セブロケ初日、悪天候に地震

BLUE CORAL さんで、3回目となるWEB-LUEロケ、初日は、空全体を雲が覆う曇天。
時折雨も降ってきて、撮影の気合いを削がれるコンディション。
まあ、”気合いを削がれる”と言っても、元々撮影に気合いを入れるタイプでは無いのだけど。

ということで、この日は到着前夜に打ち合わせした通りに、BLUE CORAL さんと旅行会社のSTワールドさんが企画している、”女子旅”という旅企画の撮影。
ダイビングにショッピングやスパがセットになった、女性だけに提供される旅パックなのだそうだ。

天候に左右されないSMモールという巨大モールでの撮影。
なので、曇天でも関係無し。・・・なのだけど、基本モール内での撮影は禁止なので、あくまでゲリラ戦(笑)。

記念写真を撮ってるフリをして撮影なんだけど、その”記念写真を撮影するカメラ”が、当然、記念写真撮ってる系のコンパクトデジカメでは無いので、どこに行っても店員さんに不穏な目で見られる。

新聞報道時代には、そんな目で見られても、とにかくつまみ出されるまで平気で撮影していた僕も、最近では海の中での撮影が多いので、”そんな目で見られる”事に、慣れていなくなってきてるので、ちょっとドキドキしながらの撮影。もちろん、フラッシュも使えない。

セブ島女子旅(撮影:越智隆治)

不機嫌な顔で側に立つ店員さんが写り込まないように、スタッフのアンナちゃんに、店員さんの前に立ちはだかってもらって、笑顔を作ってもらう。

「不機嫌な顔写らないように、そこに立って」とか日本語で言っててもわからないからいいけど、言葉わかっちゃたら、「いい加減にして下さい!」とか言われそう。

そんな撮影をしている時に、突然上の階から、群衆がわやわや言いながら、階下に降りていき、出口を目指す。
それが何で起こっているのか、良く理解できないまま、撮影に同行していた、フィリピン人スタッフの女性に促され、群衆と一緒にモールの外へ。そこには、モールの屋上を見上げる群衆が。

セブ島での地震(撮影:越智隆治)

まだ、何が起こっているのか、さっぱり把握できず、女性スタッフに再度警備員に確認を取ってもらうと、どうやら「地震」があったらしい。しかし、まったく振動は感じていなかった。

しばらくして、また皆がモールに戻り始めたので、僕らも戻って、食事をして次のモールへ移動する予定だったが、レストランに入って座っているときに、また地震。
しかし、身体に感じたのは、せいぜい震度2程度のものだった。

それでも、モール内にアナウンスが入り、モールの外への避難指示が出され、一時的にモールがクローズされる騒ぎに。
そのまま、もう一つのモールへ向かうがそちらもクローズ。セブシティの街には、大きなビルから閉め出された群衆がちらほら。

その頃から震源地などの情報が入り、ネグロス島東側とセブ島西側の間の海溝が震源地ではとか、マグニチュード6.9だとか、ガレキの下敷きになって、死者も出てるとか徐々に情報が入り始めた。しかし、セブ島東側のセブシティでは、それほどの揺れは感じなかった。

モールの撮影ができなくなったので、ホテルに引き返し、かき氷と紅芋アイスで作られるフィリピンのデザート、ハロハロをプールサイドで食べてるところの撮影をすることにした。それしか撮影できるものも無かったから。

セブ島女子旅(撮影:越智隆治)

しかし、プールサイドで撮影するにしては、相変わらずの曇天で、時折雨もちらほら。
しょうがないので、ちょっとカラーバランスをいじって撮影を行なった。

セブ島女子旅(撮影:越智隆治)

これで、初日に撮影できるものは無くなって、終了。2日目はスパの撮影と、午後様子を見てダイビング取材を行なう予定だけど。。。。

セブ西岸のモアルボアルでは、地震後、津波も発生し、ダイビングボートに被害が出たり、人々が高台に非難したりしていたそうだ。
その後も余震が何回か続いている様子。

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PROFILE
慶応大学文学部人間関係学科卒業。
産経新聞写真報道局(同紙潜水取材班に所属)を経てフリーのフォトグラファー&ライターに。
以降、南の島や暖かい海などを中心に、自然環境をテーマに取材を続けている。
与那国島の海底遺跡、バハマ・ビミニ島の海に沈むアトランティス・ロード、核実験でビキニ環礁に沈められた戦艦長門、南オーストラリア でのホオジロザメ取材などの水中取材経験もある。
ダイビング経験本数5500本以上。
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