そろそろ川が慌ただしくなります
近隣の川へ下見に行ってきました。
2日もあれば雨水が落ち着くと思いましたが、思いのほか降雨量が多かったみたいで、水量も透明度も回復しておらず、リサーチは困難な状況でした。
今日が新月の大潮なので、これを起点に産卵がスタートするのでは?と思っています。
そんな中、同行したスタッフの佐塚くんが「オコゼっていうか、カサゴみたいな魚がいるんですよぉ」と話しかけてきました。すぐにカマキリだと思いましたが、大きさを聞いて...そりゃまたシロート並みに大きく見えちゃっているなぁ〜と思いつつ、画像を見せてもらうと「デカっ!」慌てて場所を教えてもらって観察しました。
30cmほどもある老成魚です。ここまで成長するのに一体何年かかったのでしょうか?
過去にこのサイズは、10年ほどまえに徳島県の吉野川流域で観察して以来の大物です。石化けしたその姿は神々しく見えました。産卵で、河口域まで降りて来たと思いますが、ここは産卵床となる浮き石が少ないので、大半のカマキリは川から外に出て、完全な海水域で産卵をしているようです。産出河川は違いますが、25〜6cmほどの産卵個体を三保の水深6mほどのところで観察した事もあります。
水温は13.5度まで下がり、アユの産卵が終わる頃、カマキリの産卵が来年にかけて始まります。