写真集『Penguin Being -今日もペンギン-』(7月)発売&写真展『Colors〜ペンギン島の物語〜』(8月)開催!岡田裕介さんにペンギンの魅力を聞きました

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フォトグラファー・岡田裕介さんが写真集を発売!
『Penguin Being -今日もペンギン-』

越智隆治カメラマンが主宰する「スペシャルトリップ」のスタッフも務めるフォトグラファー・岡田裕介さんが、2019年7月20日に写真集を発売されます。

その名も、『Penguin Being -今日もペンギン-』(玄光社)

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2019年6月25日(火)10:00~2019年7月16日(火)23:59までに購入&エントリーが条件です。
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そして、写真展『Colors〜ペンギン島の物語〜』も開催されます。
8月2日の東京展を皮切りに、巡回展も開催予定。

詳細は、ページ下部をご覧ください〜!

岡田裕介さんに
写真集&写真展のこと聞きました!

さて、どんな内容か気になりませんか・・・?
(私は気になりますっ!!)

ということで、岡田裕介さんにペンギンの魅力や写真集、写真展について聞きました。
また、作品もお借りしたので、美しい写真と合わせてご覧下さい〜〜〜!

強風で砂浜の真っ白な砂が舞うなか、海へ向かうキングペンギン(撮影:岡田裕介)

強風で砂浜の真っ白な砂が舞うなか、海へ向かうキングペンギン(撮影:岡田裕介)

ーーさっそくですが、なぜフォークランド島でペンギンを撮影されたのでしょうか?

岡田さん

映画「皇帝ペンギン」を観て、南極で暮らす皇帝ペンギンに憧れ撮影に行きたい!と思ったのがきっかけです。しかし、南極は撮影の制限や費用の面で諦めかけていました。

そんな時に運良くペンギンの島とも言われるフォークランド諸島に精通したコーディネーターさんと出会い、2014年に初めて撮影に訪れました。

一般の人は行けないような島にも案内してもらえて撮影にも手応えを感じたので、この場所で撮影を続けようと決意。
2014年以降、ヒナの成長を考えて12月、1月、3月と時期をずらして3回通いました

主にキングペンギン、ジェンツーペンギン、イワトビペンギン、マゼランペンギンがいるのですが、それぞれ種類によって個性や動きの違いがあるんです。それが、とてもおもしろかったですね。
また、生活する場所も違うので、様々な景色の中で撮影できるフォークランドにめり込んでいきました。

それに、僕が撮影した場所はとても不便な場所にあります。観光客やカメラマンが少なく、大自然のペンギンの世界に入り込んで、人間は僕1人だけ……といった環境で撮影出来るのが最高です。
いまそんな場所はなかなかないですから。

フォークランドと出会えた事は本当に幸運でしたが、皇帝ペンギンに会う夢はまだ諦めてはいません。(笑)

夕暮れ時、海での捕食を終えコロニーに戻る途中で休憩中のキングペンギン(撮影:岡田裕介)

夕暮れ時、海での捕食を終えコロニーに戻る途中で休憩中のキングペンギン(撮影:岡田裕介)

ーー岡田さんは、ペンギンのどういったところに特に魅力を感じたのでしょうか?

岡田さん

とにかく仕草が愛らしいし、動きにユーモアがあるので見ていて飽きる事がありません。

また、自分の子どもがちょうどペンギンと同じぐらいの身長の時期に撮影に行っていました。
ペンギンに子どもの姿を投影して・・・、より感情が入りやすい被写体だったのだと思います。

ーーそこには、どんな物語がありましたか?

岡田さん

弱肉強食の野生の世界で生きる辛さや大変さを通して、改めて見返りを求めない親子の愛の強さを感じました

ペンギンは基本的にヒナを育てる時期だけ陸上で暮らしています。
朝、親ペンギンが海へ出て子どものためにお腹に餌を蓄えて夕方に帰ってくるのですが、海辺には天敵のオタリアなどがいて、常に狙われています。
今日無事辿りついても、それが日々繰り返されるわけです。

親ペンギンが捕食される瞬間を何度も目撃しましたし、親が帰ってこれず餓死する子どもも見ました。

オタリアも生きるため、ペンギンも生きるため。

当たり前でシンプルな構図なのですが、子どもを育ててきた自分に置き換えると、胸が痛くなると同時に、つい人間の視点で強い愛情を感じてしまいます。

ーー写真展の見どころを教えてください!

岡田さん

みなさんがペンギンの写真をイメージすると、きっと真っ白な氷の世界にいる姿を想像するのではないでしょうか。
でも、僕が見たペンギンの世界は、朝焼けのピンク色の空、黄金の夕焼けに輝く岩肌、サラサラで真っ白な砂浜、鮮やかな緑の丘など、まるで絵画のように色鮮やかな景色の中で暮らしている姿でした。

テーマは『Colors』。

その美しい色彩の中で、人物のポートレイトのように撮影した写真を中心に展示します。

世代を問わず観る人に、絵本のように親しみを持ってもらいたい。
そして、僕が撮影しながら自分の子どもを想ったように、自分と重ね合わせてしまうような『愛の物語』を感じてもらえたらうれしいです。

捕食の様子や心が痛むようなシーンも撮影しましたが、今回はあえてそれらは採用していません。それでも生きる力強さや尊さを感じて頂けると思います。

また、ダイナミックなプリントの迫力や、美しい銀プリントの表現にも注目して頂きたいです。

早朝、海へと向かうペンギンを撮影中にふと後ろを振り返ると空が美しいピンク色に染まっていた(撮影:岡田裕介)

早朝、海へと向かうペンギンを撮影中にふと後ろを振り返ると空が美しいピンク色に染まっていた(撮影:岡田裕介)

ーー写真集の見どころを教えてください。

岡田さん

ただただ穏やかで優しい写真集を作りたいと思っていました。枕元に置いて、寝る前にページをめくるとその日の疲れが癒されていくような、そんな存在になって欲しいです。

今回の写真集は、憧れていたデザイナーさんと運良くご一緒出来たことも本当に幸運でした。
作り上げる過程で、本当に学びが多くて。お陰で自分でも想像していなかった世界観を作る事が出来たと思います。

僕らの住む日本の地球の裏側には、こんなにも美しい場所があって、そこには人間が入り込む余地のないペンギン達が暮らす世界が広がっている。

地球は人間だけの世界ではないという当たり前のことを超えて、動物と人間という垣根ではなく、生きる多様性を想像するきっかけになってもらえたらとも思います。

ーーありがとうございました。
楽しみにしています!

岡田裕介写真展『Colors〜ペンギン島の物語〜』
開催情報情報

期間:2019年8月2日(金)〜8月8日(木)
会場:富士フイルムフォトサロン 東京「フジフイルム スクエア」、スペース2
営業時間:10:00~19:00 (入館は18:50まで)、無休(年末年始除く)
入場料:無料
電話番号:03-6271-3350(10:00~18:00受付)
住所:東京都港区赤坂9丁目7番地3号

交通アクセス:
東京メトロ日比谷線「六本木駅」地下通路にて直結。
都営大江戸線「六本木駅」8番出口と直結。
東京メトロ千代田線「乃木坂駅」3番出口より徒歩5分
※入口は1F

巡回展も開催予定

上記の東京開催以外にも、下記4箇所で巡回展が開催されます。
ぜひ、お近くの会場をチェックしてくださいね。

■大阪
富士フイルムフォトサロン 大阪
2019年8月23日(金)〜8月29日(木)

■福岡
富士フイルムフォトサロン 福岡
2019年11月1日(金)〜11月6日(水)

■名古屋
富士フイルムフォトサロン 名古屋
2020年1月10日(金)〜1月16日(木)

■札幌
富士フイルムフォトサロン 札幌
2020年2月21日(金)〜2月26日(水)

岡田 裕介
プロフィール

写真家のYusuke Okadaさん

1978年 埼玉県生まれ。
大学卒業後、フォトグラファー・山本光男氏に師事。 2003年より、フリーランスフォトグラファーとして独立。 沖縄・石垣島 ハワイ・オアフ島へ移住を経て、現在は東京を拠点に活動中。 自然写真では、水中でバハマやハワイのイルカ、トンガのザトウクジラ、 フロリダのマナティなどの大型海洋ほ乳類、陸上で北極海のシロクマ、 フォークランド諸島のペンギンなど海辺の生物をテーマに活動するほか、
ミュージシャンのライブ撮影も行い、共に雑誌、広告などに作品を発表している。

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PROFILE
1984年生まれのイルカ・クジラ好き編集者。高校2年生でダイバーデビュー。

ダイビング誌や主婦誌の編集部、雑誌&書籍を手がける編集プロダクションなどを経て、WEBメディア編集へ。オーシャナ元編集長。

現在は、WEB編集を中心に、書籍・パンフレット編集、イベント・商品企画など、多方面で活動中。

ファンダイビング中に手軽にゴミが拾えるメッシュバッグ・オーシャンバッグプロジェクト進行中。ダイビングプラットフォーム・Scuba Monsters準備中。
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