戦艦長門など「海底の戦争遺産」写真展by水中写真家・戸村裕行が6/11より広島で開催
水中写真家・戸村裕行氏による水中写真展“「群青の追憶」〜海底に眠る戦争遺産を追う〜”が広島県呉市・大和ミュージアムにて2022年6月11日(土)〜7月3日(日)に開催される。全国巡回中の本展は、広島では2020年3月に本来行われる予定だった。しかし、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、大和ミュージアムが臨時休館のため中止。そこから2年の時を経て、今回、呉市制120周年記念事業として、待望の開催が決定した。
呉海軍工廠で建造された戦艦「長門」をはじめ、太平洋戦争に関連する世界各地の海底に眠る艦船・航空機・潜水艦など戸村氏の作品は多岐にわたる。会場では約450点の写真が70枚のパネルにまとめられ、解説とともにエリア別や時系列で展示される。
オーシャナをご覧になっている皆さま、戸村裕行です。2020年3月に開催を予定し、設営まで完了したのにも関わらず、新型コロナウイルスの影響により大和ミュージアムが臨時休館、開催中止となってしまった写真展がようやく開催となります。前回の展示から約2年が経ったことで内容も追加され、東京、大阪、横須賀、福岡、鹿児島と巡回をした中でももっとも充実した展示となっています。
さらには大和ミュージアムには私が水中で撮影した艦船や航空機の「実物」なども常設展で展示されており、合わせてご覧いただくことでより内容の濃いものになるかと思います。ダイビングをされる方は“レックダイビング”というジャンルで、展示されているレックのほとんどが特別なものではなく、レジャーの範囲で潜ることができるものが多くあります。写真展を通し「実際に見てみたい、潜ってみたい」そんな気持ちになっていただけたら嬉しく思います。
ダイビングをしない方も「世界の海の中にはまだこんなに沈没船や航空機が残っている」ということを知り、「歴史を学ぶ」ことに繋がって下さればありがたく思っております。ぜひ、ご来場ください。
会期中、在廊も予定しておりますので戸村裕行公式サイト、Twitterなどをご覧ください。
戸村裕行水中写真展
呉市制120周年記念事業
「群青の追憶」〜海底に眠る戦争遺産を追う〜
開催期間:2022年6月11日(土)~7月3日(日)
時間:9:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)
場所:大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)1階 大和ホール
広島県呉市宝町5番20号
TEL:0823-25-3017
※ 観覧には大和ミュージアム常設展示観覧券が必要です。
(一般:500円、高校生:300円、小中学生:200円)
公式サイト
共催:大和ミュージアム
協力:OMデジタルソリューションズ株式会社
後援:公益財団法人 水交会
機材協力:HEADJapan株式会社 mares事業部、StreamTrail、株式会社フィッシュアイ、株式会社モビーディック
機材サポート:株式会社イノン
技術協力:SDI/TDI/ERDI(ダイビング指導団体)
【撮影エリア】
インドネシア(マノクワリ・ゴロンタロほか)、北マリアナ諸島(サイパン)、グアム、ソロモン諸島(ガダルカナル島・ギゾ島・ツラギ島・ニュージョージア島)、パプアニューギニア(ラバウル)、パラオ、マーシャル諸島(ビキニ環礁)、フィリピン(コロン湾)、ミクロネシア連邦(チューク州/旧名トラック諸島)小笠原諸島(東京都)、古宇利島(沖縄県)、種子島・徳之島・屋久島(鹿児島県)、柱島(山口県)
【展示される主な艦船、航空機】
戦艦長門・戦艦陸奥・米航空母艦サラトガ・独重巡洋艦プリンツオイゲン・軽巡洋艦酒匂・駆逐艦追風・駆逐艦菊月・駆逐艦五月雨・駆逐艦文月・米掃海駆逐艦エモンズ・給糧艦伊良湖・水上機母艦秋津洲・特設潜水母艦平安丸・特設航空機運搬艦富士川丸・輸送船鬼怒川丸・九七式飛行艇・九八式直接協同偵察機(特攻機)・零式艦上戦闘機五二乙型・零式艦上戦闘機二一型・零式水上偵察機・一式陸上攻撃機・天山・彩雲・二式水上戦闘機・二式飛行艇・伊号第一潜水艦 ほか多数。
●大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)
戦艦「大和」を建造した軍港、日本一の海軍工廠のまちとして栄え、戦後は、世界最大のタンカーを数多く建造する明治以降の「呉の歴史」と、造船・製鋼をはじめとした各種の「科学技術」を紹介する博物館。館内には、零式艦上戦闘機六二型などの貴重な実物資料のほか、船を中心とした科学技術の原理を体験・体感を通してわかりやすく紹介している展示室がある。