10年前の沖縄 @多良間島


日本全国潜り歩き
 沖縄行脚 @多良間島

 

《郷土マリンサービスJAWS》SHU殿のナビゲートで多良間の海へ。



多良間島、記念すべき1本目は島の北側「ワイドバレー」。
そこに広がっていたのは、海の碧と砂の白と珊瑚の緑の世界。
驚いた。本気と書いてマジで。

  

〝水がない〟ような透明度。白砂に映る影を見ると、まるで空を飛んでいるよう。

 
 

ハッキリ言ってしまおう。これまで見てきた中で珊瑚ナンバー1。
それもケタ違い。
聞けば、島北部から西部にかけて5㎞の範囲に350種類の珊瑚が群生しておるそうじゃ。

エグジット後、本島在住の齊藤カメラマンも
「これほどの珊瑚は見たことない」と大興奮。

しかし、SHU殿いわく「今日は3本目のまったりスポットでしたが、
もっとすごい珊瑚スポットがありますよ」とのこと。どんだけ。
明日が楽しみで仕方ない。

このとんでもない珊瑚の群生や透明度が見られるのにはわけがある。

その最大の理由は、この海を潜っているお店が1軒のみ、
しかも、どんなに多くても13名までしか受け入れないことじゃろう。

アンカーは決して落とさず、多いスポットをローテーションするので、
どのスポットもいつもフレッシュ。

連日、ひとつの有名スポットに船が集結する沖縄の現状を思い浮かべれば、もはや奇跡というほかない。

〝手つかずの海〟と安易に使われるが、
この言葉はまさに多良間のために有る言葉といっていい。

多良間島のキーワードは〝保全〟。
村全体で観光で客をバンバン呼ぶことを拒み、島を海を保全し、
長期的な視点で観光客やダイバーが訪れることを目指している。
他のダイビング業者からしてみれば1軒しかないことに対する思いはいろいろあるじゃろうが、
多良間島を訪れるゲストにとっては理想的な環境じゃ。

多良間の海。そこは10年前の沖縄。そして、最後の沖縄なのかもしれない。

■撮影/齊藤靖行

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
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〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
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