海から陸から全力で伊豆大島を体感しました!ミス椿の女王と行く伊豆大島ツアーレポート
2014年10月4~5日で、伊豆大島の観光復興大使“ミス椿の女王と行く、伊豆大島ツアー”が、無事終了しました。
“無事”というのも、今回は台風18号の影響が懸念されていたため、前日まで催行するかどうか、ミス椿の女王でもある稲生と、現地ガイドの間で相当迷いました。
海は安全に潜れるのか、嵐のような天候だったら陸の観光はどうするのか、一番心配していたのは、安全に帰京できるかどうか・・・。
話合いを重ねた結果、催行できることとなり、台風の影響が心配な中、「それでも参加します」と言ってくださったゲストに助けられながら、無事開催することができました。
一日目
海の中でジオを体感!
火山の生んだダイナミックな地形
ツアー初日の計画は、ダイビング2本。
ポイントは、今、私の中でも熱い場所、“伊豆大島南部”を是非潜ってほしいと思っていました。
南部ポイントは、実はあまり知られていませんが、流動火山によって形成されたダイナミック地形・ジオが水中でも体感できる、秘境海。
地形だけでなく、ツアー前々日には、なんと100匹超えのハンマーヘッドシャークにも会えてしまえたほどの、大物も潜んでいる海なのです。
その時の記事はこちらです。
ハンマーヘッドシャーク100匹超と遭遇!未開の海、伊豆大島・南エリア |オーシャナ
今ツアーは、そんな魅惑の地・伊豆大島南部ポイントを潜ろう!というのが当初の企画だったのですが、台風接近に伴い、残念ながら南部のポイントは当日クローズ。
よって、メインガイドのシーサウンドの小川さんに、北部に位置する、野田浜とケイカイを潜ることにしました。
しかし、この2ポイントを選んだのにはちゃんと理由があって、実はこの2ポイント、南部のポイントに水中の雰囲気が似ているんです!
野田浜には流動火山によって作られた水中アーチが2か所あり、ケイカイには多数の水路と、サッカースタジアムのように周りを岩と根に囲われた砂地によって形成された、まさに大島のジオを感じさせるような風景が待っています。
目線が変わって新鮮!
中村卓哉さんによる“プチ写真教室”
水中カメラマンの中村卓哉さんにもご協力頂いて、水面休息中には、地形の撮り方・ダイバーの入れ方・魚の見方や撮り方などを教えて頂き、2本目にはお題を出して、そのお題にあった写真を撮ってみるということも試みました。
参加者の中には、「お題を撮るのなんてやったことない!」と不安がっていた方もいましたが、エキジットしてみると、「こんなに一生懸命に魚を探さなかったダイビング初めてかも!目線が変わって、新しいダイビングスタイルで面白かった!」とテンション高め。
アフターダイブはカレー南蛮、スライドショー、夕焼け…
海人さん(カインド)は、ダイビングショップだけでなく、民宿とうどん屋も経営しているので、昼間に引き続き夕食でもお世話になりました。
以前に食べたカレー南蛮うどんが美味しかったよという話をしていたら、ほとんどの方が民宿の一人前の夕飯のあとにうどんを注文。
これには海人の浅見さんが「みなさん、よく食べますね、僕は無理です(笑)」と一番驚いていました。
夕食後は、水中写真を撮るための基礎講座をスライドショーにて開催。
「構図」にフィーチャーした講座で、ゲストだけでなく私も釘づけ、めったに聞けないからとガイド陣も釘づけ、とても有意義な夜でした。
食後は、南部を代表する港、波浮(はぶ)港を一望できる見晴台に行きました。
宿泊でお世話になっていたシークリフからは、歩いて5分もかからない距離。
優しいオレンジ色が妙に心を落ち着かせてくれるので、実は1週間の滞在中に、何度も足を運んでいました。
ツアー初日は、台風はどこへ行ったと言わんばかりに天候に恵まれ、ほっとした時には夜の10時。
こてっと寝てしまいました。
2日目
陸からジオを体感!
伊豆大島の南部観光フルコース
翌朝は、雨と風の音で起床。
ゲストからは“今日の陸観光どうするんだろう…”と不安げな表情が見て取れます。
陸の観光には、ケンボーダイビングの代表でもあり、大島観光協会の副会長でもあり、さらに大島認定のネイチャーガイドでもある、佐藤健治さん(私はケンボーさんと呼んでいます)をメインガイドにお願いし、シーサウンドの小川さんにもご協力頂きました。
小川さんも、実は海人の浅見さんもネイチャーガイドであることから、大島南部のダイビングショップのガイドは全員が“海も陸もガイドできてしまう”という、どんな天気でも心配ご無用なメンバーなのです。
◆まず訪れたのは「火山博物館」。
大島の出来た経緯から、大島の火山について、また、その火山と人の関係性についてなど、詳しく説明してもらいました。
中でもやはりゲストの心を一番掴んでいたのは、水中アーチのでき方。
これはまた大島の水中のことをお伝えする際に詳しくお話できればと思っています。
◆次に訪れたのは、全国でもかなり珍しい「ぱれ・らめーる」。
という貝専門の博物館。
館長も何個飾ったか忘れてしまったというほどのものすごい数の貝が展示されています。
女性が好きそうなハート型の貝や、マカロンのようなパステルカラーが綺麗な貝から、イモガイのように毒のある貝まで展示してありました。
博物館に入ると「すごーーーい!」とテンションの上がる一同、さすがはダイバーです。
ネイチャーガイドの小川さんも、「やはり、ダイバーを連れてくると反応があって楽しいです。ノンダイバーだと、あ、貝ね~、って反応なんですよ(笑)
僕はここの博物館が好きだから、ダイバーを連れてくると、僕の感覚間違ってなかったんだって思いますね、これだけ反応してもらえて今日は嬉しいです」と満面の笑みでした。
◆そのあとは、南部の中心である波浮港に戻りました。
波浮港は川端康成の小説「伊豆の踊子」で舞台になった場所で、そのモデルとなった旅芸人一座は伊豆大島で生活している間は、波浮港にある「港屋旅館」で演芸を見せ、夜ごと踊り子が呼ばれての宴会客で賑わっていたと言われています。
港屋旅館は、建築物自体もとても見ごたえがありますが、当時の雰囲気が再現されていたり、ボタンを押すと人形が動いたり、伊豆の踊子の映画やドラマの歴史が学べたりもします。
この人形は結構シュールで、密かに気に入っています。
◆そして港屋旅館を出ると、その横にある港鮨へ。
大島のお寿司屋さんは実は南部に集中しているので、北部からわざわざ食べにくる人も多いそう。
港鮨は、お値段も量のお手頃なのに、味は最高!
今回のツアーではゲストの皆さんに食べてもらおう当初から企画していました。
もしかしたら私が一番楽しみにしていたかもしれませんね。
「どっちか本物かわからない」
あんこ衣装も体験!
ところで、あんこ姿が2人いるのに気が付きましたか?
参加者の女性が、“あんこ衣装が着たい”と言ってくれたので、ご用意。
「たぶん一生で今回しか着る機会ないから嬉しい!」と一日中着てくれていました。
ケンボーさんには「一瞬どっちが本物かわからなかった」と言われてしまいましたけど(笑)
陸観光は雨になりましたが、それでも参加者の方からは、
「楽しかった!普段はダイビングしかしないから、新鮮でした。次は三原山とか砂漠とかにも行きたいです」
「家に帰って改めて写真を見たら、バラエティーに富んでて、ひとつひとつがとても濃かったです!いい思い出になりました」
など、嬉しい感想を頂けました。
また今回は、陸ツアーにもカメラマンの中村卓哉さんにお付き合い頂いたので、集合写真はプロに撮影してもらえました(贅沢!)
「やっぱ、プロが撮ると集合写真が違う」と何人かから言われましたが、そりゃそうです!
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前日まで催行確定が出来なくて、一時はどうなることかと思いましたが、無事催行できましたこと、みなさんに感謝しています。
これにて、ミス椿の女王と行く、大島ツアーは終了。
ご協力頂きました現地の皆さま、参加して頂いたゲストの皆さま、中村卓哉さん、本当にありがとうございました!
まだまだ知らない大島がきっとたくさんあるはず!
皆さんも、是非、遊びに行ってみてくださいね♪