新型コロナ対策ダイビング実践レポート【後編】

▶︎新型コロナ対策ダイビング実践レポート【前編】

前編では出発前の準備に始まり、ダイビングポイントまでで注意した点をお伝えしたが、今回の後編では、エントリーから器材の片付け、アフターダイブまでに気をつけていた点を中心にお伝えする。今後ダイビングに行く方にはぜひ参考にしていただきたい。
<新型コロナ対策に関連する記事はこちら>
▶︎【新型コロナ】パンデミック時代のダイビング。ダイバー的「新しい行動様式」を考える
▶︎【新型コロナ】未来のために本気で取り組もう!ダイバー的旅のエチケット

エントリー前

ブリーフィング時のマスク着用

ダイビング前のブリーフィングではどうしても風の音で聞こえづらいこともあるため、距離が近づいてしまうことがあった。その際はやはりマスクを着用し、コミュニケーションをとることが必要だと感じた。スレートなどを使って言葉をなるべく発さないのも一つの手段かもしれない。

器材着用

器材を着ける段階でマスクをどうしても外してしまいそうになるが、意外と距離が近い場面も。バディにタンクを持ってもらうときや、バディチェックをする際もマスクは着用しておきたい。また、バディチェックの時には、距離を保つためにハンドシグナルを活用したり、バディにゲージを見せて確認してもらったり、などの工夫も良いだろう。

自分の曇り止めを使用

船の上に置いてある曇り止めは共用になるケースが多く、気になる方はやはりこちらも自身のものを使うのが望ましいだろう。特に、唾を曇り止め代わりに使用するのは、万が一他の方の器材と混ざってしまったりレンタル器材にウイルスが残ってしまったりする可能性を考えるとやめるべきだ。

エキジット後

ダイバーが器材を降ろしたり移動させたりする時に、距離が近くなることがありがちなエキジット後。そのようなシチュエーションを避けるように心がけ、自分の器材を他の人と混ざらないようにひとまとめにして、マスクを着用し空いてるスペースへ移動した。ブリーフィングの際に、器材をどこにまとめればよいか、マスクはどのタイミングで着用するか、などガイドに確認しておくと迷わず行動できるだろう。

ダイビング終了!港へ戻り後片付け

器材洗い

今回のダイビングはガイドとマンツーマンで、器材を洗う桶を個人で使うことができたため、遠慮なく桶を使って洗わせてもらった。共用の桶しか用意がない場合は、避けて流水で洗うか、マイ器材の場合は持って帰ってから洗うのも一つの手だ。

ログ付け、飲み会はなし

普段は楽しみな時間となるログ付けや、仲間との飲み会。実はここが一番感染リスクが高いのでは…。少し寂しい気もするが、今はまだ終わり次第帰路につくことをおすすめする。私の場合はログはダイブコンピュータからアプリに飛ばすことでログ付けを終わらせ、気になった生物は写真を見ながら後から調べることにした。仲間とダイビングをした場合には、自宅やホテルについてからZoomなどを利用し、オンライン飲み会をしながらログ付けをするのもありかもしれない。

楽しむために感染症予防対策を意識していこう


以上が、オーシャナのスイカが、実際にダイビングに行ってみて気になったことレポートだ。他にもここが気になる、過敏になりすぎでは、など様々な感想を持つ方もいるだろう。ダイビングはレジャーであり、楽しむために行くことが大前提なので、窮屈にはなりすぎず、気を遣って気持ちよくダイビングが出来たら良いと考えている。

ショップでは、様々な方法で感染拡大防止に取り組んでいる。ダイバーとして一番重要なのは、「新しいダイビング行動様式」に適応するため、それぞれのショップでどのようなルールがあるのか認識し、そのルールに沿った行動をすることだと感じた。屋外で楽しむダイビングでも、感染リスクはゼロではないことを受け入れ、メリハリの利いた感染防止策でダイビングを楽しんでもらいたい。

また、この機会に家族や恋人と少人数でバディダイビングに挑戦する、ガイドへ追加料金を払ってマンツーマンをお願いし貸切で贅沢にダイビングするなど、不特定多数の人との接触を極力避け、感染症リスクを抑えた新しい楽しみ方を開拓してみても良いのでは。

<前編はこちら>

新型コロナ対策ダイビング実践レポート【前編】

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PROFILE
IT企業でSaaS営業、導入コンサル、マーケティングのキャリアを積む。その一方、趣味だったダイビングの楽しみ方を広げる仕組みが作れないかと、オーシャナに自己PR文を送り付けたところ、現社長と当時の編集長からお声がけいただき、2018年に異業種から華麗に転職。
営業として全国を飛び回り、現在は自身で執筆も行う。2020年6月より地域おこし企業人として沖縄県・恩納村役場へ駐在。環境に優しいダイビングの国際基準「Green Fins」の導入推進を担当している。休みの日もスキューバダイビングやスキンダイビングに時間を費やす海狂い。
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