【レンベ】水温が下がってくると… by 窪田美希

乾期のいいお天気が続いているようです。
レンベは乾期に入ると南風が入ってきます。水面は穏やかですが、25度くらいまで水温は下がって来ます。

一般的にはこの水温の下がった時期にヘアリーフロッグフィッシュ、ミミックオクトパスなど珍しい生物が見られることが多いと言われていましたが、

私の知ってるこの2、3年は当てはまらず15年くらい潜っているガイドに「あれっ?今、シーズンだっけ?」と聞くと「普通じゃない、今はおかしい。」というくらい雨期の季節にヘアリーフロッグフィッシュが見られたり、ついこの前のGWも水温が下がってないのにミミックオクトパスの仲間のワンダーパスが頻繁に見られたり。
不思議です。

お客様も去年1ダイブで3個体もヘアリーフロッグフィッシュ見たから今年も同じ月に来たのに今年は1匹も見られなかったと嘆いておられました。

なので、「いつがベストシーズンですか?」と聞かれたら最近はシーズン無く珍しいものも見られているので「いつも!!」と答えてしまうほどです。

ただウミウシに関してはこの水温の下がるシーズンにしか見られないものもあります。
おぉ、これが見られるということはあれもいるはず!
なんて海の中で一人で熱くなっています。


特にNudi fallsはもう! それはウミウシ天国です。
名前にウミウシの英名Nudibranchの「Nudi」が付いているくらいですからね!

岩のWall沿いで遊ぶポイントですが、エントリーするところは3m、そこから壁沿いに岩が積み重なったスロープ。壁から離れると砂のスロープになっています。
ウミウシの他にもハナヒゲウツボ、ミヤケテグリ、エビ、カニ、ジョーフィッシュ、シモフリタナバウオ、もちろんバンガイカーディナルフィッシュなども観察できます。

Nucibranch,Lembeh, Kasawali

私がこのNudi fallsで初めて見て感動した、この「センヒメウミウシ」。

この触覚のつけ根が牛乳に水滴を落としたときにできる王冠みたいでびっくりしました。
色合いもすごくかわいくて、見つける度に小さくともお客様に紹介しています。

壁沿いにいるので写真は難しいけど、後で見ると色々な発見があるので写真はたくさん撮ってもらう様にしています。

このセンヒメウミウシがいるということは、小さいですが、トウモンウミコチョウもいます。ツノザヤウミウシやHypselodoris iaculaなど、と順番に色々なウミウシが見られます。

Nudi fallsで私はあまり動かず、岩や葉っぱをニヤニヤしながら裏返す怪しいダイバーになってます。それ程、本当にたくさんいるんですから。

PROFILE

窪田美希
Miki Kubota

インドネシア スラウェシ レンベ

パラオで大物見せつつも小物に興味を持ち始め、インドネシアのマナドへ渡る。

ブナケンエリア、ラジャアンパットのクルーズそしてレンベとインドネシアの手付かずの海の素晴らしさにびっくりの毎日。
中でもレンベは何だこりゃ?という生物がそこらじゅうにいてほとんど動かなくても1ダイブ潜ってしまうほど。
空港へのお迎え以外は外へほとんど出歩かず、暇さえあれば目の前のポイントJahirで潜っている。
珍しいものから普通のものまでじっくりお客様が生物の観察ができ、写真を撮ったりするのに1年中海況も安定していて最適な環境です。
1ダイブが1時間以上、1日4ダイブ朝から晩まで潜って食べての繰り返しであっという間に1日が過ぎて行ってしまう、そんな生活です。
現在は日本とレンベを行ったり来たりの生活で、レンベの海の面白さを多くの方に伝えたいと思っています。
新しく入った日本語ガイドのハニー(写真下)と共に日本人のお客様に楽しんで頂けるように頑張っています。
Kasawali Lembeh, N. Sulawesi

ココティノス(メナド)

COCOTINOS
http://www.kima-manado.jp/cocotinos/index.html

カサワリ・レンベ・リゾート

KASAWALI LEMBEH RESORT
http://www.kima-manado.jp/kasawari/index.html

 

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