マンタの交尾行動&腸洗いを激写! ~ヤップ・マンタ三昧レポート~

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ヤップのマンタ(撮影:越智隆治)

ヤップロケも3日間が経過。
天気は良いのだけど、風が収まる乾季のこの時期にしては、珍しく風が止まない。

そのため、なかなか外洋のポイントに潜ることができず、この3日間、マンタの出具合も良いことから、全ダイブ、マンタ狙い、否、マンタの交尾行動狙いで潜り続けている。

水深5mのサンゴ礁上がクリーニングステーションというあまり見られない環境で、かなり近距離でじっくりマンタを観察できる。

ヤップのマンタ(撮影:越智隆治)

生態行動として、クリーニングだけでなく、マンタの排便、そのときに同時に行われる腸洗いも本当に眼前で行われる。

あまりに近すぎて、ちょっとキモいのだけど、ここまで近距離での腸洗いは珍しいかもしれないので、写真をアップすることにした。

ヤップのマンタ(撮影:越智隆治)

3日目の今日は、エントリーするなり、今までののんびりクリーニングするマンタたちとは違う激しい動きで、クリーニングステーションの周囲を、メスを先頭に、数匹のオスが隊列を組んで泳いでいた。

ヤップのマンタ(撮影:越智隆治)

交尾行動だ。

こういう状態の時のマンタは、泳ぐスピードも速く、こちらが中層を泳いでいてもお構いなしに突っ込んでくる。
さながら、戦闘機同士の空中戦。
見慣れていないと、ちょっと怖いくらいの迫力だ。

隊列が急に旋回を始める。

先頭を泳ぐメスに対して、そのすぐ後方を泳ぐオスが激しくアプローチをしかけると、後続のオスたちも同様に激しく弧を描き、旋回を始める。

透明度も悪いし、この瞬間に、ダッシュで側まで接近できるかどうかが、インパクトのある写真を撮影する重要なポイントだ。

前に何回かこの交尾行動を撮影していたので、今回はスローシャッターにして、マンタの動きの早さを表現してみた。

もう少しスローシャッターでも良かったかもしれない。

それにしても、連日面白いシーンを演出してくれるマンタたち。
目が離せなくて、この際、外洋のポイントに行かずに、毎日ここを潜って、「交尾の瞬間」を撮影したくなってしまう。

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PROFILE
慶応大学文学部人間関係学科卒業。
産経新聞写真報道局(同紙潜水取材班に所属)を経てフリーのフォトグラファー&ライターに。
以降、南の島や暖かい海などを中心に、自然環境をテーマに取材を続けている。
与那国島の海底遺跡、バハマ・ビミニ島の海に沈むアトランティス・ロード、核実験でビキニ環礁に沈められた戦艦長門、南オーストラリア でのホオジロザメ取材などの水中取材経験もある。
ダイビング経験本数5500本以上。
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