南大東島観光2025年版完全ガイド:おすすめスポットとホテル・グルメ・おみやげ情報

空から見た南大東島

空から見た南大東島

沖縄本島に住んでいてもなかなか行くきっかけがない、沖縄本島の遙か東にある大東諸島。

荒波で近づくことすら難しいがマグロや巨大なイカが獲れる場所だと漁師から聞いていましたが、まさか自分が行くことになるとは思っていませんでした。

そんな伝説のような島に2年間に渡ってダイビングを楽しむために通い続けた沖縄在住20年の筆者が、インターネットで「南大東島 観光」と検索する人たちのために最新の情報をお届けします。

南大東島とは?

オーバーツーリズムとは無縁の知る人ぞ知る楽園、南大東島の魅力

南大東島は、沖縄本島の東約360kmに位置する、手つかずの自然が広がる美しい離島です。周囲を絶壁の海岸線に囲まれ、訪れる人々をその独特の地形と風景で魅了します。

その上陸の困難さから、人類が住み始めたのが1900年からという歴史が浅い島で、観光地としてはまだ知名度が高くないため、大量の観光客が押し寄せるようなことはなく、静かでゆったりとした時間を過ごしたい方に最適な場所です。

島全体が豊かな自然に包まれており、青々としたサトウキビ畑が広がる風景や、南大東島ならではの動物や植物を観察することができます。

サトウキビ畑の中にたくさんの洞窟がある

サトウキビ畑の中にたくさんの洞窟がある

島内にはサトウキビ産業の歴史を物語るスポットや、かつて200以上の洞窟が島の地下に存在したという鍾乳洞、地殻変動による大地の裂け目を散策できる場所といった興味深いスポットもあり、訪れるたびに新たな発見があります。

さらに、南大東島のもう一つの魅力は、人々の温かさ。島の住民たちは観光客にもとても親切で、島の歴史や文化について語ってくれることもあります。都会の喧騒から離れ、自然と人の優しさに癒される特別な体験が待っています。

離島旅行初心者でも安心!南大東島へのアクセスと基本情報

フェリーの荷物は人間も含めてクレーンで港に降ろされる

荒波を避けるために岸壁が高すぎて船が接岸できないので、フェリーの荷物は人間も含めてクレーンで港に降ろされる

南大東島へのアクセス方法は、主に飛行機かフェリーの2つ。

飛行機なら、沖縄本島の那覇空港から琉球エアーコミューター(RAC)の小型機で約1時間、または定期フェリーで約15時間の旅になります。

飛行機は快適かつ短時間で到着できるため、初めて訪れる方にはおすすめ。一方でフェリーは、航空券の半額以下で乗船できるので、時間に余裕があり、旅行費用を抑えたい方におすすめです。

島内の移動手段としては、観光スポットは島の東西南北に点在しているのでレンタカーを利用するのが便利。飲食店は比較的近くに集まっているため、食事や買い物は徒歩でも不便なく過ごせます。

近海で獲れるマグロやサワラがとてもおいしい

近海で獲れるマグロやサワラがとてもおいしい

また、宿泊施設はホテルや民宿などいくつかありますが、2024年にオープンした新しい施設「CORAZON RESORT」は中でも快適な滞在を提供してくれるので、離島初心者でも安心して旅を楽しめます。

島へのアクセスがシンプルで容易に手配でき、1日で周れる広さの南大東島は、離島観光初心者でも安心して楽しめる、次の沖縄旅行先として間違いなくおすすめのスポットです。

さて、ここからは、南大東島へダイビングを目的に何度も訪れている筆者が、おすすめの観光スポットと最新のグルメ、おみやげ情報をお届けします。

南大東島ダイビングの魅力と2024年現在の最新情報

南大東島の自然美を満喫!おすすめ観光スポット5選

1.日の丸山展望台

南大東島を一望する展望台

南大東島を一望する展望台

空港から近いので寄ってみよう

空港から近いので寄ってみよう

サンゴ礁の隆起でできた平坦な南大東島の最高地点に位置する「日の丸山展望台」は、島の南に位置しており、島全体を見渡せる絶景スポット。

展望台に登ると、一面サトウキビ畑の緑豊かな大地と青い海が360度広がり、太平洋の孤島に来たという感覚が味わえます。

朝日や夕日も見事で、特に早朝に訪れると、鳥の声が響く静けさの中、沖縄で最初に昇る太陽を眺めることができます。

2.バリバリ岩

大地の裂け目を散策

大地の裂け目を散策

立派に育ったダイトウビロウ

立派に育ったダイトウビロウ

南大東島の北にある「バリバリ岩」は、地球のプレート移動による地殻変動の影響でできた大地の裂け目です。

その名の通り、バリバリと音が聞こえてきそうな巨大な岩肌が印象的で、自然の力のすごさを感じさせます。数百メートル程の散策ができ、細い隙間から海風が吹き抜け、まるでジャングルを探検しているような気分に。

薄暗い最深部から光を求めて高く伸びるダイトウビロウも見どころです。

3.星野洞

石柱やソーダストローなど様々な鍾乳石が見られる

石柱やソーダストローなど様々な鍾乳石が見られる

入場料は大人800円 小人350円

入場料は大人800円 小人350円

南大東島の北西に位置する地下に広がる「星野洞」は、鍾乳洞の神秘的な空間を楽しめるスポット。

中に入るとひんやりとした空気が広がり、無数の鍾乳石が幻想的にライトアップされ輝いています。今だに100ヶ所以上あると言われている島の鍾乳洞の中でも最大級で、長さ375m、約1,000坪の空間に、歩道や照明が整備されています。

保存状態が非常に良く、東洋一の美しさを誇るとされる鍾乳洞には、まるで古代遺跡のような石柱が多く見られます。

4.シュガートレイン軌道跡 九号集積場跡

かつては沖縄にも線路があった

かつては沖縄にも線路があった

ふるさと文化センターに展示されている蒸気機関車

ふるさと文化センターに展示されている蒸気機関車

かつて島内のサトウキビ輸送に使われていた「シュガートレイン」の軌道跡は、歴史を感じるスポット。

線路が自然に飲み込まれつつあり、ノスタルジックな風景が広がります。当時の労働者の生活を想像しながら歩いていると、タイムスリップしたかのような感覚に。

フォトジェニックなスポットでもあり、サトウキビ畑と一緒に撮ることで沖縄の離島らしい写真が撮れます。

5.夕日の広場

太平洋に沈む夕日

太平洋に沈む夕日

ベンチに座って夕日を眺めることができる

ベンチに座って夕日を眺めることができる

名前の通り、夕日が美しいスポット「夕日の広場」。絶海の孤島の水平線に沈む夕日が真っ赤に染まる空と海を映し出します。

古来より沖縄では「はるか東にある島」と呼ばれていた南大東島。沖縄本島のある西側に向かって夕日が沈む瞬間を眺めていると、日常の喧騒を忘れてリフレッシュできます。

真夏でも涼しい海風が心地よく、まさに1日の終わりを締めくくる癒しのひとときにぴったりなスポットです。

孤立した島ならではの地産の味を堪能!絶対食べたい南大東島のグルメ

南大東島に訪れたら必ずと言っていいほど食べる地元グルメと、地元民にも人気の飲食店の絶品料理を紹介します。

大東そば いちごいちえ

大東そばと大東寿司のセット

大東そばと大東寿司のセット

いちごいちえはスーパーミナミの隣

いちごいちえはスーパーミナミの隣

初めて南大東島に来たら必ずといっていいほど来店する方が多い、ランチで賑わうお店です。

うどんのような太麺の大東そばは食べ応え抜群です。南大東島を開拓した八丈島文化から伝わる「大東寿司」とのセットがおすすめ。

ミニそばがついてくる三枚肉丼や、島のマグロやサワラを使った漬け丼もとてもおいしいです。

住所 沖縄県島尻郡南大東村在所134
営業時間 ランチ:11:00〜13:30 居酒屋:17:30〜22:00

お食事処・呑み処 光

深海魚のバター焼き

深海魚のバター焼き

お食事処 光は中心地から少し離れている

お食事処 光は中心地から少し離れている

ナワキリバター焼きは南大東島で1番食べてもらいたい魚料理です。

「ナワキリ」とは、釣り糸やロープ(縄)を切るほどの鋭利な歯を持つことからそう呼ばれているクロシビカマスのこと。水深600mの深海に住むことで1年中脂が乗っていて濃厚な味わいの深海魚です。

定食としても注文できるので、是非バター焼きとライスの絶品コンボもお試しください。

「大東のマグロを食べたら他では食えない」とまで言われる大東島近海マグロの刺身もおすすめ。

住所 沖縄県島尻郡南大東村池乃沢349-3
営業時間 ランチ:11:30〜13:00 居酒屋:17:00〜20:30

居酒屋 ろくさん

やみつきになるサバ寿司

やみつきになるサバ寿司

地元の方も多く訪れるろくさん

地元の方も多く訪れるろくさん

ろくさんのサバ寿司は島内島外にファンが多い絶品料理。女子一人旅でも一人前をペロリとたいらげてしまう人が続出するほどです。

ハマりすぎて南大東島滞在中に3日連続でサバ寿司を食べた方も。

他にも、自家製の餃子、ほわっほわの魚天ぷら、オリジナルメニューの「豚ゴロー」や、マグロの胃袋を使った「フギ炒め」など肉も魚もすべてが美味しい、おすすめの居酒屋です。

2024年に近くの広い店舗へ移転して座席が広くなりました。

住所 沖縄県島尻郡南大東村在所259-2
営業時間 17:00〜23:00

南大東島の観光におすすめの宿泊施設

行くべき観光スポットと食べるべき地元グルメが分かったところで、いよいよ冒険の拠点となる宿をご紹介します。

新しくオープンした宿泊施設「CORAZON RESORT」

南大東島の一棟貸し宿泊施設

カップルやグループにおすすめの一棟貸しコテージ

一棟貸しコテージは1階にベッド、ロフトには布団が用意されている

一棟貸しコテージは1階にベッド、ロフトには布団が用意されている

2024年にオープンしたばかりの一棟貸しコテージとコンテナタイプの宿泊施設。

料金は食事なしの素泊まりが1部屋で6,000円(コンテナタイプ)とリーズナブル。

一棟貸しコテージは25,000円で最大4名が泊まれるので、約6,000円で南大東島で1番きれいな宿泊施設に快適滞在ができます。

ダイビングショップ併設なので、器材の洗い場や干し場があります。共用キッチンがあるので長期滞在にもぴったり。

レンタカーも利用可能なので観光拠点に最適です。

住所 沖縄県島尻郡南大東村在所54-3
客室数 5部屋(コテージ2棟、コンテナ3部屋)

CORAZON RESORTを拠点に楽しむ南大東島

窓が多くてとても明るいコテージ

窓が多くてとても明るいコテージ

ロフトは秘密基地のようで楽しい

ロフトは秘密基地のようで楽しい

筆者がおすすめする「CORAZON RESORT」は南大東島の中心地にあり、今回ご紹介した飲食店はすべて徒歩3分圏内という利便性の高い立地。

南大東島には2024年現在、ランチ可能なお店が2件、ディナーのお店が8件、スナックなどのナイトスポットが8件あります。

地元客にも観光客にも人気のあるお店はほとんどが宿泊施設から徒歩圏内なので、アクセス抜群でレンタカーがなくても食事には困らないです。

オーナーは南大東島出身の地元漁師で、ダイビングショップのガイドも兼任しており、島を訪れるダイバーに嬉しい設備を整えています。

宿泊客同士で盛り上がることができるバーベキューテラスも大人気。

仕事や編集作業がはかどる椅子が嬉しい

仕事や編集作業がはかどる椅子が嬉しい

コンテナタイプはトイレとシャワーが共用

コンテナタイプはトイレとシャワーが共用

ワーキングデスク、ワーキングチェアを完備しており、1週間以上滞在して仕事をしながら南大東島でのダイビングや食事を楽しむ方も続出中!

CORAZON RESORTの詳細情報・料金・予約はこちらから

地元スタッフがおすすめする南大東島のおみやげ4選

毎日お世話になるスーパーミナミ

毎日お世話になるスーパーミナミ

最後に、南大東島に行ったら買って帰りたいおみやげをご紹介します。宿泊施設から歩いていける「スーパーミナミ」と南大東島空港で購入できるので、レンタカーがなくても旅を完結することができます。

1.南大東島産 ティーダコーン

Aコープと南大東空港で売られているティーダコーン

Aコープと南大東空港で売られているティーダコーン

「ティーダコーン」は、島特有の甘みとジューシーさが特徴のトウモロコシ。南大東島の太陽を浴びて育ったコーンは、驚くほどの甘さが口いっぱいに広がります。

1つずつ真空パックされており、外出先でも自宅でも簡単に楽しめるのが魅力的。

友人家族全員に買って帰り、お子様にも大好評でした。

2.クラフトラム酒 COR COR(コルコル)

スーパーミナミと南大東空港で購入できるラム酒

スーパーミナミと南大東空港で購入できるラム酒

ラム酒好きにはたまらない「コルコル」は、南大東島産のサトウキビを使用したクラフトラム。

芳醇な香りと深いコクがあり、ストレートで味わうのがおすすめです。地元のスナックで試飲して、その美味しさに感動し、思わずボトルを購入してしまいました。

小さなサイズの瓶もあり、ラベルもおしゃれなので、お土産にぴったりです。

3.大東羊羹

4種類の味が選べる大東羊羹

4種類の味が選べる大東羊羹

「大東羊羹」は、南大東島を代表する伝統的な特産品です。

大東寿司と同様に八丈島の食文化の影響を大きく受けており、ハレの日に作られていた羊羹は贈り物にぴったり。素材を活かしたほどよい甘さが特徴で、特に塩黒糖味が絶品でした。

旅の疲れを癒してくれる優しい甘さで、帰りの飛行機でもパクパク食べてしまいました。

常温保存ができるので、お土産として最適です。

4.シージャーキー

パッケージをよく見ると甘口と辛口があるシージャーキー

パッケージをよく見ると甘口と辛口があるシージャーキー

南大東島で捕れたマグロやサワラを使った「シージャーキー」は、おつまみに最高の一品。

秘伝のタレによる甘じょっぱい味付けと魚の旨みが口の中に広がり、ラム酒「コルコル」と一緒に楽しむのがおすすめ。

手軽に食べられるサイズ感も良く、酒好きの友人へのお土産として配ったらとても喜ばれました。

地元では子ども達にも人気があるそうです。

まとめ

観光スポットの散策は足元注意

観光スポットの散策は足元注意

南大東島で特別な思い出を!自然観光・グルメ・宿泊の全てを楽しむ旅

南大東島は、沖縄本島から約360km東に位置する、美しい自然と独特の文化が魅力の知る人ぞ知る楽園です。

観光スポットとして、「バリバリ岩」や「星野洞」など、壮大な景観や歴史を感じられるスポットが点在しており、大自然の魅力を存分に楽しむことができます。

また、島特有の食文化を味わえるグルメも必見で、大東寿司やナワキリのバター焼きなど、ここでしか味わえない料理が秘境好きな観光客を魅了します。

本場の大東寿司を食べに行こう

本場の大東寿司を食べに行こう

宿泊施設としておすすめの「CORAZON RESORT」は、2024年にオープンした新しい宿泊施設で、快適な設備と便利な立地が特徴です。

ダイビングショップ「ボロジノDIVE」が併設されており、器材の洗浄や干し場、バーベキューテラスなどの設備も充実しています。

さらに、Wi-Fiやワーキングデスクも完備されているため、長期滞在やワーケーションにも最適です。

南大東島でのダイビングはボロジノDIVEにおまかせ

南大東島でのダイビングはボロジノDIVEにおまかせ

辿り着くことが困難だと言われていた南大東島は、今では旅行初心者でもアクセスしやすく、観光、グルメ、ダイビングを一度に楽しめる離島です。

ぜひ「CORAZON RESORT」を拠点に、ダイビングを含めた特別な体験を満喫してください。

南大東島ダイビングの魅力と2024年現在の最新情報

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PROFILE
福岡県出身。18歳からスキューバダイビングを始め、翌年にプロ資格を取得。
22歳でPADIマスターインストラクターとなり、宮古島・沖縄本島・東京都内と拠点を変えつつダイビングスクールで15年間働いた後に観光業専門の広告代理店として独立。

現在はWebサイトのディレクション、Web広告運用、SNSの運用サポートなどデジタルマーケティングを主な生業としている。

オーシャナでは、取材時の写真撮影を担当。
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