ダイビングをずっと続けて行くことを確信した、ギンガメアジの大群~岡田裕介の海中時間~
初めて見たのは、保護された美しいサンゴとギンガメアジで有名なフィリピン、アポ島でした。
その島の沖で、底の見えないブルーウオーターの中を、上下左右の全方向を見渡しながらのドリフトダイビング。
突然『カン、カン、カン』と先頭を行くガイドさんが指示棒でタンクを鳴らし、その後、その指示棒を前方へと示します。
発見した時にすると教えられていた動作でしたが、僕には黒い影ようにしか見えず、半信半疑のまま近づいて行きました。
次第に見えて来たものは魚の群れと言うよりも、海底から水面へ向けて湧き上る竜巻のよう。
もっと近づくと、太陽の光が鏡のように体に反射して、光輝くギンガメアジの壁。
その時の興奮と感動は自分の想像を遥かに超えていました。
ダイビングはずっと続けて行くんだろうなという漠然とした思いが確信に変わった、そんな瞬間。
ただ、ギンガメアジのトルネード写真で納得する写真はまだ撮れていません。
未だに見た瞬間に舞い上がって冷静さをなくしてしまうので、そこに原因があるのかもしれません。