またもや遭遇! 複数のホホジロアタックに興奮冷めず 〜ホホジロザメケージクルーズpart2〜

オーストラリアのホホジロザメ(撮影:越智 隆治)

神子元ハンマーズと共同開催のホホジロザメケージクルーズ2回目も、全員がサーフェースケージと、5回のボトムケージを行いました。
5回のケージダイブでは、皆それぞれ、一度もホホジロザメを確認できないダイビングがありましたが、残りの4回はケージの周囲をグルグル旋回したり、ぶつかって来たり、ケージを甘噛み(?)したりと、全員が興奮する遭遇がありました。

オーストラリアのホホジロザメ(撮影:越智 隆治)

ボトムケージでかなり遭遇できたので、サーフェースにあまり入らないでのんびりしているゲストもいたほど。

オーストラリアのホホジロザメ(撮影:越智 隆治)

クルーズPart1に引き続き、相変わらずアジが多かったので、そのアジの壁を突き破ってホホジロたちがケージに寄って来てくれた。
アジに囲まれたホホジロの写真が撮影できて、「これなら何もいないブルーウォーターでの写真より、アジとボトムの海草がアクセントになって、良い感じの写真が撮影できますね〜」と言うゲストも。

オーストラリアのホホジロザメ(撮影:越智 隆治)

今回はかなりホホジロが出ていたので、2日目にはいつもケージダイブを行なっているノースネプチューン島から、船で45分ほどのところにあるサウスネプチューン島へ移動することに。

遭遇率はノースネプチューン島の方が高いのだが、サウスネプチューン島の方がアジが少なく、砂地と海草のボトムで巨大なマダラエイやトビエイと一緒にホホジロを撮影もできる可能性やサイズの大きな個体に遭遇できる可能性があるとのこと。

オーストラリアのエイ(撮影:越智 隆治)

実際に移動してみたが、まず餌付け用の魚肉をミンチにしたものとかをボックスに入れて海水を流し込み、それを海に流すことから始める。
当然、匂いが遠くまで届くのには多少時間がかかる。

しばらく待ったが、来るのはカモメなどの鳥たちばかり。
やはり移動は失敗だったか……。

いずれにしても、もし出なければ、またノースネプチューンアイランドに戻ることにしてボトムケージを行った。
クルーに言われていた通り、砂地と海草の広がるボトムでは、トビエイや、巨大なマダラエイが行ったり来たり。
アジもいるにはいるが、ノースネプチューン島のように壁になることはない。
おかげで他の種類の魚たちを撮影することができた。

オーストラリア(撮影:越智 隆治)

もう、来ないかな〜と思って潜った3回目のボトムケージ。
皆も諦めモードで、ケージを開けてエイなどを撮影していた。
自分もボトムに着底したケージの海草に蒸れる魚を撮影するので、ケージを開けて下を向いて撮影していた。

しばらくボ〜ッとしていて、ふと前方に目をやると、すっごい勢いでこちらにまっしぐらに向かってるホホジロザメが!

あまりのスピードに、一瞬ビビり、カメラを構えるより先にケージのドアを勢いよく閉めた。
スライドがスムーズなドアでよかった。
閉めたドアにそのホホジロザメが激突して来た。

「ガ、ガン!!」

その衝撃で気抜けしていた皆に緊張が走る。

オーストラリアのホホジロザメ(撮影:越智 隆治)

僕は勢いよく後退したはずみで、重たいウエイトベルトが腰から外れて、「ガン!」と音を立ててケージの床に落下した。

正直、今までのホホジロザメは餌付けに慣れていたからか、向かって来る感じがゆっくりだったのであまり恐怖は感じなかった。
しかし、このホホジロザメは、明らかにケージの中から漂う餌付けの餌に思いっきり反応していた。

「オラに餌くれよ〜〜!!餌〜〜!」とばかりに、そのあともケージにぶつかってきた。

浮上時間になり、ケージを浮上させてる時に一緒にいたガイドのサムが、ビビってドアを閉め、腰を引いた俺のマネをして笑った。
ウエイトベルトが落ちたから、余計におかしかったらしい。
ケージが水面に出ると、「うんこ漏らした?うんこ漏らした?」と嬉しそうに聞いてきた。「うるさいよお前」。

オーストラリアのチャータークルーズ(撮影:越智 隆治)

そのあと、島にいるアシカやアザラシを見学してその日は終了。
翌日には、ノースネプチューン島に戻り、今回は全部のボトムダイブで複数のホホジロザメがケージにぶつかって来た。

オーストラリアのチャータークルーズ(撮影:越智 隆治)

皆がほぼ満足したようなので、多数決でアシカスイムに向かう。

このアシカスイムをするホプキンス島は、Nネプチューン島から27kmほどポートリンカーンに戻ったところにある。
この距離を皆さんはどう考えるか? 近いのか遠いのか?
「ホホジロザメは、30年前に一度目撃された記録があるだけだ」とは言われるものの、海はやっぱり繋がっているわけで……。

オーストラリアのアシカ(撮影:越智 隆治)

とか言いながらも、皆、ビーチから海に入ってきたアシカたちとのスイムを1時間ほど堪能して帰路に着いた。

これで、昨年のリサーチでの乗船と3回連続でホホジロザメと、かなり満足できる遭遇が続いています。
個人的には、計5回目のホホジロザメクルーズ。
全てのクルーズでホホジロザメに遭遇している。

参加して頂いたみなさま、本当にありがとうございました。
たくさんのホホジロザメに遭遇できたこともよかったですが、皆さんが何事も無く無事に戻ってこれて、ホッと胸をなで下ろしています。

オーストラリア(撮影:越智 隆治)

興奮冷めやぬまま
さっそく次回の開催が決定!

スペシャルトリップ参加者からの熱いご要望に応え、早くも次回の開催が決定!
week1、week2は早くも残席わずかとなっております(仮予約では満席)。
状況によっては、week1の前にweek0を開催する可能性もあります。

ホホジロザメダイビングができる場所は他にもありますが、ボトムゲージで、かつホホジロにこんなにも大接近できるのは、世界広しといえどもポートリンカーンのこの船だけ!
ホホジロザメのみならず、チャンスがあれば最終日にはアシカとの遭遇も狙うという贅沢なスペシャルトリップです。

日程

※カンタス航空使用、乗り継ぎありの場合
【week1】2019年4月28日(日曜日)夜 日本発~2019年5月4日(土曜日)午前 日本着
【week2】2019年5月2日(木曜日)夜 日本発~2019年5月8日(水曜日)午前 日本着

ツアー料金

360,000円~400,000円 (※為替や参加人数によって変動いたします)
【含まれているもの】
3泊4日クルーズ代 ケージダイブ(サーフェス含む)、
下船後ポートリンカーンのホテル(コンドミニアムタイプ)1泊、送迎代(空港⇔波止場)、クルーズ乗船中の食事
【含まれていないもの】
航空券(※別料金にてご手配可能です。詳しくはご相談ください)
国立公園費、クルーズ乗船中以外の食事、アルコール類、個人保険、お土産代、クルーへのチップ、空港保安サービス料、空港施設利用料など

お問い合わせ先

INTO THE BLUE (UNITED OCEANS) 越智 kaitohayato@icloud.com
詳しいスケジュールやダイビング内容など、お気軽にお問い合わせください!
※最少催行人数に満たない場合にはツアー開催を中止する場合がございます。

<昨年のケージダイビングの様子>

南オーストラリアでのホホジロケージダイブクルーズ Part.1
サーフェースケージダイビング

南オーストラリアでのホホジロケージダイブクルーズ Part.2
ボトムケージダイビング

オーストラリアのホホジロザメ(撮影:越智 隆治)
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writer
PROFILE
慶応大学文学部人間関係学科卒業。
産経新聞写真報道局(同紙潜水取材班に所属)を経てフリーのフォトグラファー&ライターに。
以降、南の島や暖かい海などを中心に、自然環境をテーマに取材を続けている。
与那国島の海底遺跡、バハマ・ビミニ島の海に沈むアトランティス・ロード、核実験でビキニ環礁に沈められた戦艦長門、南オーストラリア でのホオジロザメ取材などの水中取材経験もある。
ダイビング経験本数5500本以上。
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