やっぱり、ぱーちー行かなあかんねん。

ダイビングの醍醐味のひとつに異性との〝出会い〟があると僕は思うのだが、それを不純とする人たちもいる。あくまで〝自然風〟にこだわる人は意外と多い。

しかし、媒体者としてはそこをあえて「出会いましょう!」と明確にして、将来、男女の出会いをプロデュースできたらおもしろいと思っている。「ダイバー親睦会」なんて言わず、「ダイバー限定カップリング・パーチー」の方がある意味純粋。いきなり共通の趣味があるってのはいろいろ良い。


そんなこんなで、自分もお見合いパーチーなるものを一度体験してみたいと思っていたところに、毎年扱いに困るクリスマスがやって来る。

ということで、クリスマスのお見合いパーチーに参加すべく、
あれこれ調べている。

まず、目についたのがセレブ系のパーチー。
「出会いにも質がある」なんていうキャッチフレーズのもと、
男性の条件設定の高いパーチー。
本当にハイクラスの場合は、高額会費の会員制で手が出ないが、
例えば以下のような条件だと打つ手がある。

「医師、歯科医、弁護士、会社経営者・役員、一流企業、上場企業、外資系企業、公官庁職員、商社、マスコミ関係等にお勤めの方で仕事に誇りとプライドを持った男性に限定。女性はそんな男性とつりあいの取れる女性」

なんて頭が悪く嫌な感じの条件でしょ(笑)。でも、〝そんな男性とつりあいの取れる女性〟ってのを見てやって来る女性をかなり見てみたい。そして、「私、つりあい取れますから」とやって来る女性でいいと思う男性も。

この手のパーチーで想定している人物に自分は当てはまらないが、
僕にとっては〝会社役員〟ってのが抜け道。
たった3人の会社でも、年収が低くても、将来が見えなくても(言ってて寂しくなってきた……)、とりあえず〝取締役〟と書いてある
名刺があればOKなパーチーが結構ある。
肩書き・名刺社会、バンザイ。

しかし、「見てみたい」とワクワクしてしまっている時点で、
このパーチーは完全な取材モード。
それに、自慢じゃないが、このパーチーに参加するような女性の需要に応えられる甲斐性は僕にはない。エヘン。
彼女たちの貴重な時間を奪ってもよろしくない。

取材モードもいいが、せっかくだから、ここは真剣にやろうと思い直し、
正直に、誠実に、そして本気で彼女を見つけるモードに切り替える。
「不安定な収入、女性と出会う機会の多い職場、口癖が『一発当てる』と『どうにかなるんじゃね?』」という黒光りの男を受け入れてくれるヴィーナスはいるのだろうか? この手のパーチーに参加する女性が真っ先にはねるべき男だ(笑)。

まずは、自分に無理のない条件のパーチー選びから。
「大卒or公務員or一人参加」程度の低い条件設定のパーチーをいくつかピックアップ。
これなら気軽に参加でき、会話で選ばれる余地もある。

それにしても、こういう告知や条件設定を見ていると、
結婚の本質がわかっておもしろい。
わかっちゃいたけど、情熱ではなく生活なんですな〜(遠い目)。

さて、効率よく、
自分の好みの女性をゲットできる作戦を練らねばならない。

ポイントは会場選び。
どの土地を選ぶかには、その人の人生観が反映されている気がする。

まず、六本木や銀座、麻布など、人気の会場は避けよう。
こうした業界臭のする土地に来る女性は、地方より外見の質は高いが、
自分のことを客観視できない面倒くさそうな女性が集まる気がする。
また、絵に描いたようなIT社長や上のセレブパーティで敗れ、
優位性の発揮できる下の世界に降りてきた医者とかもいる可能性がある。
それはあまりにもフリだ。
こうした人たちは、きっと降りてくるのもここまでで、
もう少し地方に行けばきっといなくなる。
お酒はぬるめの燗がいい。敵は少ない方がいい。

つまり、平均レベルの高い六本木のキャバクラより、
「東京は怖い」と言って場末のバーに眠るダイヤの原石狙い作戦。
ショボイ? ははは、なんとでも言ってくれ。勝ちにいく。

とはいうものの、あまりにも場末感あふれるのもげんなりしそうなので、 小田原や高崎などはやめよう。
お酒はぬるめの燗がいい。
会場に行くときは、上り列車に乗っている時間が長い方がいい。

真っ先に浮かんだのが横浜。
銀座はもてあますが、横浜とならやっていけそうな気がする。
う〜ん。でも、まだ敵が多そうな気がする。なんとなく。

ということで、悩みに悩んで絞った会場は、立川、町田、大宮、池袋。
何か、我ながら絶妙なチョイス(笑)。町田とかなら気軽に付き合える。
敵も少なそうな気がする。なんとなく。
もちろん、六本木会場より女性のレベルは落ちるだろうが、
ダイヤの原石狙いだからいいの。

あとは、まこ社長の意見を聞いて、明日、予約するだけだ。

クリスマス。パーチー行かなあかんねん。

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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