今年はなかなか水温が上がってくれない。。。

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はじめまして。
今回よりWEB-LUEのLocal Pressに参加させていただく事になりました屋久島ダイビングサービス「もりとうみ」の原崎です。
こちらでは屋久島の海の日々の変化を、できる限り頻繁にお伝えできればと思っております。
どうぞ、よろしくお願いします!(^^)
今年は屋久島に来て以来、最も水温の低いGWを迎えることになりそうだ。
例年ならすでに23-24℃はあっても良い水温が、今年はなかなか上がらずGWの初日の今日になってもようやく20℃台という低水温が続いている。
黒潮の寄りに合わせて、たまに23℃くらいまで上がる事もあるのだが、これが長く続かない。
またスグに18-19℃まで下がってしまうという事を繰り返している。
この低水温は生き物の動きにも影響が出ていて、毎年4月の中旬にはその年初めての卵を確認するクマノミの繁殖も今年は昨日になってようやく今季初観察された。

「春の風物詩」として毎年桜の咲く頃(屋久島ではだいたい4月の上旬)に合わせて爆発的に増え、そこらじゅうで目にするようになるアマミスズメダイの小さな幼魚も、やはり例年に比べ2週間程度遅れ、今年は今頃ピークを迎えている。

こうした春の指標となる生き物の動きが10日から2週間程度遅れるだけなら、「今年は水温がなかなか上がらないからね。。。」の一言で済ませるのだが、そんな簡単には割り切れない事もある。。。
それはこれまで屋久島ではあまり見られなかったある温帯種の爆発的な増加だ。

キタマクラは伊豆や紀伊半島など温帯域を中心に見られる普通種で、本来屋久島ではあまり数は多くなく、どちらかというと珍しい種類の魚になる。
それが今年の春は明らかに違った。
至る所でこのキタマクラの幼魚(通称:豆マクラ)が見られ、屋久島での同属の最優先種・ハナキンチャクフグを追い落とす勢いで増えている。
こうして見ていくと、何やら屋久島の海が温帯化しているような気がしてちょっと怖い。。。(^。^;)

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