皆を励ました手作りの獅子〜「たげなの海から元気を!」で印象に残ったお話〜
今回、「たげなの海から元気を」のイベントで最も印象的で、
元気をいただいたのが手作り獅子のお話です。
イベントのレポートは、こちら。
震災後、たげなの住民64名が秋田県での避難生活を余儀なくされました。
日に日に皆が落ち込む状況を見かねて立ちあがったのは、
避難生活を送っていたたげなの2人のお婆さん。
100年以上続く、たげなの伝統である獅子振りで
皆に元気になってもらおうと思ったのです。
しかし、津波で獅子は流されてしまって、ありません。
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たげな伝統の獅子振りは、正月など節目の行事で行なわれる
そこで、お婆さんたちは避難所の在り合わせのもので獅子を作り、
皆を励ましたそうです。これがその時の獅子です。
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顔を座布団で仕立て、目は缶、耳はスリッパで作った獅子
これには皆、涙ながらに励まされたそうで、
「我々の友。どこでも一緒だ」と今でもたげなの土地と人に寄り添っています。