【マスク5種比較】船の上ではどんなマスクが快適なのか、素材別に検証してみた

いまや感染症対策の必須アイテムとなった「マスク」。ダイビングの際にもショップ内や船上など、人が集まるところでの着用が推奨されている。しかし、日差しが照りつけ、波しぶきもかかる船の上では、暑さや水に耐えられるのかが普段よりも気になるところ。そこで、どんなマスクが船の上では快適なのか検証してみた。

用意したのは5種類のマスク。

それぞれ船の上で5分以上着用した際の体感を、暑さ、耐水、ムレを重点にレポート!

冷感布マスク

トップバッターは100円ショップで購入した冷感布マスク。100円ショップの中でも400円で販売されている高級ラインだが、2枚セットで冷感機能も付いたお買い得な一品。

着用直後は確かに少しひんやりする。しかし夏の強い日差しの前ではその力はあまり発揮されず、すぐに暑くなってしまった。風が吹くと少し涼しさを感じる程度。素材も“THE・布”なので汗で顔に張り付き、ムレる感じがする。さらに濡れるとなかなか乾かないため、濡れた服を着ているような不快感が…。正直、船の上で長時間着用するのはしんどいのでは。

不織布マスク

2番手は不織布マスク。3層フィルターで花粉・PM2.5・ハウスダスト99%カット性能を持地、全国マスク工業会のマークもついた安心感のある製品をチョイス。

船の上で着用してしばらく経つとムレて若干の息苦しさを感じた。船が動いている間や風が吹いていると涼しく感じられたので、条件付きならば快適ということになるのだろうか。また、外側が濡れても思ったほど内側までは水がしみ込まないところも良かった。ただ、濡れるとヘタってしまうので、短時間での使用ならばおすすめかも!?。

ガーゼマスク

通称“アベノマスク”!内閣府から全世帯へ配布されたガーゼ素材のこのマスク、届いてから開封すらしていなかったがついに使用する機会が!

女子高生にデコられるほど愛されるこのアベノマスク、船の上での活躍ぶりはというと、意外や意外、思っていたよりも快適であった。ガーゼだからか風通しが良く涼しく、汗をかいても張り付く感じはない。しかし濡れてしまうと冷感布マスクと同様“ベショッ”とした不快感に加え、風通しが悪くなり蒸れてしまう。私はサイズが合わなかったが、快適さは高かったため、船の上で濡れない場所をキープできるのであればおすすめしたい。

ウエットスーツ素材マスク

ダイバーなら一番期待しているのでは?と思われる、ウエットスーツに使用されている素材でできたマスク。

期待どおり、濡れても不快感はほぼない。しかもムレや張り付く感じもなく、さすがは海で使用されている素材といったところ。難点は機密性が高く息苦しいところ。大きめサイズを着用すれば顔とマスクの間から風が入ってくるため緩和はされるようだが、私はぴったりサイズだったため長時間の着用には耐えられなかった。また、ウエットスーツの独特の匂いがダイレクトに鼻にくるため、事前に洗ったり、外気に晒したりして匂いを飛ばしておいた方が良さそうだ。

ラッシュガード素材マスク

最後はラッシュガード素材でできたマスク!こちらも海で使用される素材なので期待大。

さすが、ラッシュガード素材!濡れてもほぼ気にならず、つるつるした素材がひんやりして着け心地も良い。ものすごく涼しいかと言われるとそうではないが、暑さはそこまで感じない。長時間着用していても息苦しくなく、これならずっとつけていられそう。

お気に入りは“アベノマスク”

はい。なんと私が一番快適に感じたのはガーゼ素材のアベノマスク。ただし、検証時は停泊時間が短く、移動時間も長くても20分程度という環境だったからだと考えられる。移動中は風に当たるため、通気性の良いガーゼ素材の快適さを感じやすく、さらに短い移動距離では濡れにくかったのだろう。

総合的にみると、ラッシュガード素材のマスクが船の上では使いやすいのでは。快適さはもちろん、取り回しの良さに優れている。例えばダイビング前後に着脱する際、他の素材だと水に濡れないように気を使うが、ラッシュガードであれば多少濡れるのを気にせず取り扱えるため、ストレスフリーだ。

まだまだ暑さが残る9月。熱中症に気をつけながら感染症対策をして、ダイビングの季節を楽しんでいこう。

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PROFILE
IT企業でSaaS営業、導入コンサル、マーケティングのキャリアを積む。その一方、趣味だったダイビングの楽しみ方を広げる仕組みが作れないかと、オーシャナに自己PR文を送り付けたところ、現社長と当時の編集長からお声がけいただき、2018年に異業種から華麗に転職。
営業として全国を飛び回り、現在は自身で執筆も行う。2020年6月より地域おこし企業人として沖縄県・恩納村役場へ駐在。環境に優しいダイビングの国際基準「Green Fins」の導入推進を担当している。休みの日もスキューバダイビングやスキンダイビングに時間を費やす海狂い。
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