中村卓哉さん写真展「海と森がつなぐ命 -辺野古-」が開催中〜トークショーをレポート!〜
ただいま、水中写真家、中村卓哉さんの写真展「海と森がつなぐ命 -辺野古-」が、ニコンプラザ新宿 THE GALLERYにて開催中。
先日トークショーが行われ、お話を聞きに行ってきました!
中村卓哉さんは沖縄の辺野古に17年通い続けていて、先日オーシャナでも辺野古に対する思い、この写真展や写真集に対する思いをインタビューさせていただきました。
9月中旬に発売された写真集『辺野古-海と森がつなぐ命』には、17年の集大成として撮りためた作品が一挙掲載されています。一方、今回の写真展には、撮り下ろしの作品が展示されています。
大迫力の写真展「海と森がつなぐ命 -辺野古-」
多くの作品が載っていて見応え抜群の写真集に対して、写真展の見どころはやはり大きな印刷!
一番大きいものはB0ノビというサイズで、その場にいるかのような迫力と存在感。
これはやはり写真展でしか味わえない感動です。
森と海のつながりを伝えたいということで、木々の緑やそこに住む生物から始まり、淡水と海水が入り混じる汽水域や干潟を経て、外洋へ続くという構成。
遠目から見ると、グリーンから始まり、淡いブルーから濃いブルーへと続く色のグラデーションもとても美しいんです。
1枚1枚の写真を見終わったあとは、ぜひそちらにも注目してみてください。
会場には撮影の際に使っているカメラやハウジングも展示してあり、水中撮影をされない方はその大きさに驚いていました。
大盛況のトークショー
トークショーが行われたのは三連休の初日。
会場には多くの人が集まり、写真部に所属している学生の方たちの姿も見られました。
最初は辺野古はどういったところなのかという説明から始まり、展示してある写真の背景や、撮影の裏話などが1枚1枚説明されていきました。
「ここに行くには往復8時間かかって……」というような過酷な話から、「これを撮ってる時は川の浅場に這いつくばってじっとしていたもんだから、地元のおばあが死んでるんじゃないかって『うわあああ!』っていうびっくりした顔で見ててね……」なんてちょっと笑っちゃうような話も。
また、普段はあまりしないという撮影方法の解説や、こうすればうまく撮れるという撮影ポイントの話もあり、写真を撮る方は勉強にもなったのではないでしょうか。
足元にいる見逃しがちな小さな生物も、あまり透明度が良くない干潟の水中も、全てが魅力的で、辺野古という場所を作り上げるのに必要不可欠な存在。
どうしても政治的な側面ばかり取り上げられてしまうけど、本当に豊かな自然があって、それを多くの人に知ってほしいという中村卓哉さん。
17年通い続けるほど思い入れのある辺野古について、直接聞くことのできる貴重な機会に、会場の全員が話に聞き入っていました。
サイン入りの写真集が当たるじゃんけん大会
実は先日のインタビュー時、ずうずうしく「読者プレゼントとか、、お願いできないですかね、、♡?」と聞いたところ、快くOKをいただき、サイン入りの新作写真集を1冊プレゼントしていただけることに!
トークショーの最後に、急遽じゃんけん大会を開催しました!
見事に1位を勝ち取った方は、「帰りに買おうと思っていて、まだ買ってなかったんです!」とのこと。おめでとうございました!
最後はサイン会が行われ、トークショーは無事に終了。
私もちゃっかりサインいただいちゃいました(・∀・)
▼今回展示してある作品も入っている写真集はこちらより購入いただけます。
東京での写真展開催は、10月1日(月)まで。
10月11日(木)からは大阪でも開催されます。
詳細は以下をご覧ください。
THE GALLERY 企画展
中村卓哉 写真展「海と森がつなぐ命 -辺野古-」
◯東京・新宿
■期間:2018年9月11日(火)〜10月1日(月)
※日曜休館
■開館時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
■場所:ニコンプラザ新宿 THE GALLERY 1+2
〒163-1528
東京都新宿区西新宿1-6-1 新宿エルタワー28階 ニコンプラザ新宿内
■入場料:無料
■お問い合わせ:03-3344-0565
◯大阪
■期間:2018年10月11日(木)〜10月24日(水)
※日曜休館
■開館時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
■場所:ニコンプラザ大阪 THE GALLERY
〒530-0001
大阪府大阪市北区梅田2-2-2 ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階 ニコンプラザ大阪内
■入場料:無料
■トークイベント:
・2018年10月13日(土)(中村卓哉)
※14:00開始、申込不要、参加費無料。トーク終了後サイン会。
■お問い合わせ:06-6348-9698
Profile
中村 卓哉(なかむら たくや)
1975年東京生まれ。10歳の時に沖縄の慶良間諸島でダイビングを体験、海中の世界に魅せられ、水中写真家となる。ライフワークの辺野古の海へは17年以上撮影で通い続けている。
国内各地の海に加え、パプアニューギニアの海も撮影。海のありのままの状態を記録し、海と陸、そして人間が結びついた環境を写真で伝えたいと作品を発表、執筆、テレビ・ラジオ出演、講演活動を精力的に行っている。
著書に「わすれたくない海のこと 辺野古・大浦湾の山・川・海」(偕成社)、「海の辞典」「パプアニューギニア 海の起源をめぐる旅」(雷鳥社)などがある。
パプアニューギニアダイビングアンバサダー、公益社団法人 日本写真家協会会員。