タイガーシャークトリップ2014 3日目、7個体のタイガーシャークに遭遇!

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バハマのタイガーシャーククルーズ(撮影:越智隆治)

2014年バハマのタイガーシャーククルーズ2日目、午前中は初日と同じタイガービーチ(Tiger Beach)でタイガーシャークを待つが、やはり遠目に通過するだけなので、午後からは、もう一カ所のタイガーポイント、「フィッシュテール(Fish Tale)」へと移動した。

こちらは、トップの水深8m程のリーフにアンカーして、そのリーフと、水深10~12mのきれいな砂地周辺で、タイガーの出現を待つポイント。

ここでは、レモンシャークにくわえて、カリビアンリーフシャークの個体数が多くなる。タイガーが現れてくれるまでは、このレモンシャークとカリビアンリーフシャークが主役。

バハマのカリビアンリーフシャーク(撮影:越智隆治)

カリビアンリーフシャーク

他に、普段は海底にじっとして動かない印象のあるナースシャークなどもやってきて、海中を泳ぎ回っている。

バハマのナースシャーク(撮影:越智隆治)

ナースシャークが中層を泳ぎ回ってる

魚を引き連れた巨大なエイなども頻繁に姿を見せる事も。

バハマの大きなエイ(撮影:越智隆治)

個人的には、タイガービーチよりもフィッシュテールの方が砂地も奇麗だし、過去のタイガーシャーク遭遇率が高いので、好きなポイントだ。
しかし、このフィッシュテールでも、この日はシャイなタイガーをチラ見するに留まった。

が、その翌日、朝から4本ともフィッシュテールでのダイビング。
その1本目、自分が真っ先にエントリーするなり、海中には3匹のタイガーシャークが。

少し潜りかけたが、考え直し、一度浮上。
「もうタイガーいるよ!」と皆に伝えて、再度潜行した。

バハマのタイガーシャーク(撮影:越智隆治)

奇麗な砂地に姿を見せたタイガーシャーク

皆に伝えたのは、フィーダーに早く入ってきて欲しいから。
やはりフィーダーがいるのといないのでは、タイガーの寄り具合が全然違うからだ。

「タイガーがいる」という僕の呼びかけに答えて、皆が続々とエントリーしてきた。
他のダイビングクルーズと違い、基本的に自分の好きなタイミングでエントリーし、エキジットも好きにしていいというのが、このクルーズの緩くて、好きなところ。
スケジュールのきっちり決まったダイビングクルーズに慣れたダイバーは、最初このルーズさに戸惑う人も多いだろう。

事前にバディは決めておくし、できれば単独では潜らずに、バディでなくても誰かが一緒に入っているときに入ってもらうようにはしているけど、慣れてくると、皆徐々に単独行動になっていく。
欧米人チームは、特にバディも決めてはいない。

今週のフィーダーは、P.J.、若干20歳の若手ガイド。
彼がベイトボックスを持って潜降して来るなり、フィーダーを中心に皆が半円を作るその中に、慣れたタイガーが、警戒もせずに入ってきた。しかも、2匹。

バハマのタイガーシャーク(撮影:越智隆治)

一匹に気を取られていると、背後から別の一匹が接近して来ることもあり、常に180度周囲を見回して、どこからタイガーが接近してくるかを確認し続けなければいけない。
そうは言っても、複数個体いると、死角から忍び寄って来るタイガーに気づかないダイバーも多く、他のダイバーを見ながら、お互いに背後をチェックして、接近してきたら指差して教えてあげたりもする。

このときに、撮影したデータを再確認とかしていると、その指示も見落としてしまうので、長くデータチェックをするのは禁物だ。

本当に真後ろまで接近してきても、気づかないダイバーがいると、慌ててフィーダーが泳ぎ寄って、タイガーの進行方向を変えさせたり、自分も慌ててゲストの方に泳ぎ寄っていかなければいけない事も数回あり、ヒヤヒヤさせられた。

午前中、頻繁にフィーダーのところにまで接近して来たタイガーシャークは、2個体。
しかし、それ以外にも、3個体が僕らの周囲に姿を見せてくれた。
午前中だけで5個体、しかもかなり接近して見れた。

バハマのタイガーシャーク(撮影:越智隆治)

午後になっても同じフィッシュテールで潜り続けた。
午後は、3個体が一度にフィーダーのところに集まってきて、それを一人でさばかなければいけないのだけど、目の前に来ても、P.J.は特に慌てるでもなく、落ちついて3頭のタイガーーたちをあしらっていた。

バハマのタイガーシャーククルーズ(撮影:越智隆治)

フィーダーが、何もプロテクターを付けずに餌付けし、しかもタイガーシャークをクルクルまわしたり、まるで慣れた猛獣で曲芸でもするかのようにあしらう。
その様子を見て、ゲストもタイガーに慣れ始め、徐々に行動が大胆になってくる。その分、注意も必要になる。

バハマのタイガーシャーク(撮影:越智隆治)

とにかく、この日は皆が大満足するくらいに、タイガー三昧の一日になった。

2015年タイガーシャーククルーズのご案内

2015年も、タイガーシャーククルーズを開催します。
期日は、2015年3月6日(金)日本発〜3月15日(日)日本帰着

クルーズ日程は、3月7日(土)〜3月13日(金)の1週間。
ダイビングは中5日間行ないます。
ダイビング本数は、特に決めていません。

クルーズ現地費用は、まだ確定ではありませんが、一人36万円程度を予定しています。

金額に含まれているもの

  • クルーズ前後のホテル宿泊費用(2名1室)
  • クルーズ乗船費用
  • ホテルからマリーナまでの送迎代

国際線エア代は、別途必要になります。
別途現地にて必要になるのは、バハマポートフィー65ドル、クルーへのチップ(200ドル〜)になります。

見られる可能性のあるサメ

  • タイガーシャーク
  • グレートハンマーヘッドシャーク
  • レモンシャーク
  • カリビアンリーフシャーク
  • ナースシャーク

ご興味のある方は、以下のページからお問い合わせ下さい。

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PROFILE
慶応大学文学部人間関係学科卒業。
産経新聞写真報道局(同紙潜水取材班に所属)を経てフリーのフォトグラファー&ライターに。
以降、南の島や暖かい海などを中心に、自然環境をテーマに取材を続けている。
与那国島の海底遺跡、バハマ・ビミニ島の海に沈むアトランティス・ロード、核実験でビキニ環礁に沈められた戦艦長門、南オーストラリア でのホオジロザメ取材などの水中取材経験もある。
ダイビング経験本数5500本以上。
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