水中でのクジラ遭遇率100%を10年間継続!2013年トンガホエールスイムweek4

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トンガのクジラ(撮影:越智隆治)

week3のメンバーが帰国した土曜日、残ったメンバーと新たに到着したメンバーで海に出たが、風が強く、クジラを見ることができなっかった。

日曜日は法律で海に出られないので、リピーターの人たちのリクエストで、8月にも訪れた、お世話になったスキッパーのオンゴのお墓参りに出かけ、夜は、友人カップルが新たに始めた、小さな小さな島でのレストランに食事に出かけた。

月曜日、自分がガイドで乗船。
この日も海が荒れていたけど、荒れているエリアで、親子、ペア、シンガーを一度に発見。
他の船が何も見つけられていなかったので、無線で、ペア、シンガーを譲り、親子にターゲットを絞る。

最初は、船を近づけると深く潜ってしまうのと、親も子も真っ黒なことで探し辛かったのだけど、この風では、他に望みが無さそうだったので、落ち着くまで一緒にいることにした。

親子が徐々に島に近づき、風も島に遮られて穏やかになってきたし、浅くて底が見えるようになったので、海に入って、アプローチしてみた。

親子は、ゆっくりと移動しているものの、浅いので確認できたし、タイミングが会えば、浮上のときに撮影することができた。
それにしても、親子とも真っ黒で、北半球のザトウクジラのようだった。

トンガのクジラ(撮影:越智隆治)

6〜7回エントリーし、親子が荒れている海域へと移動して行ったので、終了して、引き上げた。
他の船はほとんど見られていなかったようだ。

翌日の火曜日、week4のメンバーが全員揃って、海に出る。
まだまだ、風が強い。
昨日みたいに、運良く見つかるかな〜と思っていたら、外洋に出たところで、遥か遠くでクジラがブリーチングするのが見えた。

スキッパーのノサに、「クジラ!」と言うと、「どれくらいの距離?」と聞かれ、「Miles away(1マイル以上向こう)」と伝えると、「じゃあ、ゆっくりそちらに向かってみよう」と荒波を背中に受けながら、移動。

すると、他の船から「その海域に親子とエスコートがいるのだけど、乗っているゲストが船酔いで気持ち悪くなっているので、他の船に譲る」と無線が入る。

それが自分たちの目の前だったので、その親子とエスコートにエントリー。

トンガのクジラ(撮影:越智隆治)

もう一隻、船がいたので、その船とシェアということになり、一度こちらが入り、向こうがエントリーする形を取ったのだけど、どんどんと荒れている外洋に出て行くので、追跡を諦めて、また波を背にして、移動していると、すぐに目の前に別のブローが上がる。

接近すると、これも親子。
しかも、親子ともに、かなり体色が白く、水面下を移動しているので、とても目につく。

ゆっくり接近していくと、液体状の大便をした。
多分、子クジラの方だと思うが、中に入って撮影できなかったのは残念だった。

その後、接近して、水面下を泳ぎ続けるクジラの親子としばらく泳ぎ続ける。
母親は、ときにお腹を上にして、回転したり、方向を変えたりしてくれたので、かなりのショットを撮影することができた。

トンガのクジラ(撮影:越智隆治)

今年(2013年)のWeek4は初日から、親子2組に遭遇。
しかし、week3,4は、完全に止まっている親子に遭遇する回数は少ない。

まあ、それでも、これで、今年参加してくれたメンバーも全員水中でクジラに遭遇して、2004年から10年間での参加者全員が100%水中でクジラを見たことになる。

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PROFILE
慶応大学文学部人間関係学科卒業。
産経新聞写真報道局(同紙潜水取材班に所属)を経てフリーのフォトグラファー&ライターに。
以降、南の島や暖かい海などを中心に、自然環境をテーマに取材を続けている。
与那国島の海底遺跡、バハマ・ビミニ島の海に沈むアトランティス・ロード、核実験でビキニ環礁に沈められた戦艦長門、南オーストラリア でのホオジロザメ取材などの水中取材経験もある。
ダイビング経験本数5500本以上。
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