ジンベエザメとマンタが乱舞する海での苦い思い出~岡田裕介の海中時間~
『乱舞する無数のマンタに出会える海』モルディブ バア環礁ハニファルベイの存在を知ったのは、「ナショナルジオグラフィック」誌2009年7月号の特集記事でした。
当時、マンタに心酔していた僕は『こんな海があるならすぐに行かねば!』とこの海について調べてみると、ここへ行くクルーズ船のガイドさんが偶然にもダイビングの免許を取得した時の先生だったので、運良く生の情報をすぐに得る事ができ、ベストのタイミングで行く事が出来たのです。
しかし、マンタはプランクトンの大群を捕食しに集まる為、必然的に透明度が悪く写真には厳しいコンディション。
この海を最初にスノーケリングで撮影した、今回の写真の時が最も透明度が良かったのですが、初めてのマンタ乱舞にプラスして、まさかのジンベイザメの出現で大興奮のあまり、無駄な動きとタイミングを逃した潜水を繰り返した挙げ句息も絶え絶え、水も飲んで溺れる寸前に。
結局、まともに撮れていたのは水面付近からレンズを下に向けて撮った写真だけ、という悲しい結果に終わりました。
本当は下の写真に写っているシュノーケラーの位置から撮りたかった。。
どんなに凄いシーンに出会ったって、写真が撮れなければ意味がないのがカメラマン。
大興奮と屈辱の撮影となったハニファルベイ、またいつかチャレンジしたいと思っています。