紀伊半島に新設オープンしたダイビングエリア・日高が目指す“イージーダイビング”とは
2013年7月26日、西のダイビングのメッカ紀伊半島に、ニューエリア“日高(ひだか)”がオープン!
和歌山県の絶景スポットとして知られる日御碕のすぐ北に位置する日高は、渋滞知らずの大阪から2時間足らず。
また、季節風にも南西からのうねりにも強い好ロケーションで、日帰り、1泊でふらりと潜れる、最も近い紀伊半島の海となりそうです。
注目したいのが、海の窓口となる日高ダイビングセンターが紀伊半島南端の須江ダイビングセンターの姉妹店ということ。
須江ダイビングセンターはオープン取材を含めて何度か取材していますが、施設や設備の充実にこだわりを見せ、海に頼り切らずにガイド力でフィッシュウオッチングを楽しませるという印象。
関西の中でも特に、“サービス業”としてトータルに楽しむことを意識したエリアだと感じていましたが、日高ダイビングセンターでもそのノウハウがきっと生かされるのでしょう。
ということで、代表の倉田比呂志さんに、ダイビングエリアとしてのポイントをお聞きしました。
Q.なぜ、日高をダイビングエリアとして選んだのでしょうか?
まず、近年、冬もダイビングされる方が多くなっていることも含めニーズがあると思ったからです。
年間通して、手軽にトータルで楽しめるダイビングエリアが必要だと思っていました。
「海さえよければ!」ということではなく、アクセス、施設、海、ガイド、アフターダイビングなどトータルで楽しめる、“イージーダイビング”を実現できるエリアがあるとよいと思っていました。
もちろん、海が基本で、日高の海が過去にダイバー解放されたことがなく、手つかずの海という魅力もありました。
Q.イージーダイングとは?
読んで字のごとく、簡単に快適に潜れるダイビングのこと。
そのためには、海だよりではなく、ゲストの負担を減らせるような受け入れ態勢が重要になってきます。
例えば、ダイビングのポイントは港から3~6分ほどで、ボートはダイビング専用です。
アンカーも常設してあるので潜降や安全停止も簡単で、ナビゲーションもわかりやすくなっています。
そして、ビーチは施設から歩いて1分です。
ボートでも、講習でも、ストレスなく潜れるのではないでしょうか。
また、施設も町営の温泉館海の里・みちしおの湯の施設内にありますので、アフターダイブは海が一望できる露天風呂、名物のクエ料理が堪能できます。
こうした一日を通したトータルで快適に過ごせるのがイージーダイブということです。
Q.となると海は控えめですか?(笑)
そりゃ、黒潮直撃の紀伊半島南端に比べれば控えめです(笑)。
ただ、日高の海は決して透明度の良い海ではありませんが、それは当スタッフたちは須江の海で慣れたもの。
ミジンベニハゼの幼魚も数多く観察でき、和歌山では新しく最北生息域としてエダミドリイシも見つかっています。
ガイド陣は、経験豊富な川西佳樹を筆頭に、フィッシュウオッチング、水中写真も強いので、ぜひ通っていただき、日本の四季を感じ、魚や水中写真の楽しさを知ってほしいと思います。
※
トータルで楽しめるハード面とこだわりのガイド力(川西さんは10年以上前の雑誌時代に何度かガイドしていただいているベテランガイドで、腕は確かです)。
都市型ショップに使い勝手がよさそうで、海に通ってダイバーとしての基本的なスキルを向上させたいダイバーにオススメな海だと感じました。
個人的には、エントリー後すぐに深くなる港近くの磯場のビーチがあるとのことで、とっても気になっています。
ということで、今後、どんなダイビングエリアになっていくのか展開が楽しみです。
関西ダイバーの皆さん、注目ですよ!