うみカメラマンおすすめ!宮古島で水中写真を撮るならこのショップ
※今回はうみカメラマン・むらいさちさんによる、宮古島のダイビングショップ・アクアストーリーのフォトガイド・クニさん(國廣哲司さん)とのダイビングのレポートをお届けします!
以下、ご覧ください!
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宮古島初心者の僕は、宮古島=地形だと当たり前のように思っていた。
しかし、いろいろ潜ってみると、地形は確かに凄いけど、サンゴや生物だって凄かった。
ということは、宮古島はそれだけバリエーションが多く、楽しい海だって気付いた。
そして、最後のお店はフォトガイド・クニさんのお店、アクアストーリーさん。
クニさんは、泣く子も黙る「ガイド会」所属。
どんな方なのか、小心者&人見知りの僕としてはドキドキ…。
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「さちさーん、僕上から落ちるので撮ってくださいー」
えっと…、簡単に言うとこんな感じの方です(逆さまなのがクニさん)。
一緒に写っているの、奥様の陽子さん。
そんな少年クニさんと、一緒にがっつりフォトダイビングをすることに。
地形を楽しく撮ろう!

ゆる~い感じでのスタートでしたが、水中に入るとさらに少年になるクニさん。
地形撮影からスタート。
「マスクの反射とか地形で撮ると格好良いですよ~」
とクニさん、それなら狙いましょうと、いざエントリー。
宮古島初心者の僕に、水中でもいろいろアドバイスをしてくれます。
「さちさんは、ここの位置からこの角度で狙うと良いですよ」
そんなサインを受け、その場で待っていると…。
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鏡をポケットから取り出し、光の反射をチェックし始めた。
そこまでやる?
そしてモデルの陽子さんを連れて来て、細かく角度などを指示。
そして撮れたのが最初のカット。
「僕は撮るより、撮らせるのが好きなんですよ~」
そう笑顔で語るクニさん、ここまで細かいガイドさんは僕も初めて。
好きになるととことん突き詰める、やっぱり少年です。
その後、「ちょっと待ってて」というサインを受け待っていると、穴の中でBCを脱ぎ始める。
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そして急に泳ぎ始め、自らモデルになり始めた(良い子は絶対マネしないでね)。
ならばと、スレートに指示を書き込み実践してもらう。
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水中スノボー。
なんだか格好良い写真が撮れてしまった(笑)。
クニさん自身、写真が大好きで、時間があれば海に出て撮影をしているそう。
宮古の海を知り尽くす写真好きのガイドだからこそ、最高の構図を知っていて、それをお客様に提供してくれる。
正直こんなに楽なことはない。
友人に気を使ってモデルをお願いする必要もないし、一言クニさんにお願いすれば喜んで引き受けてくれる(かなり写されるのも好きっぽい笑)。
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安全停止中だって、いろいろ遊ばせてくれる。
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この時は台風のうねりがかなり入っていたが、こんな写真も撮らせてくれた。
モデルは陽子さん、とても美しく、感動してしまった。
気付けば潜水時間は70分を超えていた。
「写真はじっくりとりたいもんね」
状況によるが、このくらいの潜水時間は良くあるそう。
写真派にとって、こうやってじっくり潜れることがなによりうれしい。
クニさんならではの配慮だ。
船上での休憩中だって、遊び&写真の時間。
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こうやって一緒にジャンプするだけで、初対面の方ともなんだか一体感が生まれ、距離感もぐっと近くなる。
ほんとにエンターティナー!
青い空に美しいです。
地形を目の前にマクロ撮影
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個人的に思ったのが、宮古島のガイドさんは地形ポイントを潜ることが多いため、岩礁域での生物の探し方がとてもうまい。
これも宮古島のガイドさんの独特の進化なのだろう。
「地形ポイントなのに、穴に入らず終ることも良くありますよー」と笑顔で話すクニさん。
地形も好きだが、生物はもっと好きらしい。
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例えばジョーフィッシュ。
砂地ではなく岩礁域にいるのも宮古島ならではで、ちょっとびっくりしたが、上の写真は僕が普通に撮影したもの。
その後スレートに「これはどうですか?」と書いて、撮り方を提案してくれた。
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なんだかスポットライトが当たっているようで面白い。
「僕は、撮れたと言ってもらうのが嬉しいんです。なので一枚一枚撮った写真を見せてもらい、それで作戦を考えて一緒に撮影していきます」
と、フォト派ダイバーと二人三脚でフォローして撮らせてくれる。
もちろんそのアドバイスは的確。
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「通常はあまり教えたりはしないのですが…」
指したのは白っぽいサンゴに住むカンザシヤドカリ。
今年は水温が高く、一部のサンゴやイソギンチャクが白化している。
このまま止まらないと困るが、写真を撮るには背景などがきれいになるので「今がチャンスです」とのこと。
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「個人的には珍しいものより、普通種を人と違う感じで撮るのが好きなんです」
その言葉の通り、普通種であっても、教えてくれる時には背景がとてもきれいだったりで、撮る方から見れば、後はシャッターを押すだけの状態にしてくれる。
それに対して、僕は自分なりのアレンジを加えていく。
とても気持ちの良いフォトセッションだ。
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ここまで、写真を撮らせることに情熱をかけるガイドさんには出会ったことがない。
もちろんコンパクトカメラだろうが、一眼レフカメラだろうが、クニさんの「撮らせたい」情熱は変わらない。
その純粋な少年クニさんの思いがそのままガイドに現れていた。
写真が大好きな方はもちろん、ちょっと最近マンネリかも…なんて思っている方には、とてもオススメだ。
きっと驚くような撮影の方法を提案してくれるだろう(あっ、ハードル上げてる?笑)。
そして、まだ見ぬ宮古島に出会わせてくれるはず。
写真は楽しむもの!
そんなことを改めて教えてもらったクニさんのガイドでした。
※
フォト派ダイバーなら……
アクアストーリー
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「気持ちの良い水中写真を撮ろう!」というフレーズのもと、フォト派と生物に強いダイビングサービス。
4~5名までの少人数制なので、じっくり撮影したい方、写真を教えてもらいたい方にはおすすめ。
もしくは、「宮古の地形で私をきれいに撮って~」という方も大歓迎、スタッフが素敵に写してくれますよ。
コンパクトカメラの無料レンタルも行なっているので、宮古島でフォトデビューしてみてはどうですか?
ボートも大きくゆったり、ブルーの船体が被写体にも最高です♪
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