原生林とは?日本でも見られる手付かずの森林

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日本には、原生林と言われる人の手が入っていない自然そのままの森林が存在します。

そんな森を原生林と言いますが、日本にはわずかしか残っていない貴重な存在です。
もし原生林を日本で見るとしたら、どこにあるのでしょうか。日本で見られる原生林の場所をご紹介します。

原生林とは?国土4%以下の貴重な森林

そもそも原生林とは、どんな森林なのでしょうか。 一言で表すとしたら「手付かずの森林」ということになりますが、どれほど貴重なのかイメージが付かないかもしれません。 日本には森林が多いので、手付かずの森があってもおかしくないように思えます。 確かに日本の森林面積は、国土の67%と多く存在し、その割合は192ヵ国中で17位にランクインするほどです。
しかし、原生林だけで見ると国土の4%以下とほとんど残っていません。 日本の森林面積の大部分は天然林か人工林です。 天然林とは「伐採など人の手が加わったとしても自然の力で更新している森林」のことで、大昔の姿を残しているわけではありません。 それだけ、日本では多くの森林が伐採されてきたのです。そのため、私たちが国内で原生林を見るとしたら、限られた場所のみということになります。

日本の原生林が見に行ける場所は?
そんな貴重な原生林が見られる場所は、日本のどこにあるのでしょうか。日本の原生林が見られる場所をご紹介します。

屋久島

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鹿児島県の大隅半島佐多岬から南南西に60kmほど離れた場所にある屋久島。 世界自然遺産としても知られるこの場所に原生林が存在しています。
屋久島と言えば、1954年に特別天然記念物指定となった屋久杉が有名ですが、これこそが日本に残る原生林の景色の1つです。 樹齢1000年を超える屋久杉による深い森は、同じ日本とは思えない神秘的な世界が広がっています。

白神山地

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青森県の南西部から秋田県北西部にかけて広がる白神山地。 ここも世界自然遺産に登録されている地で、原生的なブナ林が世界最大級の規模で広がっています。 ブナは椎茸の栽培以外ではあまり役に立つことがなく、伐採から免れていたと考えられていました。
しかし、1970年代には楽器の材料として活用、林道開設の計画などによって、白神山地の原生林は伐採の危機に。 多くの人がこれに反対し、世界遺産に登録され、今でも白神山地のブナ林は原生林として守られています。

知床

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北海道東部に位置する知床半島。こちらも世界自然遺産に登録されています。 この地は豊かな生態系を形成し、絶滅危惧種も多く存在します。 そんな環境を囲む山々は原生林に覆われ、美しい自然の景観となっています。

その他にも存在する原生林

その他にも、日本で原生林が見られる場所は存在します。 富山県立山町にある美女平のブナや立山杉。神奈川県にある丹沢札掛のモミの原生林。 鹿児島県奄美大島の住用マングローブ原生林など。

このように挙げると、まだまだ原生林が存在しているようにも思えますが、決してそうではありません。いつの日か、私たち人間がこのような原生林に手を出してしまうことがないよう、エコや環境問題について関心を持ち続けなければならないでしょう。

原生林を見に行くときの注意点

もし、原生林を見に行く機会があった場合は、いくつか注意が必要な点があります。

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