凄すぎる海! オーストラリア レディエリオット島 [LADY ELLIOT ISLAND]

Australia / オーストラリア

Mother Nature's Private Island

Photo&Text
越智隆治
Special Thanks
クィーンズランド州政府観光局、レディエリオットアイランド
Design
PanariDesign
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メインイベントはここからだった! ?

沈船に群れていたコビア(左)とギンガメアジ。なんなんだ!この光景!

沈船に群れていたコビア(左)とギンガメアジ。なんなんだ!この光景!

あまりに沢山の生き物に遭遇したので、これ1本で記事になるなとほくそ笑みながら、沈船に到着したのは、ダイビングも終盤になりかけた頃の事。もやっと沈船が見えてきたところで、クリスがその先を指差したので、目を凝らすと、どうやらブリーフィングで聞かされていたギンガメアジの群れらしい。沈船を横切って、接近しようとすると、海底に無数の巨大な生き物が! その数およそ50匹!(え~~~ !! ドチザメか?)と思った瞬間、その巨大な生物たちが、僕の気配に気づいて、ワラワラと動き始めた。( やばい、逃げちゃうかな?)と慌ててシャッターを切った。さらに接近すると、ドチザメでは無くて、コビア(スギ)。パイロットフィッシュとして、ジンベエザメやマンタに着いて泳いでいるのは見たことがあるけど、こんな群れ初めてみた。ギンガメアジとのコラボ撮影狙いでさらに接近。

一つの生命体のように形を変えるギンガメアジの群れ

一つの生命体のように形を変えるギンガメアジの群れ

すると、ギンガメアジの群れが異様な動きをしている。渦を巻きながら、まるで一つの生命体のように形を変える。しかも同じ場所からまったく動かない。別の場所にいた別のギンガメアジの群れも、吸い寄せられるように、そちらに合流してきて、渦を巻きながら、邪悪な生命体が巨大化していくみたいに見えた。それが面白くて激写! (や~、すごく楽しいダイビングだったな~)と、思っていたら、今度はクリスが海面を指差している。( 今度は何!?)とつられて見上げると、なんと、一頭のバンドウイルカが!( お~~~ ! すげえ!!)とカメラを構えると、なんと逃げることなく、僕の目の前のギンガメアジの群れに突っ込んで来て、追い回し始めた。

ギンガメアジの群れの中を縦横無尽に泳ぎ回ったバンドウイルカのノッチ

ギンガメアジの群れの中を縦横無尽に泳ぎ回ったバンドウイルカのノッチ

もうそこからは、自分も興奮状態。イルカは目の前にいる僕らのことを気にすることなく、ギンガメアジを追い掛け回し続けた。( 何なんだよ! このダイビング!! 凄すぎる!)それは、僕らのエアが切れて、浮上しなければならなくなっても、続いていた。
海面で僕らは全員でハイタッチ。2000本潜っているスーは「今までで潜った中でも一番のダイビングだったわ! 明日が誕生日だから、素敵なお祝いだった」と大喜び。 7000本以上潜っている僕でさえ、こんな楽しいダイビングは、間違いなくベスト5に入るものだった。例えが変かもしれないけど、水族館でも潜ってるのか!? と思えるくらい凝縮された盛りだくさんのダイビングだった。

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