クリスマス

※甥っ子との思い出をだらだらと徒然と。

クリスマス。

特に予定もないし、急な原稿もできてしまい、
引き続き実家でパソコンとニラメッコ。あれ、デシャブ。

今日は16時という明確な締め切りがあったため、早起きして書き書き。

気がついたらあっという間に14時。
よ〜し、ラストスパートだ!と思った瞬間、敵来襲。「ひー坊、何してるの〜」。

今日は本気でマズイ。今から資料共々移動するのも大変なので、
「4時にまたおいで」と優しく言うのに、「マリオやろ〜」と聞かない。

大人げないが仕方ない。結界を張るしかない。

ライム君はおばけが大の苦手。心霊写真が側にあるだけで泣きだす。
心霊大好きな妹の部屋から心霊写真の怖い本を机に広げて、えんがちょ。
「それ、やーだー!ひー坊どかしてよ〜」と涙を浮かべながら訴えられるが無視。
ジタンダ踏まれても無視。すると諦めてどこかに行ってしまう。
ふう。やっと落ち着いて原稿を書くことができ、16時の5分前に無事脱稿。

と、同時にライム君再登場。
「ひー坊、4時だから、それどかして」というので、
「ほれほれほれ〜」と本を持って追いかけ回し、
ビビらせてからかたしてあげる。
ライム君、半ベソかきながら「マリオやろ〜」。
よっぽどピーチ姫を助けたいのか、ドMか(笑)。

僕も一段落したばかりだったので今日は優しい。
ライム君も今日はなぜか優しく、貯めたアイテムを使わせてくれる。
でも、大きくなるキノコだけ。ケチ。
意地悪してタケコプターを使ってやろうかとも思ったが今日は優しいからそんなことしない。

何だか今日はいい雰囲気。

やがてマリオに飽きてきたので、新聞紙で折り紙していると、
ライム君がふいに「ひー坊、ナポレオン見たの?」。

おぉ!

そういや、以前も「カエルアンコウ知ってる?」って聞かれて驚いたが、
母みどりによると、
何でも僕が実家に置いている舘石昭の写真集がお気に入りで、
魚にかなり興味を持っているとのこと。
NHKでカエルアンコウの捕食とか見て喜んでいるらしい。

弟は魚のこと聞かれてもわからず、
「ひー坊に聞きな」と母みどりに言われているらしい。

中でもナポレオンとマンタとコケギンポがお気に入りで(舘石イズムを継承・笑)、
実際に見た話をしてあげると、「ナポレオンってどーして変な顔なの?」、
「マンタさんには乗れるの?」などと、キラキラした目で聞いてくる。

ふふふ。完全に弟より一歩リード。
たまに、「パパ…あ、ひー坊」っていい間違えるし。
いつも「パパより俺のが偉いんだぞ」と言い聞かせているし。

今度、魚の図鑑をあげよう。ダイバーにするしかない。

魚の話をしていると、新聞紙の立派な剣が出来上がる。
「ライム、スゲーじゃ〜ん」と褒めると誇らしげ。

そんなときに登場したのが、甥っ子パート2の3歳児イズキ君。
繊細で大人の顔色ばかり見ているライム君とは対称的に、
こちらは腕白。というより風来坊。

ちょっとでも転ぶと泣き出すライム君、押し入れからジャンプして、
まず頭を強打してから反動で顔面から床に落ちてもへっちゃらなイズキ君。
高いところから飛び降りるとき「ひー坊、絶対に落とさないで」と
何度も確認してからジャンプするライム君、
「誰か受け止めるんじゃね?」ぐらい乱暴な予測でジャンプするから、
「英樹、後ろ飛ぶよ!」と言われ何度も焦ってキャッチしたイズキ君。
兄弟なのに、何でしょう、この違い。

そんなイズキ君は、後でママに見せようとソファーの上に
ライム君が大事に置いておいた剣を「こうだぁ〜。えぃ〜。あ〜」と
奇声を発しながらグチャグチャに……。

電光石火の風来坊っぷりにあっけにとられていたが、
ライム君を見ると涙目。でも何も言えず。
ここはおじちゃんの出番。叱るところだ。

「て〜て〜て〜て〜て〜て〜て〜て〜て〜て〜て〜て〜て〜て〜て〜!」

こっちの地方独特の呪文のような叱り方。イズキ君はたじろぎながらも、
「イズキは悪くないもん!」。

「て〜て〜て〜て〜て〜て〜て〜て〜て〜て〜て〜て〜て〜て〜て〜!」

さすがに「イズキ、帰る!」と半ベソかいて風来坊退散。
ライム君満足げ。

その後、また折り紙で剣を作り直していると、「ひー坊、ティガと友達?」。
相当気になっているらしい。ここでイタズラ心がムクムクと。

「あ、ちょっとお店に行ってくるけど、
ひー坊の携帯にティガから電話くるかもだから出てね」

そりゃ、店に行くふりして隣の部屋から様子を見ながら子機で電話。声色変えて。

携帯が鳴りびびるライム君。恐る恐る出る。

「もしもし……」
「僕はウルトラマン・ティガだが君はひー坊かな?」
「ひー坊はお店行ってます……」
「そうか、では僕に聞きたいことはあるかな?」
「……」
「では、ひー坊にM78星雲に帰ると伝えといてくれ。ジュワッ!」

電話を切って部屋に戻り、「ティガから電話あった?」と聞くと、
言葉少なに「M78星雲に帰るって……」。
「あいつ、もう帰るのか〜。あ、ライム、ティガのこと内緒だぞ」。
頷くライム君。よし、これで弟の嫁に怒られずにすむ(笑)

夜になるとママのお迎えで帰るライム君。

帰った後に母みどりが「お前、ライムに何言ったの?」と。
聞けば、帰り際にライム君が母みどりに近づいていって耳を貸せと。
そして、「ばーちゃん、ひー坊、やっぱりティガと友達みたい」とささやいたと。
事情のわからない母みどりが「え?」と聞き返すと
「M78星雲って言ったもん」と神妙な顔して帰っていったらしい。

そんなこんなでクリスマスは終わりましたとさ。

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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