トビエイを狙え! @出雲・日御碕

日本全国潜り歩き

島根県は出雲大社から車でおよそ15分。
日御碕《アクア工房》にやってきたど〜!

 
■場所は→こちら

ミャーミャーミャーミャーミャーミャーミャーミャーミャーミャー

海を見下ろす高台に立つお店からまず目に入ってくるのは、
名古屋人の繁殖地と知られ経島(ふみしま)

嘘。出雲風土記にも登場する伝説のこの孤島は、
神職の者しか上陸できない神聖な場所で、ウミネコの繁殖地。
数千羽のウミネコが7〜8月の飛び立ちまで群れをなして生活しておるのじゃ。
 

いや〜、それにしても懐かしい。
わしの中身が2001年のオープニング取材で来て以来じゃのう。
オーナーの岡本殿とは『マリンダイビングフェア』で1年に1回会う
織姫と彦星のような関係(?)。
当時、17歳だったゆうちゃんも今やお母さんに。

さて、日御碕の海といえば、何と言っても夏のトビエイと海底遺跡じゃが、
1日目は、まずはトビエイ狙い。


お店の看板もトビエイ

ブリーフィングは粘土で作った模型を使って。
 

経島にお祈りして、トビエイスポット「アイスクリーム」にエントリー!

ロープを伝って潜降途中、「チリンチリンチリン」と水中ベルの音。
お祈りが通じたのか岡本殿が指さす方を見ると、いきなりトビエイの編隊!

しかし。

心の準備、というかカメラの準備をまったくしていなかったので、
ストロボ付けて、カメラの電源オンにして、水中モードに合わせて、ISO感度を……
などとやっているうちにはるか彼方へ……泣。

か〜なり久しぶりのトビエイに感動しつつも撮れなかった無念な気分も……。

しばらくトビエイを根待ちしていると、目の前を単体から2、3尾のトビエイが行き交う。


岡本殿が水中ベルを鳴らすとなぜか寄ってくる

根上がすでに24mと深いので、10分ほどで移動開始。
トビエイ狙いでエントリーしたものの、ダイナミックな地形に目を奪われる。

 
あちらこちらに奇岩が見られる

根の上にも下にも魚がびっしり。

 
根上のネンブツダイ、根下のメバル

比較的、潮通しがよくダイバーにとっては深目の海にいるテングダイも登場。

その後、トビエイは編隊こそ見られないものの、単体では何尾も遭遇。

 
中層でも砂地でも

シーズンは例年6〜9月ごろ。通常は、こんな感じ。

■シーズンのトビエイ動画

http://www.youtube.com/watch?v=4P_FzxOofFs

トビエイの編隊とも遭遇し、地形の迫力を改めて感じた満足の1本。

アクア工房名物のまかないカレーを食べて2本目は「サダコSP」へ!

 
にんにくが効いてうまい!

このスポットは魚影の濃さ抜群。
砂地に着底すると、頭上をイサキの群れ。


絶え間なく流れるイサキの群れ

そして、突如目の前の現れるヒゲダイ。

 
ヒゲをたくわえた、並び好きの変な魚

その後、大きなクエやコブダイと遭遇し、
最後は5人前はあろうかというヒラメが登場。
 
まったく逃げない

 
巨大なクエと穴に隠れるコブダイ

水深がやや深目で、最後はドリフトダイビングというダイナミックな潜り方じゃが、
根の表面を探すとウミウシなど小物探しもおもしそう。

 
やたらと多いミヤコウミウシときれいなミアミラウミウシ

ボートで5分もかからない場所で見られる豪快な地形が広がるダイナミックな海。
いやいやおもしろいぞ、日御碕。

ダイビング後は、出雲市内のショップへ移動。

 
ステッカーを貼ってと

ダイバー大集合でスキルアップ・クイズセミナー開催!
 

その後はもちろん大宴会。店内にわしの痕跡をマーキング。

最後は1日の疲れを仲良く流して、濃〜い1日が終わる。

さて、明日は海底遺跡じゃ!

後編へ続く。 

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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