バハマのイルカと泳いで感じた、自分に足りないもの~岡田裕介の海中時間~

バハマでの2週にわたるドルフィンクルーズを終え帰国しました。

バハマのイルカ(撮影:岡田裕介)

今回バハマでイルカの撮影して、改めて写真は『体力』だなと痛感。
特にメインの被写体が動き、それに合わせてこちらも移動して構図を決める撮影の時にはこれがないと何にも始まりません。

イルカの場合は、速いスピードで潜れる瞬発力と素潜りの技術と、それを続ける持久力。
まずはイルカと『泳げる』ことが最重要。

それが出来て、やっと自分の思いを込めた写真を撮るという行為がスタートするわけです。

僕自身、学生時代はずっとスポーツをやっていて、今も定期的に体を動かしているので体力にはわりと自信がありました。
が、惨敗。

正直、ひと回りも年上の越智さんやイルカに慣れている常連さん方にこんなにも差をつけられるなんて思っていませんでした。

経験値に差がある素潜りはまだしも、水面移動のフィンキックなんかも付いて行くのがやっとの状態。

イルカを追いかけて全速力で水面移動している時なんかも「これじゃ良い写真は撮れないよな」と思いながらも、どうしたら早いフィンキックが出来るのか、イルカを見ないでフィンの動きを観察してみたり。

瞬発力、持久力、素潜りの技術に経験値。
これがないと限られたパターンの写真しか撮れない。

写真家の前に、まずは良いスイマーにならなくては。
次回9月のトンガでのクジラ撮影に向けての残りの2ヶ月、本格的にトレーニングを始めてみます。

ちなみにこの写真の時のように、向こうが寄って来てくれるラッキーな場合も少なからずありますので、泳げない人でも大丈夫ですよ。

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PROFILE
埼玉県生まれ。大学卒業後、フォトグラファー・山本光男氏に師事。
 2003 年より、フリーランスフォトグラファーとして独立。沖縄・石垣島、ハワイ・オアフ島へ の移住を経て、現在は神奈川県の三浦半島を拠点に活動中。 水中でバハマやハワイのイルカ、トンガのザトウクジラ、フロリダのマナティなどの大型海洋ほ 乳類、陸上で北極海のシロクマ、フォークランド諸島のペンギンなど海辺の生物をテーマに活動。 2009 年 National Geographic での受賞を機に世界に向けて写真を発表し、受賞作のマナティ の写真は世界各国の書籍や教育教材などの表紙を飾る。温泉に入るニホンザルの写真はアメリカ・ スミソニアン自然博物館に展示。国内でも銀座ソニーアクアリウムのメインビジュアルはじめ企 業の広告やカレンダーなどを撮影。 またミュージシャンのライブ撮影も行い、雑誌、WEB、広告などに作品を発表している。
 
HP:https://yusukeokada.com
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