那覇空港 国際線、6月中に再開へ。2年振りにダイビング客も戻ってくるか

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日本人だけでなく、訪日外国人観光客からも多大なる人気を誇るダイビングスポットとして有名な沖縄県。訪日外国人観光客数は2018年に3千万人を突破し、18年度だけを見ても300万人(うち空路180万人)を記録した。しかし、コロナ禍の影響で2020年3月に那覇空港発着の国際線が全便運休して以降、20年度、21年度と2年連続で訪日外国人観光客ゼロが続き、県経済に打撃となっていた。

「光が見えた」と沖縄の観光業

5月26日、沖縄県内観光事業者が「光が見えた」と歓迎する発表が、政府からされた。その発表の内容とは、6月中に那覇空港でも国際線の発着を再開する方針を示したというもの。一方で、新型コロナウイルスが依然として猛威を振るう中、那覇空港で外国人を受け入れるための検疫態勢や陽性者が判明した際のマニュアルが整っていないとの懸念も同時に示している。受け入れに向けた沖縄の旅行商品づくりや海外でのPR活動なども必要で、関係者は県が中心となり早急に対策を練る必要があると指摘した。

県ホテル協会の平良朝敬会長は、「2年間閉ざされていた扉がようやく開いた」と喜んだが、「県民は海外からのウイルスの流入を懸念しているだろう」と「政府が外国人受け入れ再開に向け進めているパッケージツアーの実証事業などからエビデンスを取り、県民に安全性を説明する必要もある」と話した。また、国際線が再開してもすぐにコロナ前の便数に戻るわけではないことから「利益が少ない中でも、人手は必要で企業は赤字になってしまう。便数が通常に戻るまで、国や県が支援するべきではないか」とも訴えた。

国際線の受け入れは現在、成田、羽田、関西、中部、福岡の5空港に限られているが、6月から那覇と新千歳を追加する。6月10日から、韓国・米国・中国など98カ国・地域からの訪日外国人観光客の受け入れを再開する方針も表明した。しかし、感染拡大を防ぐため、当面の間は旅程を管理しやすい添乗員同行のパッケージツアーに限定する方針で、個人の自由旅行はまだ不可能だ。

先月、沖縄県恩納村で環境に配慮したダイビングやシュノーケリングを促進する国際的なプログラム「グリーン・フィンズ」の認定人が誕生したばかり。ここにはocean+α編集部メンバーも含まれている。たとえ訪日外国人観光客数が増えたとしても、今後もダイバーがサンゴ礁に与える影響は限りなくゼロを目指したい。環境が経済活性化の犠牲となってはならないよう、より一層サンゴ礁保全に力を入れていく必要がある。

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