【ダイバー必見】すすぎゼロ&海をきれいにするAll in One 洗剤「オールシングス イン ネイチャー」

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「環境に優しい」と謳われる商品が数多く見られる今、海に近い存在である私たちダイバーもこだわりを持って商品を選ばなければならない。
今回フォーカスしていくのは、「地球に優しい、人にも優しい」をテーマにしたすすぎが要らないAll in One 洗剤「オールシングス イン ネイチャー」。「海を愛する人に使ってもらいたい」と語る販売者の堀直也さんに、その魅力を教えてもらいました。

堀直也さん


株式会社スローヴィレッジ All in One 洗剤のディレクター。
24歳の頃、湘南でエコサーファーという環境グループを立ち上げ、21年目の今も活動を継続。行き着いた答えは環境教育。2011年に南伊豆に家族で移住し、ネイチャーガイドとして活動。母校である東海大学海洋学部で環境教育の特別授業を担当していた実績を持つ。ガイド事業と平行し、All in One 洗剤「オールシングス イン ネイチャー」のディレクターも務める。

重油分解の研究に基づいて生まれた「オールシングス イン ネイチャー」

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まず、「オールシングス イン ネイチャー」はどのようにして生まれたのでしょうか。

堀さん

元々は、僕が昔務めていたがんこ本舗という会社で、「海へ…」という洗剤を作っていたんです。
この洗剤を、ダイバーやサーファーをはじめ、アウトドアを愛する人たちにもっと届けたいと思い、がんこ本舗の社長に相談して、新たに「オールシングス イン ネイチャー」というブランドの商品が生まれました。全成分や価格は「海へ…」と同じです。

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「開発プロセスが他の洗剤とは違う」とお聞きしましたが、このことについて教えていただけますか?

堀さん

普通の洗濯洗剤は、衣類の汚れを落とすことのみが目的につくられます。ですが、「オールシングス イン ネイチャー」の本家本元のがんこ本舗の「海へ…」という洗剤の考え方は、衣類の汚れを落としたその先のことまで考えてつくられた洗剤なのです。

最近ではモーリシャスの座礁事故が有名ですが、海洋タンカーが座礁し、重油が海へ流れ出てしまうようなニュースがよくありますよね。この重油は、魚や鳥などの生き物が死んでしまう原因となります。
このような状況を知り、「流出した重油を科学的に解決できないか」と研究を積んだ結果、この洗剤が生まれました。海のことを考え、重油を分解するよう作られた洗剤ですので、洗濯物の汚れ落ちはもちろんのこと、速やかに生分解されますので、環境負荷はありません。
日々の暮らしの中で生分解型の洗剤を選ぶことで「海を守ることができますよ」とお客様に説明させてもらっています。

そもそも、界面活性剤は絶対悪ではない

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「オールシングス イン ネイチャー」は環境に優しいと言われていますが、界面活性剤が含まれていますよね。こちらは悪影響ではないのでしょうか。

堀さん

一般的に「界面活性剤は環境に悪い」と言われていることが多いですが、界面活性剤が石油由来の成分からできているのか、それとも植物由来の成分からできているのかが、とても重要です。「オールシングス イン ネイチャー」は、100%植物由来の成分からできています。
そして、それと同時に大切なことは、その量です。一般的な洗剤の界面活性剤はおおよそ50%以上の界面活性剤を含みますが、「オールシングス イン ネイチャー」は16%。更に、30リットルあたりの洗濯に使用する洗剤の量が、ティースプーン1杯のわずか5mlと非常に少ないので、洗濯1回あたりの界面活性剤の使用量は一般的な洗剤と比べて実に1/9にもなります。

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環境への負荷を考えたら、植物性の石けんの方が良いのでは?

堀さん

確かに日本ではよく、「石けんは環境に優しく、合成洗剤は悪影響をもたらす」と語られることが多いですね。日本の場合、洗剤は「石けん」と「合成洗剤」に分かれていますが、海外では「石油由来の洗剤」か「植物由来の洗剤」か…に分かれています。

重要なことは、まず、「その商品が石油由来のものか、植物由来のものか」ということです。そして、前述しましたように、こちらについても量が極めて重要だと思っています。
例えば、世界中のココ椰子を集めて、石けんをつくったとします。 家中・体中、石けんを使うとして、果たして何人分の原料が確保できるでしょうか? 答えは約1億人分です。世界人口の約78億人で共有することは不可能です。ですが、「オールシングス イン ネイチャー」の生産方法なら100億人分の洗剤をつくることができます。つまり、資源に乏しい先進国も原料供給国もみんなで分配可能なんです。

「洗剤の量を少なくすること」「なるべく早く生分解すること」ーこの2つが実現できれば、環境に負荷を与えずに済むと考えたのが洗濯洗剤「海へ…」、そして「オールシングス イン ネイチャー」です。

先程も述べたように、僕たちの洗剤に使われている界面活性剤の量は全体の16%で、すべて植物性のものですし、一般的な洗濯洗剤の使用量と比べると(水量30リットルにつき)、わずか5mlで洗濯できます。この使用量の少なさは、世界最小だと思います。(※自社調べ)
また、EU諸国をはじめとしたOECD加盟国の36カ国が採用している、国際的な生分解試験法であるDOC試験法もクリアしています。こうした生分解の試験自体をしっかり行っている国内の洗剤メーカー自体がそもそも少ないのが現状です。

独自技術で「すすぎゼロ回」を実現!

湘南生まれの洗濯用洗剤 オールシングス イン ネイチャー 500ml(洗濯100回分)
定期購入 初回¥2,800円、2回目以降¥2,200
https://shop.slow-village.jp/sm/all/

編集

すすぎゼロ回が実現したことも「オールシングス イン ネイチャー」のすごさだと思うのですが、本当にすすぎなしで清潔なのでしょうか。

堀さん

もちろんです。よく「すすぎなしで本当にきれいになるのか」と聞かれることがありますが、安心して使っていただけます。

「再付着防止剤」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。その名の通り、一度衣類から油が取れたら、その油分が再び衣類につかなくなるための薬剤です。実は、洗剤トータルの10%に再付着防止剤を入れていれば、どんな洗剤だってすすぎが要らなくなります。
でも再付着防止剤を10%入れるとかなり高額なコストがかかりますので、商品化するのが難しいのです。

「オールシングス イン ネイチャー」では、弊社の独自技術で再付着防止剤の効果を保ったまま、その量を大幅に減らすことに成功しました。その量は通常必要と言われている再付着防止剤の実に6万分の1です。これにより、世界で初めて(※自社調べ)「すすぎゼロ回」の洗濯洗剤が生まれました。もちろん、再付着防止剤はきちんと生分解されますので、そちらについても安心です。

すすぎをなくすことにより、水の使用量を減らすだけでなく、時短にもなりますので、毎朝忙しい主婦の皆さんに大変喜んでもらっています。

堀さん

また、より環境に優しい商品にするために、プラスチック製の梱包材の使用をやめ、ダンボールでの梱包に切り替え。プラスチックゴミの削減にも努めています。

1本でマルチに活躍!洗濯洗剤以外での使い方

ダイバー&サーファー必見。ウェットスーツの洗濯に

堀さん

ウェットスーツ用の洗剤は世の中にたくさんありますが、だいたい12ℓの水に対して20mlの洗剤を使い、さらに1度はすすいで干す、というのが一般的ですよね。「オールシングス イン ネイチャー」では1/10〜1/20のわずか1~2mlで洗うことができますし、すすぎも必要ないので、全体で使う水の量も半分に減らすことができます。ですので、ダイバーさんやサーファーさんなど、ウェットスーツを使う方々にはとてもオススメです!
またそれらのアクティビティを取り扱うショップの方々も、ウェットスーツを店先で洗うことが多いと思うのでぜひ使ってみてほしいですね。

希釈してホームクリーナーにも使える

堀さん

水で希釈してスプレーボトルなどに入れていただければ、ホームクリーナーとしても使用できます。少し濃い目に希釈すれば、お手洗いや浴槽、換気扇周りのしつこい汚れも落ちます。これ1本あれば、洗濯も、家中のお掃除もすべてできてしまうのも魅力だと思います!
サーフボードのワックスをはがした後の仕上げにもオススメですよ。

これからの季節、キャンプでも大活躍!

堀さん

そして今年は、三密を避けられるということでキャンプに行かれる方も多いですね。
キャンプに「オールシングス イン ネイチャー」を1本持っていけば、衣類の洗濯をすすぎなしで行えるほか、食器洗いなどにも使えて便利だという声もいただきます。

そのほかにこんな取り組みも

量り売りサービスの実施


少しでもゴミを削減するために、詰替え用容器も使わないという選択を。量り売り取扱店舗では、こんな素敵なボトルも販売予定。

売り上げをビーチマネーに寄付


「オールシングス イン ネイチャー」の売り上げの一部は「ビーチマネー」という活動に寄附される。海で拾ったビーチグラスが地域通貨として使われる、とってもユニークな取り組みだ。

環境への取り組みは「毎日続けられること」が大切だという堀直也さん。次回はご自身が事務局長を務める「ビーチマネー」についてご紹介していく。
彼が提案する環境活動のアイデアを、ぜひお楽しみに。

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PROFILE
神奈川県藤沢市在住。女性ファッション誌からキャリアをスタートし、現在はフリーランスの編集ライターとして活動。オーシャナでは美容やライフスタイル記事をメインに、エコライフのヒントとなるトピックを執筆。
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