甘酸っぱさに溢れた、ある大学ダイビングサークルの恋の話
先日、東海汽船に乗った時、大学最大級のダイビングサークルのツアーに遭遇しました。
海と恋に期待と股間を膨らませる若者たちの甘酸っぱいオーラと眩しさといったらどうでしょう。
それに比べて、オッサンとしてただ酸っぱいだけの臭いを発酵し続けることしかできない我が身。
脇の辺りをくんかくんかして、「歳はとりたくないもんだな……」とレインボーブリッジを見上げながらひとりごちるのでした。
そこで、甘酸っぱさを自家発酵できない同志のために、これまでに聞いた恋バナの中から、最も印象に残った大学ダイビングサークルの女子大生による甘酸っぱいエピソードをご紹介したいと思います。
※
大学のダイビングサークルの夏合宿で、沖縄の離島へ行った時のことです。
最終日の夕食が終わり、片づけをしているとふと先輩がやってきて、耳元で「ちょっと話があるから一緒に来てほしい」と言われました。
優しくて素敵な先輩だとは思っていましたが、特に異性として意識したことがなかったのでとても驚きましたが、もちろん嬉しい気持ちもありました。
ラジオ体操をする民宿から最も近い公園を越え、その先の少し離れた広場についていくと、「前から好きで、合宿でのがんばりを見てもっと好きになった。付き合ってほしい」と告白されました。
抜け出したというスリルや南の島ということで舞い上がったのか、なぜか即答でOKしていました。
その後、先輩の積極的な行動も受け入れ、頭がポ~としてしまい、素敵な思い出となりました。
は!
何か、気配を感じて振り返ると、遠くの方でサークルの人が物陰に隠れながら、何人かでこっちを見ていたのです。
せっかくの思い出だったのに、壊された気分がしました。
宿に戻って、「そういうのってちょっと趣味が悪いと思う!」と抗議したところ、なぜか向こうが激怒。
聞けば、私がいなくなっていることに気がついて大騒ぎになっていたのです…。
先輩は一人で外出する旨を同期に伝えて出ていったので話題にならなかったそうです。
そして、心配したみんなで大捜索した結果、広場で私が先輩がラブラブしているのを発見したのです。
恥ずかしい!
その後、白けたムードが漂ってしまって本当に懺悔したい気持ちです。
でも、先輩とは今でも真剣にお付き合いしていますよ。
※
憧れの呼び出し!
しかも南の島!
甘酸っぱさ全開ですね。ちゃんとオチがあるのもよいですね。
それにしても、〝先輩の積極的な行動〟ってなんなんでしょうか。
そして、そんな行動を「受けいれて頭がポ~」って。
あんなことやこんなことまで…想像と股間がふくらむばかりです。
まあ、ダイビングを通じて付き合うのは良いことですが、南の島という非現実空間やダイビングの吊り橋効果など心理学的に南の島でのダイビングは気持ちが盛り上がりやすい。
この恋、続くかな?(ニヤリ)
以上、酸っぱい臭いとオヤジギャグと妬みしか出てこないアラフォー独身ダイバーがお届けしました。