縄のザトウクジラたち
B:沖縄に毎年帰ってくるクジラZ

価格:無料

予約:ご希望の日程をこちらからお申し込みください。
AとBの予約は分けてご用意されています。
※お申し込みには、My Sony IDが必要です。
My Sony IDの新規登録はこちら
※両方参加をご希望される場合はどちらもご予約いただきますようお願いします。

日程:
・7月2日(土)13:30-14:00  15:00-15:30
・7月3日(日)17:30-18:00  18:30-19:00
・7月4日(月)18:00-18:30
・7月5日(火)14:00-14:30

参加対象:どなたでも

「10年前に沖縄本島でザトウクジラとのスイムにチャレンジし、なんとか泳げるようになった。初めてスイムに成功した時は魂が震えるような感動を覚えた」と、ocean+αの取材でも以前語っていた。ザトウクジラに特別な想いを抱く篠宮氏の世界観を見られる日が、待ち遠しい限りだ。

「篠宮龍三 写真展 - HERITAGE -」

開催場所:ソニーストア 大阪内 αプラザ(大阪)
〒530-0001 大阪市北区梅田2-2-22 ハービスエント 4F
価格:無料
予約:不要
営業時間:11:00~20:00
参加対象:どなたでも
備考欄:最終日は17時までです。

篠宮龍三
約20年間、世界の海でフリーダイビング競技を行う。世界選手権準優勝、水深115mアジア記録樹立。2016年に現役引退、その後は水中写真家に転身。フリーダイビングのスキルを活かしてホームの沖縄や国内外の海で素潜りによる大型鯨類の水中撮影を行う。撮影した鯨類や水中モデル、フリーダイバーなどの作品は国内外の雑誌、広告、CMなどに起用されている。
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PROFILE
0歳~22歳まで水泳に没頭し、日本選手権入賞や国際大会出場。新卒で電子部品メーカー(広報室)に入社。同時にダイビングも始める。次第に海やダイビングに対しての想いが強くなりすぎたため、2021年にオーシャナに転職。ライターとして、全国各地の海へ取材に行く傍ら、フリーダイビングにゼロから挑戦。1年で日本代表となり世界選手権に出場。現在はスキンダイビングインストラクターとしてマリンアクティビティツアーやスキンダイビングレッスンを開催。
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