這いつくばって、ほふく前進! 岩手のサーモンスイム・レポート
岩手の綾里川(りょうりがわ)は、産卵のためにやってくるサケの遡上(川を上ること)シーズン真っ只中。
ダイビングサービスRias(リアス)のくまちゃん(三陸ボランティアダイバーズの佐藤寛志さんでもある)のナビゲートで、そんな神秘の営みを撮影するべくサーモンスイム体験。
サケが遡上するにはある程度の水量が必要です。
イコールある程度の流れがあるときが好条件で、そういう意味では、一昨日の大雨でほどよく流れる今日の綾里川は「今シーズンでベスト!」というほどのコンディション。
早速、ドライスーツに着替えて、土手を飛び降り川の中へ。
サケを驚かさないように、かなり手前から四つん這いで近づいていきます。
ほふく前進でさらにアプローチ。
サケが産卵する、水底がくぼんだ場所の手前にスタンバイしたら、あとはひたすら待ちの姿勢。
大の大人が川に這いつくばりじっとしていると、川沿いを散歩している人も不思議そうに見つめ、とあるおばさんは「死んでいるのかと思ったわ」とひと言。
サーモンスイムの注意点として、「通報されないように気をつける」も割と本当かも(笑)。
力強く上流を目指す産卵前のサケ、懸命に産卵床を作るサケ、一生の役目を終え弱りきって白濁するサケ……。
そんな一生をかけた生命のドラマが見られるのは、例年12月頭くらいまでとのこと。
興味のある方は、ぜひダイビングサービスRiasへお問い合わせください。
【問い合わせ先】
E-mail:info@kuma130kg.com
■撮影:水中/越智隆治 陸上/佐藤寛志