マリンダイビングフェア2013。“機会”としての価値
2013年4月5日(金)~7日(日)、年に一度のダイバーの祭典『マリンダイビングフェア』が開催されました。
『マリンダイビング』の社員であったころ、またはフリーになった直後は主催者側として、昨年のオーシャナブースでは出展社の立場として参加していたのですが、今年、初めて一ゲストとして参加しました。
入場無料のイベント自体は、出展社側からの収益モデルということもあり、ひと言で言えば、一大プロモーション展といった様相です。
それでも、ゲストを喜ばせるプログラムや出展社たちのサービスはさすがで、元社員だから言うわけではないですが、スポンサー(クライアント)とゲストの両方向を見つめるバランスはさすがだと思いました。
ただ、これはやや業界寄りの感想で、一般の方々の中には、率直に「プロモーション色が強い」「もう少し大人な催しを見たい」「もっと賞品を増やすなどお得にしてほしい」「導線悪い」とおっしゃる方もいます。
特に毎年のように通っている方から聞かれる意見だと感じます。
今だから言いますが、お気楽平社員の立場でスタッフとして徹夜で準備していたころは、そんな声に対して、「無料でそこまで求められてもなぁ」とか「タダで何でももらえると思うなよ」とちょっとだけ思っていました(あ、他の社員はそんなことないと思います・笑)。
これはもうイベントの収益モデルの問題なので、そういう意味では、誰でも簡単に参加でき、ダイビングや水中写真のすそ野を広げるイベントとしてはかなりの成熟度の高さだと思います。
一方で、質の向上という要望も確かにあり、それに応える、有料のダイビングイベントがあってもいいかもしれませんね。
お金を払うからいいもの見せてくれというダイバーもかなりいるのではないでしょうか。
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そして、イベントの内容とは別に、今回一ゲストとして参加して特に強く実感したのは、マリンダイビングフェアの“機会”としての価値。
マリンダイビングフェアには、世界中からダイビング事業者とダイバーが集まります。
その日程に合わせて、ダイビングショップがパーティーを開催したり、セミナーが開催されたり、久しぶりにダイバー仲間で集まったり。
今年はブースにいなかったこともあり、そうしたセミナーをのぞいたり、自分自身がスピーカーになったりしたので、その価値を一層肌身に感じたのかもしれません。
そういう意味ではマリンダイビングフェアをプラットホームにして、周辺でもっともっとセミナーやイベントがあると、より盛り上がるようになると思いました。
マリンダイビングフェアの価値を使って“池袋の3日間”の価値を高める。
この3日間池袋に行けば、いろんなセミナーやイベント、写真展を楽しむことができ、3日間じゃ足りないと思えるくらいになるといいですね。
オーシャナでもそんな3日間の情報をまとめてお伝えしたり、自らがイベントを開催したり……と楽しい想像は尽きません。
年に一度のダイビングの祭典。
来年のマリンダイビングフェアは、2014年4月4日(金)~6日(日)に開催予定です。