砂浜に残された謎の足跡!?ビーチ散策のすすめ
ダイビングの好みは人それぞれですが、僕はビーチポイントでダラ~っと潜るのが好き。
潜った後は、やっぱりダラ~っと温かい砂の上で寝るのが最高。
「美白なんて化粧品の販促戦略だぜっ!」ということで、紫外線も気にせずたっぷり浴びてしまいます。
そんな感じでビーチに寝そべってふと横を見ると、砂の上に複雑に交差した模様が。
じっと見ているうちに引き込まれそうな模様は、クネクネしていてまるでヘビやキャタピラの跡みたいですが、もちろん違います。
これはみなさんご存じ、ヤドカリが歩いた跡。
砂浜をノソノソ歩いているヤドカリがこんなに広範囲を移動しているとはビックリですが、模様をたどってみると石の陰に跡をつけたヤドカリが見つかったりして面白いです。
ということで、ダラ~っと寝るのは諦めてビーチを観察してみます。
よく見るとヤドカリ以外にもいろいろな模様があるものです。
例えばこれ、海鳥の足跡。
シロサギとかカモメとか、あのへんの鳥が歩いた跡が点々としていると、思わず写真を撮ってしまいます。
基本的にヤツらは小魚を狙って波打ち際にいるので、足跡がついてもすぐに波に洗われて消えてしまうんですよね。
そんなはかなさも魅力でしょうか。
それからこちら。
見えますでしょうか、画面を左から右へ抜ける線。結構しっかりとした跡ですが、これは産卵のためにビーチに上がってきたウミガメの通り道。
彼女たちは大きいですから、力強い跡がついています。
跡をたどれば産卵した卵にもいきつきますが、掘り返したりしないでくださいね。
もうひとつ、砂泥域やマングローブ域で見られる団子状のツブツブ。
これは足跡ではないんですが、なんだかわかりますか?
答えはカニが食事をした跡。スナガニの仲間は、砂や泥の中のプランクトンなどを食べ、余った砂泥を丸めて捨てる習性があります。
だから彼らの巣穴の周りは砂泥の団子で埋め尽くされているのです。
写真をよく見ると真ん中に小さなカニがいますよね。これが無数の砂団子を作っているのです。
写真はスナガニ科のコメツキガニでしょうか。
紹介したもの以外にも、犬や馬、山羊の足跡なんかもよく見ますし、イグアナが尾を引きずって歩いた跡も面白い形をしています。
そんな砂浜の足跡を探してみるのも、ビーチの楽しみ方のひとつです。
最後にこちら。「まっ白なバージンビーチを素足で歩く快感!」ってやつです。
砂に適度な硬さがないと、写真のように足跡が崩れてしまうので意外と難しい…。
できればモデルは三角ビキニの女子がいいですね。
この写真は残念ながらむさくるしい男ですが、あ、はい、これはワタクシです。
ではでは、みなさん今年もよろしくお願いいたします!