6/5は世界環境デー 地球規模で広がる海洋プラスチック汚染と向き合おう

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私たちの日常には、プラスチック製品があふれています。
オフィスや自宅、レストランなどを見回すと、ペットボトルやビニール袋をはじめとするプラスチック製品が必ずといっていいほど目に入るはずです。

手軽で安価な品々は、使いやすく、私たちの暮らしを豊かにしてくれています。
しかし一方で、「人類はプラスチックの便利さに溺れてしまっているーー」と見る向きも。

それは、なぜでしょうか。
世界環境デーをきっかけに、一度立ち止まって考えてみましょう。

Tarutao national park, Thailand

6/5は世界環境デー
プラスチック汚染をなくそう!

6月5日(火)は、世界環境デーです。そして、6月の1ヶ月間は、環境月間とされています。この時期、全国各地で開催されるイベントを通じて、環境保全への意識の向上、そして、行動が呼びかけられます。

世界環境デーとは?

世界中の人々が将来にわたって持続可能な生活を送っていくため、1972年6月5日からスウェーデンのストックホルムで開催された「国連人間環境会議」を記念して、国連により制定されました。
世界各国で、6月5日及び前後の期間に、環境保全の重要性を認識しアクションへとつなげていくことを目的とした様々なイベントが行われています。

2018年のテーマは、「Beat Plastic Pollution(プラスチック汚染をなくそう)」です。

いま、プラスチック製品による、海洋汚染がとりざたされています。
私たちダイバーも、水中でビニール袋が漂う姿を目にしたり、海辺にペットボトルや釣り具などの人工物が落ちているのを見たのは、一度や二度ではないはず。

Plastic carrier bags and other garbage pollution in ocean

国連環境計画(UNEP)によると、毎年、世界で5000億枚のビニール袋が使われており、そして、800万トン以上ものプラスチックごみが海に流れ込んでいるといいます。さらに、その海洋ごみの影響を600種以上もの海洋生物が受けていると想定されています。

特に深刻な影響を与えているのが、マイクロプラスチック(5mm以下の小さなプラスチックごみのこと)です。
これらは非常に小さいため、海洋生物が摂食してしまうことから、生態系への影響が特に心配されてきました。プラスチックに含有、また、吸着している化学物質が食物連鎖に取り込まれることによる影響も議論されています。

今こそ、地球規模の対策が必要です。

前出の国連環境計画(UNEP)では、2022年までにマイクロプラスチックと使い捨てプラスチック製品、2つの主な海洋ごみをなくそうと世界的なキャンペーンを行っています。

そして、2018年5月はじめには、イギリスが使い捨てプラスチック製品の販売を禁止すると発表。(早ければ2019年施行)
続いて、2018年5月28日には、EU(欧州連合)も一部の使い捨てプラスチック製品の使用を禁止する方針を発表しました。(2021年実施を目指す)

いま、世界が海洋ごみ対策に動いています。

ダイバーによるクリーンナップ活動に
261人が参加!

スーパーやコンビニで買い物をしようとしても、プラスチックを使っていない製品を選ぶことさえ難しい現状ですが、少しずつでも状況を変えていかなければなりません。

そんな中でも「海をきれいにしたい」という思いから、クリーンナップ活動をしているダイバーたちがいます。

オーシャナでは、2017年6月〜2018年6月の間に行われたクリーンナップ活動を集計しました。その結果は……

動員人数 261人

261人(動員人数)ものダイバーが、実際にアクションを起こし、海から海洋ごみを取り除いていることが分かりました。

海からたくさんの感動を受け取っている私たちダイバーこそ、この現状と向き合い、行動を起こしていきましょう。オーシャナでも、持続可能な社会をさらに推し進めていくため、地球規模の環境問題に一緒に取り組んでいきます。

昨年の環境デーからこれまでに行われた
ダイバーによるビーチクリーンまとめ

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