これが串本だ! 串本外洋一番人気ポイント「浅地」を攻める

串本の浅地(撮影:中村卓哉)

串本は、“沖縄と伊豆の合いの子”とか、“いいとこ取り”などと言われることがありますが、今回潜ってみてまさしくそうだな~!と実感。

台風21号が和歌山に向けて迫りくる中、無謀にも、串本の外洋一番人気のポイント「浅地」を潜りたいとリクエストした取材班(笑)

串本のセンターウェル(撮影:中村卓哉)

「風が吹いたり、うねりが入ったりしているかもしれないので、『浅地』までいければラッキー。さらに、潮見して、入れたらかなりラッキーだと思っていてくださいね」と、センターウェルのガイド中井さんに念を押されます。

なんか、このフレーズ、どこかでも聞いたな~。あ、西表島の「オガン」だ!
オガンも、オガンまでいけたらラッキー、潜れたらさらにラッキーというポイント。

串本の「浅地」も、このように運に任せる部分が大きいので、“今日、「浅地」に潜った!”というのは、串本ダイバーの中ではちょっとした自慢で、「浅地」に潜ればすごいものが待っている的な「浅地神話」なるものが独り歩きしていると、串本のガイド陣は口を揃えます。

「浅地」の魅力1
ハードコーラルとソフトコーラルの融合にテンションUP!

沖縄近海に生息するハードコーラル、いわゆるサンゴたちと、伊豆近海から北部に生息するソフトコーラルが、コラボレーションして生息している!

串本のハードコーラルとソフトコーラル(撮影:中村卓哉)

これはもう、串本ならではの風景、“THE KUSHIMOTO!”といった感じで、2020年に向けて、海外にも発信したい、一面です。

「浅地」の魅力2
大物を狙う、ギャンブルダイビングもできる!

「浅地」は、運が良ければ、大物も狙えるポイント。
過去に「浅地」で目撃された大物は、ハンマー、マンタ、マダラトビエイなどなど。
マンタはさすがに数えられるほどとのことですが、トビエイやハンマーは、たまに目撃するとのこと。

「大丈夫! 日ごろいいことしてきている(はず)から!」と、取材陣自分たちに言い聞かせて、エントリー。
北側の根に行ってみようということで、少し流の強い中進むと……と、トビエイきたー!

マダラトビエイが、ホバリングしているのを発見!
すかさず、カメラマンの中村卓哉さんが撮影に向かいます。
すぐに去ってしまいましたが、まあ、またきっと出会うさ~とのん気な感じで、あとにしました。

次の日、「浅地」にもう一度入りたいと、お願いし(台風21号が昨日よりも接近しているというのに・笑)、1本目に入ると……と、トビエイきたー!(2回目)
前日と同じ場所で、クリーニングし、ホバリングしていました。
しかもこの日は、2度もマダラトビエイに遭遇。

日ごろの行いがよかったということでいいのでしょうか。

串本のトビエイ(撮影:中村卓哉)

「浅地」の魅力3
アクセスがいいのに、ものすごいスケール感!

串本はメインで潜るほとんどのポイントが同じ湾内に点在しており、外洋ポイントも湾内の一部みたいなポジションにあります。

センターウェルのボートが停泊している有田港から、湾内のポイント(備前、住崎、グラスワールドなど)はボートで10分。
なのに、外洋のポイントはボートで15分。
もう近さは湾内と同じです。

それなのに、「浅地」をはじめとする外洋のポイントは、エントリーした瞬間からダイナミックな地形に出迎えられ、北の先端までいけば、壁一面に広がるカラフルなソフトコーラル、少し手前には、鮮やかな赤が美しいキンギョナハダイの群れ。
もう少しボートに近づけば、冒頭で紹介したような、ハードコーラルとソフトコーラルがコラボレーションして群生しています。

余談ですが、「浅地」に潜ってみて、ぼそっと、「なんだか、八丈島に雰囲気が似ていますね」とカメラマンの中村卓哉さんに話をしていたのですが、あとで調べてみたら、八丈島と串本は緯度がだいたい同じなのだとか。

串本の海(撮影:中村卓哉)

串本は、冬の間でも最低水温が16~17度くらいとのことで、がんばれば、ロクハンでもいけるかもしれないくらい(私はすでにドライスーツ着ましたけど笑)温かい海。

温帯と熱帯のコラボレーション、まだ体験したことないという方、ぜひ必見ですよー!

■撮影:中村卓哉

■Supported by 串本ダイビングサービス センターウェル

串本ダイビングサービス センターウェル(撮影:中村卓哉)

2014年4月に、自宅を改装してオープンした、アットホームなダイビングサービス。
オーナーの中井嘉昭さんは、15年前に串本でダイビングガイドを始めて、4年前に独立。
生まれ育った串本で、地元に愛されながら、奥様の明日香さんのおいしいランチを食べながらモリモリとガイド中。
絶品ランチの予約は前日の午前中まで。※お忘れなく!

港まで徒歩1分の好立地で、駐車場、無線LAN(Wi-Fi)、貸タオル、シャンプー、コンディショナー完備。フォト派にも嬉しい、カメラの水滴を瞬時に飛ばせるブロアーも備え付けられている。
また宿泊も可能で、希望者は三度の食事も注文することができる。

〒649‐3514
和歌山県東牟婁郡串本町有田670
0735-70-4472
E-mail:info@center-well.com

串本ダイビングサービス センターウェル(撮影:中村卓哉)
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PROFILE
成蹊大学文学部国際文化学科卒業。
ナレーター、司会、ダイビング・モデルとして、TV、雑誌、モーターショー、トークショーなどで活躍。宝くじのキャンペーンガール「幸運の女神」では、46都道府県を旅する。

2013年からは、大物運・海況運をつかさどる「海の女神」へと転身し、舞台を海に変えてオーシャナの突撃体験レポートを担当。
潜水士資格も取得し、2014年は伊豆大島復興観光大使「ミス椿の女王」として、伊豆大島をはじめとした被災地復興支援活動にも尽力する。

「ダイビングがきっかけで、物の見方も感じ方も生き方も180度変わり、自分の周りまでもキラキラ輝き出したことを実感。 
いろんなことを体験しながら、たくさんの“きっかけ”を届けていきたいです」

【経歴】
・第25期 日本テレビイベントコンパニオン
・第11~12期 スバルスターズ
・第33期 宝くじ「幸運の女神」
・第23代 ミス椿の女王(2014.2~)
・第29代「ミス熱海・桜娘」(2016.1~)
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