ダイビング天国・リロアンには夢幻の色がある!?背景にこだわってもっと魅力的な水中写真を

この記事は約6分で読めます。

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はじめまして、水中写真家・しげです!
今回、初めてオーシャナで記事を書かせて頂きます。
まだまだ駆け出しですが、だれにも負けないくらい体育会系にガンガン潜っていきます!
全力で頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します。

2018年の12月にセブ島の最南端にあるダイビングエリア・リロアンに行ってきました。
色彩に魅せられ、マクロ写真を撮りまくってしまった僕・・・(笑)。
なぜって、「カラフルな背景がいっぱいで絵作りがするのが楽しすぎたから」です!

リロアンには、すべての色がある。

そう言ってもいい程、カラフルな水中の世界が広がっていました。
ということで今回は、特にマクロ撮影の背景に焦点を当てて、リロアンの海をご紹介します。
(初回からマニアックでしょうか・・・!?)

レアな生物探しだけがマクロ撮影の醍醐味か?
シチュエーションや背景を意識してみよう

みなさんマクロダイビングといったら、どこの海に行きたいですか?
柏島やインドネシアのレンべでしょうか。また、伊豆など身近な海に行きたい方もいるでしょう。
やはり、マクロダイビングというと”レアな生物”が見れる海に行きたいと思う人が多いのではないでしょうか?

もちろん、わかります。
普段見れないようなレアな生物が見られると、めちゃくちゃ嬉しいですよね!自分で見つけちゃった時なんか嬉しすぎて周りに自慢したくなります。

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しかし、”レアな生物”だけがマクロダイビングの魅力じゃないハズ!
特に水中写真を撮る方は、シチュエーションや背景を意識してマクロダイビングをすると、より楽しめると思うんです。

主役の生物をより引き立てるカラフルな背景の存在は、写真をもう一歩、アーティステティックなものにしてくれます。
僕らだって、記念写真を撮る際には海や山をバックにしたり、背景がキレイになるように写真を撮りますよね。

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さて、リロアンに話を戻しますね。
リロアンでは、ニチリンダテハゼやジョーフィッシュなどのレアな種ももちろん見られますが、それよりも印象的なのが、ベニハゼやブレニーなどの普通種がうじゃうじゃいること。

そして、ついつい写真を撮りたくなってしまうような素敵な背景もたくさん。

つまり、いいシチュエーションでマクロ生物に出会える可能性が格段に高いんです。
そういう意味で、マクロ写真にじっくり取り組みたいダイバーにぴったりの場所なんですね。

カラフルな背景だらけのリロアンの海

リロアンは、マクタン空港から車で約4時間、セブ島の最南端にあります。

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リロアンは現地の言葉で「渦の出来る場所」という意味。
その名の通り東西の潮がぶつかり栄養が豊富な海は、まるで宝石箱のようにカラフル。
夢の中を潜っているような華やかな水中景観が広がっています。

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ワイドに撮っても美しいんですが、今回は徹底的に(笑)、マクロ撮影にオススメの背景を見ていきましょう!

とにかく元気なソフトコーラル

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水中の景観を1番カラフルに見せてくれたのは、オレンジや赤など様々な色合いをしたソフトコーラルです!
リロアンはマクロ生物が豊富でなので、ソフトコーラルの周りにはハナダイやスズメダイなど、たくさんの生き物が泳いでいます。

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こんな感じにベニハゼがいることも!
写真はリロアンエリアに1番多いメガネベニハゼです。

スズメダイとソフトコーラルなどのシチュエーションはよく見ますが、ベニハゼとのコラボはなかなか見ないですよね。

もちろんソフトコーラルにだって生物はたくさん住んでいます!

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ウミトサカの仲間を覗けば、スケロクウミタケハゼが隠れていたり、

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ウミウチワの仲間には、ほぼ確実にガラスハゼが住んでいます。このウチワにも大体10個体くらい隠れていました。

よく背景はキレイなんだけど、被写体がいない、といったことがあると思います。
リロアンはソフトコーラルがキレイなだけじゃなく、その周りにハゼ類を含め様々なマクロ生物が隠れているのが魅力です。

ベニハゼやウミタケハゼは本当に多いです!

ウミシダのカラフルさに魅せられる

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リロアンのエリアは、とにかくウミシダも多い。
注意して潜っていないとウエットスーツに付けて潜っていることもあります・・・。

ウミシダは様々な色合いがあるだけでなく、ウミシダ自体にも色の濃淡があり魅力的です。ウミシダの雰囲気を出すのもアリですし完全にぼかして背景の色としてつかうのも面白いですね。

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この写真は先っちょだけ黄色いウミシダで玉ボケを狙ってみました。
とにかく被写体が多いので普段では挑戦できない撮り方もじっくり狙うことができます。

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オレンジ・青・黄色の変わった色のウミシダもいました!
ウミシダの腕もグネグネとしていて、色がゴチャゴチャと混じりあう感じは、本当に夢の中の世界みたいです。

まだまだあるカラフルな世界

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リロアンには、ソフトコーラルやウミシダだけじゃなく、まだまだカラフルなシチュエーションがたくさんあります。
上の写真のようにピンクのカイメンの上にタテジマヘビギンポが乗っているシチュエーションは珍しくないです。

せっかくなら、もっとカラフルな……

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こんな何色とも表現できないような色合いのカイメンを狙いたい!
なかなか見ない色合いですよね。なんとも不思議な色合いの写真が撮れます。他のポイントでは、こんなシチュエーションないでしょう。

他にもテーブルサンゴや白い砂地など定番となる背景、ホヤやイバラカンザシなんかもたくさんありますね。

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この写真はガイドの方が遠くからフィリピンブレニーを誘導してイバラカンザシの上に乗せてくれました。
リロアンのガイドもシチュエーションをわかっていますが、フィリピンブレニーもサービス精神旺盛ですね!

でも、レアな生き物もやっぱり撮りたい!

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カラフルな背景を!とここまで紹介してきましたが、やっぱり珍しい生物も見たい、ですよね(笑)。

ニチリンダテハゼや、ジョーフィッシュ、ハナヒゲウツボは青、黒、黄色の全色います。
ちょっとマニアックなところだとイエローヘッドボクサーシュリンプなども見られますよ!
特に日本近海では稀種と言われているニチリンダテハゼが、浅場で普通に見られるんです。
ビックリですよね!

せっかく、リロアンに来たならレアものも背景と一緒に撮りたい!

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いました!
チャツボボヤのスキマに白のカエルアンコウが隠れています。
こんなシチュエーション見たことありますか?

ちゃんと、めずらしい生き物もリクエストすれば普通に見れますので安心してくださいね。
(でも、リロアンの常連さんは珍しい生物よりも普通種で背景がキレイな被写体をリクエストする人が多いんだとか!)

今回、リロアンの海でお世話になったのはマリンビレッジダイブハウスさんです!
マリンビレッジはダイビングショップ、ホテル、水上コテージが一体となった小さなリゾート。ダイビングの快適さは、“陸のクルーズ”さながらです。
部屋から海まで徒歩10歩で、ダイビングポイントも遠いところでボートで5分、近ければ30秒で到着します。
また、水中写真に詳しいガイドの関口さんもいるので、ぜひ、撮影のコツなど聞いてみましょう。

1本1本のんびり潜れ、カメラ派には最高の環境です。
ぜひ、水中写真を撮る人はリロアンの海で自分好みの背景を切り取って見てくださいね。

■協力:マリンビレッジ ダイブハウス

茂野優太さんのプロフィール

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「まだ見たことない世界を見てみたい」をモットーにダイビングに関わることは、なんでもこなす。
学生時代にダイビングにハマり、銀行員に就職するもダイビングの魅力が忘れられず、ダイビングの世界に。

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