突然、なぜか群れ始めたキンメモドキ
2012年、初の投稿です。
今年もよろしくお願いします!(^^)
温帯域の冬季は水温こそ低いものの、透明度も良く、チャガラやアイナメ、サビハゼなどが産卵期に入り、冬だからこそ見られる魚もいるようで見物も多いようだが、ここ屋久島の冬の海は通常、夏季に比べるとイベントも少なく、正直寂しい感じのする海だ。
夏場は無数のテンジクダイ類が埋め尽くす漁礁も、例年ならこの時期は一気に魚影が減ってスカスカになってしまうのが常なのだが、今年はどういうわけか1月に入ってから急にキンメモドキの成魚が一気に入り込み、今現在、真っ黒い巨大な玉となって大きな群がりをつくっている。
漁礁を埋め尽くさんばかりの群れなのだが、夏場でもここまで大きなキンメモドキの群れは過去に見たことがない。
通常は漁礁の中に溜まっているのだが、潮がかかると漁礁の外に一斉に出てきて、外で大きな玉となる。
この時、キンメモドキ玉が変幻自在に形を変化させていく様子がとても面白いのだが、やつらは自分の目の前にいる子のスグ上に次々に乗っかっていくような感じで群れを作っていくので、群れはどんどん上方へ上方へと高く積み重なっていき、塔のような感じになる。。。(右写真:下から仰ぎみた光景)
近づくと塔は少しづつ崩れていくのだが、これって放置したらどこまで行っちゃうんだろう。。。と見ていたら、結局は主のアザハタが出てきて「お前らっ!漁礁の中をスカスカにすんじゃねー!!寂しいだろっ!戻れ〜!!!」という感じで暴れる!(^_^;)
それに驚いたキンメモドキたちの塔はまた崩れ、各自漁礁まで戻るのだが、しばらくするとまた塔ができていく。。。その繰り返し。
結局、アザハタもスカスカの状態は不安らしい。。。(笑)