【360度動画付き】西伊豆の“あの岬”の沖に巨大根が! 魚群が湧き出す土肥の「サク根」
“岬”と聞いて連想するものは、「海沿いの景勝地」「息をのむ断崖」「火サスのクライマックス」「翼くんとゴールデンコンビ」と人それぞれあるでしょう。ただ、ダイバーに限定して問えば、「その先の海を潜ってみたくなる場所」ではないでしょうか。
そんなわけで、「愛と希望にあふれた岬の沖にあり、それでいて、まだメジャーではない冒険心をくすぐるダイビングポイント」をリサーチしたところ、ヒットしたのが西伊豆の聖地。あの“恋人岬”の沖に、知る人ぞ知るボートポイントがあったのです。
さっそく現地サービスにアポをとり、カメラマンの杉森雄幸さんと共に、水中取材へ突撃しました!
幸せの鐘の音に包まれ
甘酸っぱいエントリー
恋人岬沖をダイビングフィールドとしているのは、西伊豆の玄関口となる土肥(とい)の「セントラルスポーツアウトドアビレッジTHE101(現:土肥ダイビングサービス)」。大型ダイビングプールを整備したスキルアップフィールドとして知られていますが、超人気ラブスポットの沖にポイントを隠し持っていたとは、さすがの懐の深さです。
取材班を迎えてくれたのは、総支配人でチーフガイドの早川泰夫さん。恋人岬の沖には上級者向けの2大ポイントがあり、「『サク根』では魚群が360度の全方位から湧き出てくる」とのこと。
それはすぐに体験するしかないと、西伊豆きっての快適施設で準備を済ませ、ワゴンで数分の八木沢港へ。漁船で10分ほど南進すると、白波にちゃぷちゃぷと洗われる巨大根のトップが出現しました。
ボートのエンジンを切ってエントリーの準備をしていると、やにわに「コーン♪」と軽やかな鐘の響きが。真正面に構える岸壁に恋人岬の見晴台があり、そこに設置された“ラブコールベル”はカップルで3回鳴らすと永遠の愛が叶うのだとか。
早川さんと杉森さん、私と、忘却の彼方へしまいこんでいた淡い恋の思い出に胸を詰まらせながら、男三人、いざ海中へ!
色彩ハジケる
ソフトコーラルジャングル
エントリー後は、海面から海底70mへと落ちていく根を目視しながら潜降。
岩肌にはウミトサカやイボヤギ、イソギンチャク類がびっしりと群生し、巨大な岩全体が極彩色に塗り上げたアートのよう。周囲にはキンギョハナダイやスズメダイが舞い、表層を見上げればマダイやメジナがゆったりと旋回しています。
中層を泳ぎながら鮮やかな根を眺めているだけで、地形派ダイバーは大満足すること間違いなし。
各所に「オキノスジエビのクレバス」「水深20mでスジハナダイ&ナガハナダイ」など生物派が泣いて喜ぶ見所が点在しているので、なんでも早川さんにリクエストしてみましょう。
タカベとイサキの“湧き×2”をゲット!
そして忘れてはいけないのが、早川さんから確かに聞いた“魚群が湧き出る”とのフレーズ。それは、根の北側で突如として現実となりました。
ドロップオフに到着するや眼前を覆い尽くしたのは、黄金色の鱗を輝かせるタカベの群れ。プランクトンを追って海底から表層へと上っていく大集団はまさに“湧き出す”という表現そのもの。しばらくするとイサキの群れも通り過ぎ、迫力の“湧き×2”を堪能できました。
“湧き×2”を360度動画で体感しよう!
今回は3月下旬の水温16℃での取材だったため、“湧き×2”で終わったものの、春から秋にかけてはキンギョハナダイやサクラダイの大群が乱舞し、夏にはイナダやカンパチといった大物回遊魚の群れも登場するとのこと。
最高のコンディションなら “湧き×100”くらいはいけそうなポテンシャルを感じることができました。
水深70mから水面へとそそり立つ巨大根の周辺を潜る。回遊魚が現れるのは北側のドロップオフで、シイラやツムブリが登場することも。過去にはニタリやハンマーヘッドの目撃例もある。流れが強いこともあるので上級者向け。
土肥ダイビングサービス
コンビニ・薬局まで徒歩10秒。西伊豆・土肥の快適便利なダイビングサービス。初心者から上級者まで幅広く対応できる多数のボートポイントを有し、その時期、その日、その瞬間、最高のコンディションのポイントをご案内いたします。アフターダイブは自慢のテラスでゆったりとした土肥時間をお楽しみください。
Address:〒410-3302
静岡県伊豆市土肥2915-1
TEL:0558-99-9123
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URL:https://toids.jp/
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