ダイビング専門のライターが聞いた“おぞましい体験談”

撮影:越智隆治

海とダイビング専門のライターをしていると、よく聞かれるのが「今までで一番○○は何ですか?」。

今までで一番おもしろかった海、今までで一番怖かった体験、一番可愛いと思ったガイド…いろいろありますが、先日、とある年配ダイバーの方に、今までにない○○の質問をされました。

「今までで一番おぞましい体験は何ですか?」

■おぞましい…
(意味)身ぶるいするほどいやな感じである。ぞっとするほどである。

むむ…。
しばらく考えてみたのですが、自分自身はあまりありません。

強いていえば、水中でオシッコをした後、ブーツを洗わずにいたら、翌日とんでもない悪臭を放っていたこととか(ブーツは盲点です)、伊豆で器材からムカデが出てきたこととか、マウスピースをネズミにかじられたとかくらいでしょうか。

そう考えると、自分自身はあまりおぞましい体験談はなく、割と平穏なダイビング人生を送っていることに気が付きました。

ただ、仕事柄、聞いた話でのおぞましい体験はたくさんあります。
中でも一番おぞましかったのは…

クルーズで早朝ダイビング。
あらかじめスタッフがセッティングしてくれた器材を背負い、マスクを付け、フィンを履き、海へ飛び込もうとレギュレーターをくわえた瞬間!

ジャイアントストライドエントリー

口の中でカサカサカサカサ…。

突然、口の中に現れた異物をグヴァッと吐き出してみると、ゴキブリがそのまま床をカサカサカサ…。

いやぁーーーーーー!!!!

虫嫌いの僕にこれ以上おぞましい体験は思い浮かびません。

泊まりでダイビングに行った場合、夜に器材を保管することになりますが、湿り気たっぷりのBCやレギュレーターは虫にとって居心地がよいようです。
ムカデやゴキブリ、変な虫…いろいろ紛れ込んでいることがあり、早朝びっくりすることがありますよね。

特に、ドライスーツの中、ブーツの中、セカンドステージの中など、知らずに装着すると悲劇が生まれるのでご注意を。

また、ネズミはマウスピースやホースなど、あの柔らかさが大好き。
保管する際、かじられないよう、外しておくリゾートも実際にありました。

あとは、ドライスーツを着て、器材を装着し、いざエントリーするとドライスーツの中でカサカサカサ…。
慌ててエグジットしてドライを脱いだらフナムシ…。

リゾートで寝ていたら、夜中急にオデコにペタ。
驚いて飛び起きると、ゲッコー(ヤモリ)がカサカサカサ…。

カサカサ系の話には事欠きません。

人間関係では、とあるイントラさんがいて、その場にいた女性ダイバー3人がそのイントラさんつながりの姉妹だったというのも、引いてみればなかなかおぞましい光景かも…。

自分では体験したくないおぞましい体験も他人事として聞く分にはちょっと楽しいですね(笑)。

ということで、皆さんが体験した、聞いた、”おぞましい体験談”を教えてください!
一番おぞましかったエピソードには、何かおぞましくないものをプレゼントします。

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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