「宮古島フォトコン2016」入賞作品発表! ~むらいさち寸評&受賞者コメント付き全公開~

「宮古島フォトコンテスト2016」の入賞作品が決定しました!

今回から、「未来に残したい宮古島の海部門」も追加され、ますます盛り上がるこのフォトコン。
見事入賞を果たした作品を、審査員のうみカメラマン・むらいさちさんの寸評、そして、受賞者の喜びの声とともにご紹介します。

グランプリ

「きっと翔んでいける」倉嶋大輔

「きっと翔んでいける」倉嶋大輔

むらい

この写真の1番の見どころは、構図ですね。空の割合を多くとったところが素晴らしいと思います。明るく差し込む光と透ける空、そして、サンゴに息づくカラフルなクマノミたち。宮古島の海の美しさが、この一枚に凝縮されています。水中であることを感じさせないぐらい、クリアな印象を与える、ほんとに素敵な一枚です!

倉嶋さん

自分にとって思い入れのある宮古島の海の写真で、賞をいただけて感激です。
快晴の青空の下、クマノミたちが美しい水面を仰ぐ姿に夢中になってシャッターを切りました。
アクアストーリーさん、素敵なガイドをありがとうございました。

準グランプリ

「Fantastic」大澤匡

「Fantastic」大澤匡

むらい

宮古島ならではの、ダイナミックな地形をうまく表現しています。上からやわらかく差し込む光、そこを泳ぐダイバー、上層を泳ぐ魚の帯。その全てが完璧ともいえるバランスで、ピタリと揃っています。光が奥にあることで、奥行きも感じさせる作品ですね。

大澤さん

この度は、初エントリーで栄誉ある賞をいただきまして、うれしいばかりです。 この受賞にあたっては、的確なガイディングをしていただいたfg2の佐瀬さん、モデルをしてくれた夢子ちゃん、そして良い作品に導いてくれた古見さんに感謝いたします。最高のチームでの受賞だと思います。

準グランプリ

「青の記憶」米倉立子

「青の記憶」米倉立子

むらい

下からあおって、ギンポの表情を見せたところももちろん素敵ですが、特筆すべきは、色の表現。背景にまで気を使って、被写体を選んだことが伝わってきます。背景選びも、水中写真を撮る上で、大切なポイントです。キラキラと輝く海の中で、ギンポが楽しく過ごしている姿が目に浮かびます。きれいな青が印象に残る一枚ですね。

米倉さん

初のフォトコン応募でこのような評価をいただき、ビックリすると同時にうれしい気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。そして、美しい宮古島の海にも感謝です!

優秀賞

「S,ライトを浴びて!」ichiro

「S,ライトを浴びて!」ichiro

むらい

ケーブの写真は、静かな印象になりがちなのですが、ダイバーとライトを使って動きを出したところに工夫を感じます。シルエットになってしまうことが多い魚の群れに、ライト当てたところがおもしろいです。

Ichiroさん

選んでいただきありがとうございます。とてもうれしいです。今回の受賞は、いつもお世話になっているダイビングサービスのスタッフとモデルになってくれた方たちのおかげだと思っております。
これからも素敵な宮古の海でダイビングを楽しむとともに、皆様の心に響くような写真が撮れるよう頑張りたいと思います。本当に、ありがとうございました。

優秀賞

「赤い木陰」横尾裕美

「赤い木陰」横尾裕美

むらい

華やかな色使いがアーティスティック! 真っ赤な背景が目を引きますが、主役は存在感のある鮮やかなスズメダイ。鮮やかな顔の色が引き立っています。バックもブルーに抜けていて、絵のように感じさせますね。

横尾さん

賞をいただき、たくさんの方々に写真をみていただけることが本当にうれしいです。 私にとって宮古は、いつ行っても楽しくて、また行きたくなる場所です。これからも宮古の海を楽しんで、ここで感じたことが伝わるような、もっと素敵な写真を撮れるようがんばります。ありがとうございました。

優秀賞

「うみゆめ」武田千絵子

「うみゆめ」武田千絵子

むらい

やわらかい色あいに癒されます。タイトルもうまい! 夢の世界の光景のような、メルヘンっぽい雰囲気がいいですね。魚たちが、口笛でも吹きながら、お散歩を楽しんでいるみたいに感じさせられます。

武田さん

この度は入賞作品に選んでいただき、ありがとうございます! 今年撮った中でとても気に入っている一枚なので、とてもうれしいです。初めての宮古島のダイビングでダイナミックな地形にとても興奮したのですが、ふと見ると、空に魚が泳いでいるような景色が目に入り、とても楽しく感じました。また宮古島の海に潜りに行きたいです。

優秀賞

「なかよし」宮崎千尋

「なかよし」宮崎千尋

むらい

すごい! この狭い空間に、3種類の生物がそろって、顔をこちらに向けています。とてもかわいくて、見た瞬間、思わず笑顔になってしまいました。特に、動き回るダルマハゼの正面顔を撮影するのは、至難の技。しかも、他の2匹と一緒なんて、狙ってもなかかな撮れない、貴重な瞬間です。

宮崎さん

受賞作品に選んで頂き、ありがとうございます。こんなステキなシチュエーションに出逢わせてくれた宮古島に感謝です!

優秀賞

「Balloon」金ヶ江有生

「Balloon」金ヶ江有生

むらい

ここまでアップに写すのは、とても難しかったと思います。しかも、ハマクマノミの幼魚が正面を向いた瞬間という、絶妙なタイミング。とぼけた表情が、とてもかわいらしいですね。周りのイソギンチャクも、ハマクマノミの魅力を引き立てています。

金ヶ江さん

500本記念ダイビングで撮影した作品を選んでいただき、感激しております!
初めて水中カメラを手にして以来「クマノミをいかに魅力的に撮るか」は、私の永遠の命題です。今後も楽しくダイビングを続け、ダイビングスキルと水中撮影のブラッシュアップをめざしたいと思います。
いつもお世話になっている「Fish a go go!」のスタッフの皆様に感謝!!

ビギナー部門 最優秀賞

「ボーダーライン」島谷枝里香

「ボーダーライン」島谷枝里香

むらい

海のブルーのグラデーションがとても美しい一枚です。魚の群れも、いいバランスで入ってきています。下の岩の部分の割合を減らすと、よりスッキリとした写真に仕上がると思います。色々トライしながら、水中写真を楽しんでください!

島谷さん

ぶわっと広がっていたカタクチイワシの群れ。太陽が差し込んだ瞬間、1本の線に……一瞬の出来事でした。 宮古島に移住して8ヶ月。週末のダイビングが楽しみで仕方ないです。安全と危険の「ボーダーライン」を見極めて、宮古の海を堪能していきたいです‼

ビギナー部門 優秀賞

「みーつけた」得能友規

「みーつけた」得能友規

むらい

やわらかく揺れるイソギンチャクと正面に視線を向けるハマクマノミ。しかも、口まで開けています。鮮やかな色彩が、かわいらしく楽しい一枚ですね。

得能さん

宮古と言えば「地形!!」ですが、こんなかわいい生き物にも出会える素敵な海です。モデルのクマノミとガイドさんに感謝です。

未来に残したい宮古島の海部門 最優秀賞

「2016年の夏」森下節子

「2016年の夏」森下節子

むらい

今年の夏は水温の上昇などで、サンゴが白化してしまいましたが、こうやって写真に残すことによって未来に繋いでいくことができるのだと思います。写真としても、とても素晴らしく、宮古島の海の豊饒さが表現されています。

森下さん

未来に残したい宮古島の海部門の最優秀賞をいただきとてもうれしく思います。 2016年夏、サンゴの白化は、衝撃的な出来事でした。大好きな大好きな八重干潮、延々と続くサンゴ畑、カラフルなお魚がいっぱいの龍宮城。台風が一つも来ないので水温が下がらず、海の中は、今までに見た事がないような世界になっていました。 水温が下がって、このサンゴが生き残れますように。強く強く願いながら撮った写真です。

未来に残したい宮古島の海部門 優秀賞

「彩色完備」畠山拓也

「彩色完備」畠山拓也

むらい

まんべんなく魚が全体に広がり、楽しい雰囲気を感じさせます。色彩豊かで、とても美しいです。どこまでも続く元気な宮古島のサンゴ礁、この美しさを未来に伝えていきたいですね。

畠山さん

初めての八重干瀬は、まさに魚たちの楽園のようで心が踊りました。ご覧になった方々に素晴らしさが少しでも伝わったら嬉しいです。ありがとうございました。

未来に残したい宮古島の海部門 優秀賞

「FollowMe」榊賢寛

「FollowMe」榊賢寛

むらい

大物との出会いは、テンションが上がりますね。水面に顔を出した、いいタイミングで撮られた一枚です。ボートで移動中も気を抜かずに、シャッターチャンスを狙いたいものです。

榊さん

宮古島に通って10年越、そんな大好きな宮古島の写真で賞をいただけてとても光栄です。これからも、下手ながら自分なりの宮古島を写真に残して行こうと思います。ありがとうございました。

月刊ダイバー賞

「3階の住人」西澤由佳子

「3階の住人」西澤由佳子

むらい

2匹のカンザシヤドカリが揃うこともレアなのに、さらにギンポまで登場! めずらしい瞬間を捉えています。全体的な世界観も素晴らしいです。

西澤さん

この度は選んでいただき、ありがとうございます。 写真の3階の住人が現れたのはほんの一瞬の出来事でしたが、こういったシーンを探しだすのが楽しく感じている今日この頃です。 これからも宮古島の素敵なシーンを探し求めて楽しく潜りたいです。

月刊マリンダイビング賞

「光に向かって」MINA

「光に向かって」MINA

MINAさん

大好きな宮古島で、このような賞をいただけてとてもうれしいです。どうもありがとうございました!

むらいさんより総評

宮古島の海は、地形のイメージが強いですが、そればかりではない、バリエーション豊かな写真が勢揃いしました。今年、サンゴの白化現象がおこり、“いつもと違う”変化がみられた宮古島。選考写真にも、白化しているありのままを写した写真が、多く見受けられました。今年の海の状況はマイナスかもしれない。けれど、それを写真という形にして残して、隠さず伝えていくことも、水中写真の大切な役割だと、選考を通して改めて気付かされました。

受賞作品展示情報

12月28日~1月23日
宮古空港ターミナルビルロビー
(沖縄県宮古島市平良字下里1657番地128 )

1月23日~2月10日
宮古島市役所ロビー
(沖縄県宮古島市平良字西里186番地)

2017年4月7日〜9日
マリンダイビングフェア宮古島ブース(一部作品)
(池袋サンシャインシティコンベンションセンターTOKYO文化会館C)

フォトコン参加ショップ一覧

アイランドエキスパート アクアスター アクアストーリー
伊良部島観光ガイドゆうむつ インカディいらぶじま エミナマリン
カピリナ カラカラ先生のダイビングスクール宮古島 ダイビングステーションカンチ
サマーパーティー タイムマリン 24°NORTH
Fish a go go! BIG HOLIDAY ブルーフォレスト
ブルースペース マナファクトリー マリンサービスMIYAKO
MARINE SHOP IRAFU マリンズプロ宮古 マリンハウス ホロホロ
マールプロモーション 宮古島潜水 山本大司潜水案内
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