関戸紀倫さん、動画「Change」公開〜自然環境に目を向けるきっかけに〜

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2020年3月24日、自然写真家の関戸紀倫さんの動画「Change | A message from our lovely nature 〜我々が愛する自然からのメッセージ〜」がyoutubeにアップされました。

「ダイビングフェスティバル 2020」の会場で披露された作品です。
ハイクオリティな映像とともに、フランス語・英語・日本語でメッセージが綴られます。

この作品に込められた思いを、関戸紀倫さんに聞きました!

ーーどういった思いで、この動画「チェンジ」を作られたのですか?

紀倫さん

日頃、様々な形で写真を発表していますが、バックグラウンドとして「自然をみんなで大切にしていきましょう」ということを伝えたいと思いながら撮影しています。

僕は、きれいな自然を伝えるのが好きです。
世界中の人に知ってもらいたいと思っています。

今回は特に、「今の自然が人間に伝えたいメッセージ」を伝えたいと思って作りました。

ーーグローバルな印象を感じさせる仕上がりでありながら、すべて日本で撮影された映像なんですよね?

紀倫さん

そうです。
ここ数年間、日本各地で撮りためた映像でまとめました。
東京諸島(伊豆大島、三宅島、八丈島)、石垣島、奄美大島、鳥取、地獄谷温泉(長野県)、東京シティー。

僕が、きれいだなと思う風景を集めました。

ーー世界を飛び回って撮影されているのに、“日本”でまとめたのには、何か思いがあったんですか?

紀倫さん

あの……制作している時は、2020年はオリンピックイヤーということで世界から日本が注目され…る……と思って。(苦笑)
日本に訪れる外国人の方に、日本の自然って、こんなにきれいだなというのを伝えたかったんです。

ーーこのほど、延期になっていましましたね。しかし、個人的には、日本の方にこそ見ていただきたいなと思ったのですが。

紀倫さん

もちろんです!
日本にこれだけきれいな自然があるという気づきになってくれるといいなと。

海外に行かなくても、日本って本当にきれいだなっていうのを思い出してもらいたいっていうのもありました。

僕自身、東京都内に住んでいますが、なかなか意識をしなければ“自然”を感じるのって難しいんです。
お金を払って自然を見に行く時代です。

みんな目の前の仕事、家庭で忙しい。
忙しすぎて、当たり前のことを考えられなくなってきているような気がします。

ーー都会の雑踏からはじまるのは、そういう思いからですか?

紀倫さん

はい、busyな都会の風景を表現して、そこから美しい景色へと展開しています。

動画では、具体的なアクションについては、あえてふれていません。
「変われることはあるだろうか」と自問してもらえるきっかけになればと思っています。

今の時代、多くの企業や研究者、ジャーナリスト等が、様々な発信をしています。
それぞれの日々の生活の中で、できる範囲で「自分はこれをしよう」というのを見つけてもらえればと思うんです。

1人が10人、1000人、10000人と変わっていくことで、社会全体の大きな変化につながっていくと信じています。

ーーナレーションって、キリンさん……の声ですよね?……何語??

紀倫さん

僕です。フランス語で話してます。(笑)

ーー語りがフランス語で、下部に英語字幕と右側に日本語字幕。(なんてグローバル!)

紀倫さん

10歳まではフランス語オンリーで育ったので。
フランス語って、トーンがちょっと変わりますよね。

言葉は入れたいけど、日本語だと恥ずかしいなって迷っていたんですが、突然のひらめきで3ヶ国語を入れることを思いつきました!(ドヤ)

ーーめっちゃ格好いいです。ありがとうございました。

皆さんも、自然の声にじっくり耳を傾けてみませんか?

▶︎動画作品からVLOGまで!自然写真家・関戸紀倫さんが動画に込める思い〜若い子たちにもっと旅・ダイビングを!〜

■Special Thanks

関戸 紀倫(せきと きりん)

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1988年7月6日生まれ。
写真家で、ダイビングインストラクターでもあるフランス人の父と、日本人の母の間に生まれ、幼い頃から父に連れられて、ガラパゴス諸島やタイ、フィリピンなど自然豊かな処に訪れるうちに、自然が大好きになる。
2010年にダイビングを始め、翌年には沖縄でダイビングインストラクターとして活動をスタート。
2013年からは、オーストラリアのダイビングクルーズにて働くことになり、そこで船内販売用の写真を撮り始める。
2014年10月にクルーズ船の仕事を終え、帰国前に念願の一眼レフを手に入れオーストラリアを放浪。
現在は、自然写真家として水中写真をメインに、世界で活躍中。

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PROFILE
1984年生まれのイルカ・クジラ好き編集者。高校2年生でダイバーデビュー。

ダイビング誌や主婦誌の編集部、雑誌&書籍を手がける編集プロダクションなどを経て、WEBメディア編集へ。オーシャナ元編集長。

現在は、WEB編集を中心に、書籍・パンフレット編集、イベント・商品企画など、多方面で活動中。

ファンダイビング中に手軽にゴミが拾えるメッシュバッグ・オーシャンバッグプロジェクト進行中。ダイビングプラットフォーム・Scuba Monsters準備中。
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