多少の変体なら許されるのだ。
カニの仲間には、手近なものを身に付けてカムフラージュする種類がいることはよく知られているが、
イソバナガニもちょっと大きくなるとイソバナを頭の先にくっつけているやつに出会うことがある。
写真のカニがそうで、イソバナの小枝をくっつけているのが確認いただけると思うのだ。
よく見るとイソバナのポリプもちゃんと開いてるので、このイソバナもしっかり生きていることは間違いない。
さらによく見ると頭の先っぽにイソバナを挿し込んでいるように見えるから、
イソバナを挿し込むために頭の先っぽには穴が開いているのか開く様になっているのだろう。
ではこのカニが付けているイソバナは、カニが生息しているイソバナの一部をカットしものなのか、
それともイソバナの幼生をカニが捕まえて自分の身体に植えつけたものなのか、ちょっとした謎でもある。
そんなカムフラージュしなくても十分イソバナには擬態出来てると思うんだけど、他に何かいいことがあるのかもしれない。
まあ、生きていくための戦略として無駄に見えるようなことも、その生物にとってメチャンコ負担にならないかぎり有りというのが生物の面白いとこでもある。
例えばキリンの首とか、ヘラジカの雄の角とか。違う戦略でもよかっただろうに。
要するに必要エネルギー、コストの問題なのだ。
赤字にならなければ多少の異端は良しということか。
と言うわけで、
原発はコストがかかり過ぎるということで無くなるだろな。