凄すぎる海! オーストラリア レディエリオット島 [LADY ELLIOT ISLAND]

Australia / オーストラリア

Mother Nature's Private Island

Photo&Text
越智隆治
Special Thanks
クィーンズランド州政府観光局、レディエリオットアイランド
Design
PanariDesign
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Australia / オーストラリア

Mother Nature's Private Island

Photo&Text
越智隆治
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クィーンズランド州政府観光局、レディエリオットアイランド
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目の前のギンガメアジの群れにバンドウイルカが突っ込んできて、捕食を始めた。捕食行動はダイビングが終わるまで続いていた

目の前のギンガメアジの群れにバンドウイルカが突っ込んできて、捕食を始めた。捕食行動はダイビングが終わるまで続いていた

1816年、レディエリオット号によって発見されたこの孤島は、オーストラリアのグレートバリアリーフ最南端に位置する。今では、ロー
カルの人々にも人気のエコリゾート。コーラルシーに面した、サンゴに囲まれたこの美しい島の、海の凄さは、数本潜っただけでは計
り知れない。マンタが多く生息することから、“Home of the Manta ray”と呼ばれるが、ここで出会えるのは、マンタだけじゃな
い。何種類ものサメやエイ、カメ、イルカ、そしてクジラ。多くの海洋生物に遭遇できる、脅威の大自然にかこまれている。この島は
“Mother Nature’s Private Island”

初めての海、レディエリオットを目指して

小さな滑走路が島を東西に分けるレディエリオット島の全貌

小さな滑走路が島を東西に分けるレディエリオット島の全貌

ケアンズのミンキークルーズを下船したその日、ケアンズから、クィーンズランド州の州都、ブリズベンの空港を経由して、ハービーベイの小さな空港に降り立った。

実は、この空港に置いてあるパンフレットを見るまで、ハービーベイがどこにあるのか、レディエリオット島がどこにあるのか、まったく把握していなかった。取材なのにそんな事あるの? と思われるかもしれないが、実際に何も情報を仕入れていなかった。唯一、数年前に水中写真家の中村征夫さんが何度か訪れて、レディエリオット島の写真展を開催したことくらいしか知らなかった。それでも、征夫さんが撮影した島の空撮は、鮮明に脳裏に焼きついていた。レディエリオットという島の名前も印象的だったっていうのもある。

セスナで島に到着すると、まずリゾートスタッフから、島に関してのブリーフィングが行われる

セスナで島に到着すると、まずリゾートスタッフから、島に関してのブリーフィングが行われる

でも、まあ、それくらい。パンフレットを見て、ハービーベイが、世界最大の砂だけでできた(とは言っても、植物は繁殖しているけど)フレイザー島の対岸にあることを初めて知った。レディエリオットは、その少し北のグレートバリアリーフの最南端に位置する。緯度でいうと北半球の石垣島と同じくらいだそうだ。

自分にとっては、とても懐かしいフレイザー島周辺の海

自分にとっては、とても懐かしいフレイザー島周辺の海

ハービーベイからセスナに乗って、レディエリオット島を目指す。離陸後、すぐに眼下にフレイザー島が見えてきた。
フレイザー島は、世界遺産。この世界最大の砂だけの島を昔家族で訪れたことがある。家族とは、僕が子供の頃、父と母、それに兄と弟の5人でということだ。だから、もう37年も前の話。しかし、今でも鮮明に覚えている。レンタルしたジープで、フレイザー島のビーチを疾走した。川があると、橋が無いので、まず僕らが徒歩で川を渡り、浅い場所を探してジープを誘導して渡河した。(楽しかったな)そんな事を思い出しながら、フレイザー島を後にして、セスナはレディエリオット島を目指した。

緑の芝生の滑走路にセスナで着陸

緑の芝生の滑走路にセスナで着陸

40分程すると窓の外に、見覚えのある形をした島が見えてきた。そう征夫さんが撮影した写真と同じ島だ。他の乗客もいて、空から島の撮影をしたいとパイロットにお願いするのを忘れていたので、ほんの少しのチャンスで島の全景を撮影した。征夫さんのような印象に残る写真は撮れなかった。
セスナは、舗装されていない、緑の草の絨毯のような滑走路に降り立った。出だしからいい感じだ。

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