【速報】奄美大島北部で2024年初のミステリーサークルを発見

ミステリーサークルと聞くと、宇宙人到来?と考える方もいるかと思う。しかし、ここでいうミステリーサークルを作っているのは、メスが産卵する場所(ミステリーサークル)をオスが作って求愛する不思議な習性を持つ「アマミホシゾラフグ」というフグ。

今回は、奄美大島の北部にあるダイビングショップ「ネイティブシー奄美」のスタッフ鈴木さんより、2024年初のミステリーサークル発見情報をいただいたので、熱々の情報をお届けしたい。

アマミホシゾラフグとは?

アマミホシゾラフグとは、奄美大島周辺海域に生息する固有種で、2012年に新種として和名が命名される。「ミステリーサークル」は、体長約10~15cmのオスがメスに産卵してもらうために作る産卵床で、その大きさは、なんと体長の約20倍の大きさである直径約2m。美しい幾何学模様はまさに自然の芸術作品。例年3月中旬から7月上旬まで観察できる。

がんばってメスに尽くす、1匹のアマミホシゾラフグのオスの物語

現場から!今シーズンのミステリーサークルの進捗情報

鈴木さんが3月18日(月)の時点で確認したところ、今シーズン最初のサークルを3つ発見。3つのうち、2つは3月22日前後に完成するであろうサークル、残りのひとつは既に前の周期で産卵が終わったものだったという。

3月22日前後に完成するであろうサークルの1つ目

3月22日前後に完成するであろうサークルの2つ目

前の周期で産卵が終わったミステリーサークル

完成したミステリーサークルを見るためには

サークルは完成まで約10日前後かかり、完成した状態の形は3月〜7月のシーズンの中でも、1ヶ月に2日~3日しか観察できない。奄美大島北部のミステリーサークルは大潮の前に完成するため、スタッフはその周期をある程度予想できるという。完成したミステリーサークルを見たい方は、予約時に現地ダイビングショップに問い合わせてから日にちを決めるのがおすすめ。

運が良ければ、オスがミステリーサークルを作っているところ、求愛しているところに出会えるかも。観察する際は、オスが一生懸命作ったミステリーサークルを壊さないように配慮し、温かい目で見守ろう。

情報提供:ネイティブシー奄美

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PROFILE
奄美在住。高校生の時にブラジル留学を経験。泳ぐのが苦手で海とは縁がない人生だと思っていたが、オーシャナとの出会いを通じてOWD(BSAC)を取得。オーシャナを通じ、環境問題や海のことについて勉強中。
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