【レンベ】だからマクロは面白い! by 窪田美希

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滅多にないことなのですが、日本人のお客様が行かなくて外人のお客様だけのニシキテグリダイブがあり、そのボートにカメラを持ってついて行きました。
ニシキテグリはよく見てるけど実際に写真を撮るチャンスはあまりなく、本当に苦戦します。その日もお客様が段々増えて来たので私は少し後に下がって何かいないかな?と周りを見渡すと、とても小さいイカが中層にいるのが見えました。

早速、写真を撮ろうと観察をしていると、1センチくらいの小さなイカはサンゴの間に入ったりして捕食しているように見えました。暫くすると中層に戻ってきて遠くから様子をうかがってまたさっとサンゴの間へと繰り返していました。
サンゴの間にいる時は動きがすばやくて撮影は難しそうだったので、中層にいる時に撮影しました。

Idiosepius paradoxus, Lembe Kasawali

ニシキテグリの時間ですから辺りは暗くデジカメの画面は何も見えず、ピントはカメラ任せ。小さいのでマクロレンズを付けた為、ピントが合わなくて大変でした。
帰って来て名前を調べようとパソコンに取り込んで初めてよく見ました。何枚か見れる写真があって良かった!

そして、拡大してみるとなんと捕食されたエビまで写っていたのにはびっくりしました。水中では小さ過ぎてエビまで見えなかったものですから。

Idiosepius paradoxus, Lembeh

ちなみにイカの名前はヒメイカ (Idiosepius paradoxus)。ミミイカの仲間です。
この写真の方がエビの存在が分かるかもしれません。でも自分と余り変わらない大きさの生物を捕食するなんてすごいですね。どうやって食べるのでしょうか?

撮っている時にエビを捕まえているのを知ってたらよく観察したのになと思いました。

マクロの面白い所は水中で写真を撮る楽しさだけではなく、帰って来てちゃんと撮れてるか写真を見ること、更に目では見えなかったり気づかなかった新たな発見があるということ。そう、今回の捕食のように。

毎回、写真をパソコンで見る時のドキドキ感がたまらないです!

PROFILE
窪田美希
Miki Kubota

カサワリ・レンベ ダイビング

パラオで大物見せつつも小物に興味を持ち始め、インドネシアのマナドへ渡る。
ブナケンエリア、ラジャアンパットのクルーズそしてレンベとインドネシアの手付かずの海の素晴らしさにびっくりの毎日。
中でもレンベは何だこりゃ?という生物がそこらじゅうにいてほとんど動かなくても1ダイブ潜ってしまうほど。
空港へのお迎え以外は外へほとんど出歩かず、暇さえあれば目の前のポイントJahirで潜っている。
珍しいものから普通のものまでじっくりお客様が生物の観察ができ、写真を撮ったりするのに1年中海況も安定していて最適な環境です。
1ダイブが1時間以上、1日4ダイブ朝から晩まで潜って食べての繰り返しであっという間に1日が過ぎて行ってしまう、そんな生活です。
現在は日本とレンベを行ったり来たりの生活で、レンベの海の面白さを多くの方に伝えたいと思っています。
新しく入った日本語ガイドのハニーと共に日本人のお客様に楽しんで頂けるように頑張っています。

ココティノス(メナド)
COCOTINOS
http://www.kima-manado.jp/cocotinos/index.html

カサワリ・レンベ・リゾート
KASAWALI LEMBEH RESORT
http://www.kima-manado.jp/kasawari/index.html

 

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