ジンベエザメとマンタが乱舞する海での苦い思い出~岡田裕介の海中時間~

『乱舞する無数のマンタに出会える海』モルディブ バア環礁ハニファルベイの存在を知ったのは、「ナショナルジオグラフィック」誌2009年7月号の特集記事でした。

モルディブ・バア環礁ハニファルベイのジンベエザメとマンタ

当時、マンタに心酔していた僕は『こんな海があるならすぐに行かねば!』とこの海について調べてみると、ここへ行くクルーズ船のガイドさんが偶然にもダイビングの免許を取得した時の先生だったので、運良く生の情報をすぐに得る事ができ、ベストのタイミングで行く事が出来たのです。

しかし、マンタはプランクトンの大群を捕食しに集まる為、必然的に透明度が悪く写真には厳しいコンディション。

この海を最初にスノーケリングで撮影した、今回の写真の時が最も透明度が良かったのですが、初めてのマンタ乱舞にプラスして、まさかのジンベイザメの出現で大興奮のあまり、無駄な動きとタイミングを逃した潜水を繰り返した挙げ句息も絶え絶え、水も飲んで溺れる寸前に。

結局、まともに撮れていたのは水面付近からレンズを下に向けて撮った写真だけ、という悲しい結果に終わりました。

本当は下の写真に写っているシュノーケラーの位置から撮りたかった。。
どんなに凄いシーンに出会ったって、写真が撮れなければ意味がないのがカメラマン。

大興奮と屈辱の撮影となったハニファルベイ、またいつかチャレンジしたいと思っています。

モルディブ・バア環礁ハニファルベイのジンベエザメとマンタ
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PROFILE
埼玉県生まれ。大学卒業後、フォトグラファー・山本光男氏に師事。
 2003 年より、フリーランスフォトグラファーとして独立。沖縄・石垣島、ハワイ・オアフ島へ の移住を経て、現在は神奈川県の三浦半島を拠点に活動中。 水中でバハマやハワイのイルカ、トンガのザトウクジラ、フロリダのマナティなどの大型海洋ほ 乳類、陸上で北極海のシロクマ、フォークランド諸島のペンギンなど海辺の生物をテーマに活動。 2009 年 National Geographic での受賞を機に世界に向けて写真を発表し、受賞作のマナティ の写真は世界各国の書籍や教育教材などの表紙を飾る。温泉に入るニホンザルの写真はアメリカ・ スミソニアン自然博物館に展示。国内でも銀座ソニーアクアリウムのメインビジュアルはじめ企 業の広告やカレンダーなどを撮影。 またミュージシャンのライブ撮影も行い、雑誌、WEB、広告などに作品を発表している。
 
HP:https://yusukeokada.com
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