通夜
今日は伯母の通夜。
還暦過ぎたばかりの突然の死はとても気の毒で、
従兄たちの落ち込みようにはただ同情するしかない。
しかし、伯母も従兄も普段はほとんど交流もなく、
こうした冠婚葬祭で会うぐらいなので、
僕は親族席で神妙な顔をしてはいるが、
不謹慎にも観察ばかりに興味がいってしまう。
特殊な環境だからこそ見えてくる輪郭が盛りだくさん。
自分の立ち振舞いや心の動き、親の性格、親族の世界、世間体、
和尚(本物の)の言葉、通夜の作法、死、人生、幸せ、ドリフの葬式コント……。
余計な観察や思考ばかりしていたらあっという間に通夜は終わってしまった。
伯母を送ることに集中せずに
何でこんなことばかり考える大人になってしまったのだろう。
甥っ子と変わらない……。
明日は告別式。しっかり送ろう。