ロシアのアレクセイ・モルチャノワ選手が世界最深−130m! HANAKO選手、木下紗佑里選手も−100mを達成! Vertical Blue2018の1クール目、結果ハイライトと今後の見どころ
中米バハマ・ロングアイランドで開催中のフリーダイビング国際大会Vertical blue2018の1クール目(DAY1からDAY3)が7月18日(水)に終了しました。
全3クール(各3日、DAY9、7月26日まで)の長期に渡る本大会のここまでの結果と今後の見どころをお伝えします。
世界記録−130mの達成!
別次元の強さを見せるアレクセイ選手
初日から多くのNR(ナショナルレコード)アテンプト、WR(ワールドレコード)アテンプト、100m超えのハイレベルなパフォーマンスが繰り広げられた本大会ですが、第一クール目のハイライトはなんといっても、ロシアのアレクセイ・モルチャノワ選手のCWT世界記録−130m達成でしょう。
DAY3の7月18日(水)、現地時間のAM11:20(日本時間 7月19日 0:20)に競技開始を迎え、自身の-129mの記録を塗り替え、−130mを達成。深海まで一部始終を追う水中カメラ、ダイブアイが捉えた映像ではまだ余裕を見せるクリアなパフォーマンスで別次元の強さを見せ、成功の瞬間には世界中が湧きました。
★DAY3 中継の録画映像 アレクセイ・モルチャノワ選手の様子
日本人女子2名が早くも−100mを達成、
世界記録更新の射程圏内へ
そして、もう一つの目玉は、女子のCWT競技。廣瀬花子選手(HANAKO)と木下紗佑里選手。早くもそれぞれが1クール目で−100mを達成しています。
現在の世界記録は−105m。世界記録更新までわずか数mに迫りました。
HANAKO選手は昨年のVBでは大会終盤に100mを超え、最終的には世界記録103m(同日にアレッシア選手が104でこれを塗り替え)を達成しました。本大会ではDAY1に95m、その翌日に早くも100mを危なげなく達成。早い段階で100m台に突入し、世界記録に着実に近づきました。
木下紗佑里選手は、DAY2にFIM88mの日本記録を達成、DAY3に−100m。どちらの競技も余裕を見せる美しい潜りで完遂。まだまだこの先の伸び代を十分に感じさせるパフォーマンスでした。
本大会の女子CWTは、初日DAY1に現世界記録保持者のイタリアのアレッシア・ゼッチーニ選手が103m、スロヴェニアのアレンカ・アートニク選手が104mを達成しています。残る2クール目、3クール目には確実に世界記録更新のアテンプトが予想されます。
また、日本人女子は福田朋夏選手が今年、別の大会にて100mを達成、本大会でも2回挑んでいます。日本女子フリーダイビング界を牽引するベテラン岡本美鈴選手もDAY3には90mを達成。
第一クールは、いわば序章。第二クール以後は本格的に、複数の女子選手が100m超えの戦いを繰り広げ始めることでしょう!
このほかにも目を離せない多くのトップ選手、ベテラン選手たちが素晴らしいパフォーマンスを見せる本大会。結果だけではなく、中継でその潜り、テクニックをじっくり見ることも醍醐味の一つです。
いよいよ本日7月20日(金)からは第二クール DAY4に突入です。
夜22時に、VB2018の生中継をぜひ一緒に観戦、応援しましょう!!
<本日の生中継はこちらから>
競技種目について
・CWT(コンスタント・ウェイト・ウィズ・フィン)
フィンをつけて垂直に潜る競技
・FIM(フリーイマージョン)
ロープをたぐって垂直に潜る競技
・CNF(コンスタント・ウェイト・ノーフィン)
フィンをつけず泳いで垂直に潜る競技
(詳しくはこちら)
これまでの結果
大会スケジュール
・2018年7月16日〜18日 第一クール DAY1 〜 DAY3 終了
・2018年7月20日〜22日 第二クール DAY4 〜 DAY6
・2018年7月24日〜26日 第三クール DAY7 〜 DAY9
現地時間 AM9:00 (日本時間 夜22:00開始)
<関連サイト>
■Vertical blue2018大会サイト(リザルト、申告表)
■Facebook→https://www.facebook.com/verticalblue/
■Instagram→Vertical_blue
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※訂正のお詫び:CWT女子世界記録を「104m」から「105m」に訂正いたしました。(2018年7月20日22:00)アレッシア・ゼッチーニ選手が2018年5月Vertical Blue2017での自身の世界記録104mを、本大会前月の2018年6月コロンビアのNirvana Oceanquest Freediving Competition!にて更新しています。