天使の赤ちゃんダンゴウオが1ダイブで20個体!? ダンゴウオのシーズンが到来! @南伊豆
ダイバーのアイドル、ダンゴウオ!
小さくてまるっとした形に、ちょこちょこと動く姿がたまらなくかわいいですよね。
ダンゴウオは冬である今の時期によく見られ、なかでも、生まれたての幼魚の頭には白い輪状の模様が入っていて、ダイバーの間では「天使の輪」と呼ばれています。
そんな天使の輪が入った、赤ちゃんダンゴウオが、1ダイブで20個体ほど見られたという情報をいただきました!
情報を提供していただいたのは、ダイビングサービスむらい。の村井智臣さん。
さっそくお話をお伺いしました。
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どこの海で見られたんですか?
村井さん
南伊豆の須崎にある、「九十浜」というポイントに行って見てきました!
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その時の状況を詳しく教えてください!
村井さん
そうです。例年この時期になると見られるので、天使の輪がついてるダンゴウオを探しに行きました。
ダンゴウオがよくいるのは、浅い水深のアントクメやカジメとかの海藻がたくさん生えてる場所で、今回は見たのは水深2~4mあたり。
海藻を1枚1枚よーく見ていくと、大きさ1〜2mmくらいの米粒みたいなダンゴウオがたくさんついていました。
1枚の海藻に2個体ついていたものも!
村井さん
何個体いるんだろうと思って、最初から数えてたたんですけど、16〜17個体あたりでわからなくなっちゃって(笑)
でも多分20個体くらいはいたと思います。
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天使の赤ちゃんダンゴウオが20個体も見られるなんて、もうキュンキュンしっぱなしですね♡
伊豆のほかのポイントも含め、こんなにたくさん見られるものなんですか?
村井さん
ダンゴウオ自体は、西伊豆より東伊豆の方が圧倒的に多いですかね。
大潮の夜の干潮時にタイドプールに行くと、たくさん集まってたりしてます。
天使のダンゴウオも、他でも見られるけど、多くても7〜8個体くらいかな。
ここまでたくさん見られるのは本当に珍しい!
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時期的にはいつ頃まで見られますか?
村井さん
伊豆では、親の大きいダンゴウオは12月から見られた時もあるけど、赤ちゃんが出始めるのは、例年1月後半くらいから。
2〜3月くらいまでは見られると思います。
ダンゴウオ自体は、4月後半くらいまで成長の過程が見られますよ〜!
水温は冷たいですが今の時期ですが、それでも見に行く価値ありのダンゴウオ。
みなさまも、ぜひ狙いに行ってみてはいかがでしょうか?
(情報・写真提供/村井智臣さん)
ダイビングサービスむらい。
オーナーの村井智臣さんは、伊豆でのガイド歴23年。底抜けに明るいキャラクターで老若男女ファンが多く、伊東を拠点とし、リクエストや海況に応じて、伊豆のさまざまな海を潜っている。生物にも詳しく、確かなガイド力でナビゲート。かわいらしいスレートの会話と生物のイラストも魅力の1つ。