要注意!ダイビング後と感電の痺れるお話
本誌連載の田原さんがテンパるとロクなことがないと書いたまさにその日、ワタクシ、完全にテンパっておりました。
セブ島・フォトツアーの下働き代表としては、「データちょーだいな」と参加者の皆さんから記録メディアを集めて回るという、高度なスキルと知識を要する超重要な任務があり、時間のことを考えて慌てていました。
海から戻り、急いでシャワーを浴び、カードリーダーを探すも見当たらず、そういえば枕元に置いたのかも? と枕元の電気スタンドのスイッチに手を触れた瞬間。
ハイトーンボイスで絶叫しましたとも。
「だーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっす」
感電しました。
脳内イメージとしては、まさに落雷して骨がスケルトンな感じでしたが、実際は右腕がぶるぶると数秒間痺れるくらいで済んだようです。
髪がチリチリで、感電の影響かと思いましたが、そういえば天パでした。
それにしても、小さな電気スタンドくらいでこの威力。
感電あなどれません。
しかも、感電はリアリティが薄いので、起こってからその怖さを知ることが多いというやっかいな代物。
そういえば、以前、何人かのダイバーから感電のお話を聞いたことがありましたが、自分も感電して初めてその怖さを思い知りました。
なぜ、感電したのか?
シャワーを浴びた後、慌てていたのでよく水をふき取っていなかったんですね。
ご存知の通り、濡れていると通電しやすくなるので、そういう意味では、汗ばむことの多い南の島へ行き、海に潜り、シャワーを浴びるダイバーと感電は割と相性がよいのかもしれません。
先述したダイバーも、海から上がってそのまま電池交換しようとコンセントを触わるなどしたために感電したとのことでした。
めったにないことですが、そんなこともあるので注意しようと、頭の片隅にでも入れておいていただきつつ、やはり、田原さんのおっしゃるように、テンパるとロクなことがないということで……。
■濡れた手で電気器具に触っていませんか?
感電 | 電気の正しい使い方 | 電気の知識 | 九州電気保安協会
それにしても、入れ替わりにシャワーに入った越智カメラマンは、僕の絶叫を完全にスルー。
だいぶ後になって出てきたと思ったら、「なに、叫んでたの?」とのんびり言うので、「感電して、腕がもげるかと思って云々」と熱く報告したにもかかわらず、「へ~。ところでストロボの充電だけどさ……」とまったく興味を持ってもらえず、感電した僕に充電の話をするのでした……。